決勝日:2月14日(土) 会場:レリアント・スタジアム 観客数:4万5126人
スーパークロスがテキサスで行われるようになってから今年で30年目となる。その間、ケビン・ウインダム、マイク・ラロッコ、ネイサン・ラムゼイの3人はいずれも優勝しているが、すべて125ccクラスでのことだ。
これに対して、現在負傷のために欠場中のリッキー・カーマイケルは、125ccレースでは優勝経験がないが、ヒューストンで行われた250ccレースで過去3回(そのうち2回はHondaで)優勝している。
2月14日にヒューストンのレリアント・スタジアムで行われた30周年記念大会では、ケビン・ウインダム(Amsoil Chaparral Factory Connection Honda Racing)とチームメイトのマイク・ラロッコが表彰台に上がった。また、1週間前にサンフランシスコの大会でCRF250Rに乗って125ccレースで優勝したネイサン・ラムゼイ(Team Honda)が今回はCRF450Rに乗って250ccレースに出場し、7位に入っている。
ウインダムは第2戦のフェニックス大会で、ライディングが荒っぽすぎたという理由で10ポイント剥奪のペナルティを科されたが、裁定の結果、これが帳消しとなった。このため、ウインダムはランキング2位に浮上し、意気揚々とヒューストンに乗り込んできたのである。チームメイトのラロッコも2戦連続で3位に入賞しているので元気一杯だった。
ウインダムは予選のヒートレースで優勝し、決勝レースに進出。ちなみにウインダムがヒートレースで優勝したのは今季7戦中6回目のことである。また、ラロッコも順当に決勝へ駒を進めた。これに対して、最初のうちCRF450Rのパワーに慣れていなかったラムゼイはセミファイナルで3位に入って250cc決勝レースへの出場権を得た。
250cc決勝レースでは、ウインダムとラロッコの2人は混乱の1周目を10位以内で通過することができたが、ラムゼイは1周目を終えた時点で18位だった。しかし、その後、ラムゼイは徐々に順位を上げ、7位でフィニッシュした。
ちなみにラムゼイは、第3コーナーへと続くトリプル・トリプル・ジャンプ・セクションを完璧にジャンプできる数少ないライダーのうちのひとりだったが、決勝レース中にコース・コンディションが悪化し、ジャンプのアプローチの部分が荒れてしまったため、最後の方は華麗なジャンプを披露することができなかった。
ラムゼイが順位を挽回している間、ウインダムとラロッコはトップを走行するチャド・リード(ヤマハ)を追っていた。1周目を終えた段階で4位だったウインダムと6位のラロッコだが、3周目の段階でウインダムが2位に浮上し、ラロッコも5周目に3位に上がった。
その後もウインダムは追撃を続け、リードとの差を2秒弱にまで縮めたが、コース・コンディションが悪化したことと、周回遅れのライダーが現れたため、リードを捉えるまでには至らなかった。
20周のレースのうち5周目に3位に上がったラロッコは、そのままのポジションをキープしてチェッカーフラッグを受けた。几帳面な走りをするラロッコは、コースのレイアウト自体は難しいものではなかったが、次第にコース・コンディションが悪化し、走りにくくなっていったと語っていた。
04年度AMAスーパークロス選手権は今回が第7戦目だが、ウインダムが表彰台に上がるのは今季5度目となり、ラロッコは4度目となっている。
125ccレースは今回からイースト・リージョンの戦いとなっている。Honda勢ではプライベーターのスティーブ・ラムソン(Hangtownmx.com)が4位に入り、Amsoil Chaparral Factory Connection Honda Racingのライアン・ミルズとビリー・ラニノビッチが9位と11位に入った。
今回、ヒューストンで行われた大会も寒かったが、2月21日に行われる第8戦はさらに北のミネソタ州ミネアポリスで行われる。しかし、大会は暖かいメトロドームの中で行われるため、ライダーやファンが寒さを心配する必要はない。ちなみにウインダムは125cc時代にミネアポリスで2勝を挙げている。
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