決勝日:4月24日(土) 会場:ライスエクレススタジアム 観客数:3万7143人
2004年AMAスーパークロス・シリーズ第15戦は、4月24日にユタ州ソルトレイクシティで行われた。山頂が雪に覆われたウォサッチ山脈の麓にあるソルトレイクシティでは、ケビン・ウインダム(Amsoil Chaparral Factory Connection Honda Racing)が今季4勝目を挙げ、集まった3万7143人のファンから大歓声を受けていた。
今回の優勝により、5月1日にラスベガスで行われる最終戦を残して、ランキングトップにつけるチャド・リード(ヤマハ)とウインダムのポイント差は12ポイントに縮まった。前戦終了時点で30ポイント以上あったポイント差が一気に縮まったのには"コース外でのドラマ"がある。ソルトレイクシティでのレースの前日、AMAのオフィシャルは、リードの所属するチームが前戦のダラス大会で違法燃料を使用したと判断し、リードとチームメイトのダヴィッド・ビーラマンに25ポイント剥奪のペナルティを科したのである。
予選のヒートレース1で、ウインダムはいつも通り圧倒的強さを披露し、2位に27秒差をつけて優勝した。ウインダムのチームメイト、マイク・ラロッコはセミファイナル1で2位に入り、決勝レース進出を決めた。スーパークロス世界選手権でランキングトップにつけるデーモン・ハフマン(MotoXXX)はヒート2で4位に入り、決勝出場となった。
リードとビーラマンがAMA規則によって25ポイントずつ失ったことにより、俄然タイトル獲得の可能性が高まったウインダムは、今回強い意志を持って決勝レースに臨んだ。3番手でスタートを切ったウインダムは、その後、ライバルのリードを抜き去り、トップに躍り出ると、そのまま20周のレースで一度も首位の座を譲らなかった。2位にはリードが入った。
CR250Rに乗るラロッコは、レースの間中ビーラマンと接戦を繰り広げたが、最終的にビーラマンに敗れて4位となった。ハフマンはマシン・トラブルのため18位に終わり、その結果、スーパークロス世界選手権のポイントでは、ヒース・ボス(ヤマハ)に敗れてランキング2位となってしまった。
AMA125西部選手権の最終戦では、4ストロークのCRF250Rに乗るネイサン・ラムゼイ(AMERICAN HONDA)が5位に入り、ランキング2位を確定した。次のラスベガス大会では、西部選手権に出場したライダーと東部選手権のライダーが対決する。
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