決勝日:2月7日(土) 会場:パシフィック・ベルパーク 観客数:3万9621人
04年度AMAスーパークロス・シリーズ第6戦は、2月7日にサンフランシスコのパシフィック・ベルパークで行われ、250ccレースではマイク・ラロッコ(Amsoil Chaparral Factory Connection Honda Racing)が2週連続で3位に入った。
250ccクラスの予選ヒートレースではケビン・ウインダム(Amsoil Chaparral Factory Connection Honda Racing)がいつも通り圧倒的強さを誇り、2位に15秒という大差をつけて優勝。ウインダムがヒートレースで優勝したのは今季6戦中5度目である。
ウインダムのチームメイトのラロッコの場合は、苦労しながらの立ち上がりだった。ヒートレースで転倒し、セミファイナルに出場しなくてはならなかったラロッコは、セミファイナルでも1周目の1コーナーで転倒。その後、再スタートを切って2位まで順位を上げてレースを終えたのだった。
250cc決勝レースで、ラロッコは良いスタートを切った。1コーナーに向かう長いストレートでは、ウインダムを引き離すほどの好スタートだったのである。
1周目を終えた段階で4位につけたラロッコだったが、ゴール後にはこの時少しアグレッシブさが不足していたと振り返っている。1周目にもう少し攻めの走りをしていれば、優勝も夢ではなかったというわけだ。
そのラロッコは、20周のレースのうち13周目に2位に上がった。しかし、17周目に、猛然と追い上げてきたダヴィッド・ビーラマン(ヤマハ)にかわされて3位に順位を落とした。アグレッシブな走りをするビーラマンは、もう少しでトップを走行するチームメイトのチャド・リードを捉えそうな勢いだったのである。
4ストローク・マシンのCRF450Rに乗るケビン・ウインダムは惜しくも今季3勝目を逃した。スタートがあまり良くなかったウインダムは、4周目、4位につけてポジション・アップを狙っていたが、ウープでコースアウトしてしまった。
再スタートを切った時点でウインダムの順位は最下位。また、パシフィック・ベルパークは他のコースより全長が短いため、レースは16分強で終わってしまった。このためウインダムは6位まで追い上げるのが精一杯だったのである。
しかし、レース後、5位に入ったグラント・ラングストン(KTM)のライディングがラフすぎたということで、ラングストンに5秒のペナルティが科されたため、ウインダムの順位はひとつ繰り上がって5位となった。 ※2004年2月13日、AMAプロ・レーシングはラングストンのペナルティの撤回を発表。ウインダムの順位は6位となった。
125ccレースでは、ネイサン・ラムゼイ(AMERICAN HONDA)が、15周のレースの12周目にトップを走行するイバン・テデスコ(カワサキ)を抜いてトップに躍り出た。結局ラムゼイはテデスコに1.4秒差をつけて優勝し、4ストロークのCRF250Rを初優勝へと導いた。
ちなみに現在250ccクラスに出場している4ストローク・マシン、CRF450Rでスーパークロス初優勝したのもラムゼイで、2002年にポンティアック・シルバードームでのことだった。
今回、トラビス・プレストン(Amsoil Chaparral Factory Connection Honda Racing)も健闘したが、スタートが悪かったのが災いして3位に終わった。
次のレースは2月14日にテキサス州ヒューストンのレリアント・パークで行われる。
125ccクラスの方は次戦からイースタン・リージョンの戦いとなり、ラムゼイとプレストンに代わってAmsoil Chaparral Factory Connection Honda Racingからライアン・ミルズとビリー・ラニノビッチといった若手が出場する。ラムゼイとプレストンの2人は、250ccレースでウインダムやラロッコと競い合うことになる。
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