決勝日:2月21日(土) 会場:ヒューバート・H・ハンフリー・メトロドーム
AMAスーパークロス・シリーズ第8戦は2月21日にミネソタ州ミネアポリスのヒューバート・H・ハンフリー・メトロドームで行われ、CRF450Rに乗るケビン・ウインダム(Amsoil Chaparral Factory Connection Honda Racing)が今季3勝目を飾った。
ウインダムは予選のヒートレース(ヒート1)が始まった時から好調で、驚くほど速いラップタイムを刻み、2位に大差をつけて優勝した。
ウインダム同様にCRF450Rを駆るネイサン・ラムゼイ(AMERICAN HONDA)の方はヒートレースでついていなかった。スタート直後のジャンプを綺麗に決めたラムゼイだったが、第1コーナーで他のライダーと絡んでしまい10位に終わった。このためセミファイナルに出場しなくてはならなくなったのである。
ウインダムのチームメイト、マイク・ラロッコもウインダムに習ってヒートレース(ヒート2)でチャド・リード(ヤマハ)を破って優勝。決勝レースで良いスタート・ポジションを獲得することができた。
セミファイナルの第1レースではMotoXXX Hondaのデーモン・ハフマンが2位に入り、トラビス・プレストン(Amsoil Chaparral Factory Connection Honda Racing)が3位で続いた。しかし、ラムゼイは今回も不運に見舞われ6位に終わり、敗者復活戦への出場を余儀なくされた。
ラムゼイは敗者復活戦ではクリーンなスタートを切って優勝したが、決勝レースのスタート・ポジションは後方になってしまったのである。
250cc決勝レースがスタートした直後から、ウインダムはずば抜けた速さを披露してトップを独走した。序盤に8秒のリードを築いたウインダムは、そのまま満員のスタジアムを駆け抜け、トップでゴールして今季3勝目を飾ったのだった。
今季初めて250ccレースに出場したトラビス・プレストンは同じくCRF450Rに乗るハフマンを抑えて4位でフィニッシュ。5位にハフマンが入った。
ラロッコはスタート直後に第1コーナーで転倒。最後尾から猛然と追い上げ6位に入った。敗者復活戦から勝ちあがってきたラムゼイは、スタート・ポジションが悪かったため好スタートを切ることができず、10位に終わっている。ちなみにラムゼイのメカニック、ジョン・ミッチェルは「今日のラムゼイはとても速かった。表彰台に上がれるぐらい速かったんだ。でも、歯車がかみ合わなかったね」と話している。
125ccレースでは、スティーブ・ラムソン(Honda)が5位に、ライアン・ミルズ(Amsoil Chaparral Factory Connection Honda Racing)が6位に入った。
250ccクラスで今季3勝目を挙げたウインダムは、ランキングでトップにつけるリードとの差を23ポイントに縮めた。2004年度AMAスーパークロス・シリーズも今回で8戦目を終え、残り8戦となっている。今回の優勝を機に、タイトル獲得へ向けてのウインダムの追撃にも一層拍車がかかるだろう。
次回は2月28日にジョージア州アトランタのジョージア・ドームで行われる。
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