決勝日:3月20日(土) 会場:RCAドーム 観客数:4万6931人
2004年AMAスーパークロス・シリーズ第12戦は3月20日にインディアナ州インディアナポリスのRCAドームで行われた。地元のマイク・ラロッコ(Amsoil Chaparral Factory Connection Honda Racing)の優勝によってドームは大歓声に包まれたのである。
33歳のベテラン、ラロッコは250cc決勝レースでホールショットを奪うと、そのまま一度も後ろを振り向かずにトップでゴールし、地元のファンの歓声に答えた。2位にはチームメイトのケビン・ウインダムが入り、4位にはネイサン・ラムゼイ(AMERICAN HONDA)が入った。
予選のヒート1でラロッコは3位に入った。しかし、ウインダムは珍しくヒートレースでは不調で、5位に終わり、決勝レース進出をかけてセミファイナルへの出場を余儀なくされた。ラムゼイはヒート2で順当に決勝進出を決めたのである。セミファイナルに出場しなくてはならなくなったウインダムは、ヒート2に出場していたライダーたちの走りを観察し、セミファイナルでは走行ラインを変更。その結果45.0秒というこの日の最速ラップタイムをマークして優勝し、決勝進出を決めたのだった。
決勝レースではCR250Rに乗るラロッコがホールショットを決め、ホールショット賞を獲得した。スーパークロスのキャリア17年というラロッコにとって、今回が3度目のホールショットだったのである。ラロッコがホールショットを奪った瞬間、ドーム内には爆発的な歓声が巻き起こった。そんな中でラロッコはただひたすら前を見据え、トップの座を守り通したのである。
CRF450Rに乗るラムゼイは4番手で1周目の1コーナーを駆け抜け、5番手にはウインダムがつけた。6周目まで2人は4位争いを展開したが、6周目にラムゼイが3位に浮上。8周目にはウインダムがラムゼイを交わして3位に上がった。その後、ウインダムは15周目にダヴィッド・ビーラマン(ヤマハ)を抜いて2位に上がったが、その間にラロッコは大きなアドバンテージを作り上げてトップを独走していた。
しかし、ウインダムのレースはまだ終わっていなかった。終盤、ポイント・リーダーのチャド・リード(ヤマハ)が猛然と追い上げてきたが、ウインダムはリードを押さえ込んで2位でフィニッシュ。リードとのポイント差を縮めたのである。
今回の健闘により、ポイントテーブル上でもHondaライダーたちの活躍が目立っている。現在ランキング2位につけるウインダムはポイント首位のリードとの差を2ポイント縮め、リード-286点、ウインダム-256点とした。また、ランキング3位につけるラロッコは今回優勝したことにより、ウインダムとの差を26ポイントに縮めたのである。
次回は1週間のブレークを挟んで、4月3日にミシガン州ポンティアックのシルバードームで行われる。2004年度AMAスーパークロス・シリーズもいよいよ終盤を迎え、佳境に突入するわけだ。 |