決勝日:2月28日(土) 会場:ジョージア・ドーム 観客数:5万9651人
AMAスーパークロス・シリーズ第9戦は2月28日に、ジョージア州アトランタのジョージア・ドームで行われた。
いつものように赤粘土のコースが設けられたジョージア・ドームには、あらゆる年齢層のファン5万9651人が詰めかけ、CRF450Rに乗るケビン・ウインダム(Amsoil Chaparral Factory Connection Honda Racing)とチームメイトのマイク・ラロッコが表彰台を赤く染める姿に酔いしれていた。
予選のヒートレースでもHonda勢は大活躍した。ヒート1では、前週ミネアポリスのレースで優勝したウインダムが2位に8.946秒という大差をつけて優勝。同じくCRF450Rに乗るネイサン・ラムゼイ(AMERICAN HONDA)はヒート2で手堅く2位に入った。今回がスーパークロス出場199戦目というラロッコはヒート2で4位に入り、決勝レースへ駒を進めたのだった。
セミファイナルのヒート1でもトラビス・プレストン(Amsoil Chaparral Factory Connection Honda Racing)が優勝。Subway/Hondaのジェイソン・トマスが3位となった。セミファイナルのヒート2では、MotoXXX Hondaのデーモン・ハフマンが優勝した。
決勝レースではそのハフマンが“ホールショット賞”を獲得。その背後にウインダムがつけていた。しかし、1コーナーの進入でウインダムは他のライダーと接触し、1コーナーを立ち上がった時点では6位に落ちていた。
2年前、このジョージア・ドームで大腿骨を骨折し、1年間レースから遠ざかることを余儀なくされたウインダムにとって、ここでのレースはあの時以来だった。しかし、ウインダムはその悪夢を振り切るように果敢に攻め、順位を上げていった。結局優勝したチャド・リード(ヤマハ)に続いて2位で決勝レースを終えたのだった。
ラロッコも順位を上げ、3位でフィニッシュした。4位となったダヴィッド・ビーラマン(ヤマハ)とは写真判定になるほどの接戦だったのである。そして、ラムゼイの方はスタートで失敗したあと順位を上げることができず14位に終わった。
今回が今シーズンの250ccレース2回目というプレストンは、徐々に順位を上げて5位に入るという健闘を見せた。ホールショットを決めたハフマンは、メカニカル・トラブルに見舞われて10周しか走行できず、19位に終わっている。
125ccレースでは、CRF250Rに乗るスティーブ・ラムソンが9位に入った。現在ラムソンはランキング3位につけている。
次戦はフロリダ州にあるデイトナ・インターナショナル・スピードウエイで3月5日に行われる。年に一度デイトナで行われるAMAスーパークロスの大会は、シリーズ中、最もチャレンジングなレースとなる。デイトナには、現在負傷のためシリーズを欠場しているリッキー・カーマイケルとエルネスト・フォンセカもチームメイトの応援に駆けつける予定だ。
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