カリフォルニア州アナハイムのエンジェル・スタジアムで行われた2005年AMAスーパークロス・シリーズの開幕戦は“スリッピー”などという言葉で表現できないほど滑りやすい、ドロドロの状況の中で行われた。このためレースはまったく予測のつかないものとなり、誰が優勝してもおかしくない展開となった。
このような悪条件の中でチャンスを活かしたのがFactory Connection/Amsoil/Chaparral Honda所属でHonda
CRF450Rを駆るケビン・ウインダムだった。12周に短縮されたファイナルでは、沼地のようなコースを快走。ライバルのリッキー・カーマイケル(スズキ)が転倒したのを尻目に優勝を果たした。
ホールショットを奪ったのはカーマイケルだった。カーマイケルは中盤までトップを走行するが、マッドの中で転倒。再スタートを切るのに時間がかかった。その間にウインダムがリードを奪い、チェッカーまで逃げ切った。ウインダムの60秒後に2位でゴールしたのはウインダムのチームメイト、マイク・ラロッコだった。Honda勢の1-2フィニッシュに続いて3位に入ったのはカーマイケルだったのである。
6位にはMDK Motorsports/Hondaのニック・ウェイが入った。7位はダヴィッド・ビーラマン(ヤマハ)で8位がジェフ・ギブソン(Subway/Coke/DGY Honda)、9位エルネスト・フォンセカ(Honda Motocross Team)となっている。
同日開催された125ccウエスタン・リージョン・シリーズでも悪コンディションの中、Honda勢は大活躍した。Honda CRF250Rを駆るTeam Samsung/Holigan Hondaのジョシュ・ウッズと成田亮が、優勝したネイサン・ラムゼイ(KTM)に続いて2位、3位に入ったのである。
第2戦は1月15日にアリゾナ州フェニックスのバンクワン・ボールパークで行われる。乾燥した砂漠の中のレースは、今回とはまったく異なる状況の中で行われるだろう。
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