決勝日:1月31日(土) 会場:エジソン・インターナショナル・フィールド 観客数:4万5050人
04年度AMAスーパークロス・シリーズ第5戦は、1月31日に再びカリフォルニア州アナハイムのエジソン・インターナショナル・フィールドで行われた。
250ccクラスではケビン・ウインダム(Amsoil Chaparral Factory Connection Honda Racing)が今季2勝目を挙げ、チームメイトのマイク・ラロッコも3位に入った。
しかし、先週サンディエゴの大会でクラッシュし、右膝を痛めたAMERICAN HONDAのエルネスト・フォンセカは欠場した。フォンセカは右膝の手術を受けるため、今シーズンのAMAスーパークロス選手権に関して、残りのレースはすべて欠場することになるが、今年の後半に行われるAMA250モトクロス選手権シリーズには復帰する予定だ。
今シーズンに入ってから予選のヒートレースで負けなしだったケビン・ウインダムだが、今回は少し勝手が違った。ヒートレースのスタートで失敗したウインダムは、転倒したライダーを避けようとして自らも転倒。CRF450Rは大破したが、メカニックが必死で修理したおかげでセミファイナルに出場することができた。結局、ウインダムはセミファイナルで2位に10秒差をつけて決勝レースへ駒を進めることができたのだった。
ラロッコの方もヒートレースで2度スリップダウンしたが、セミファイナルから決勝出場を決めた。この日のコースコンディションは非常に滑りやすいものだったのである。
今回、アナハイムのスターティングゲートはいつもとは異なる珍しいスタイルだった。ゲートの中央に障害物が設けられていたため、22名のライダーは左右2つのグループに分かれてスタートした。
片側のライダーはスタートしてから左に向かって走り、すぐにクイックな右コーナーに進入する。反対側のライダーは右に向かって走ってからすぐにクイックな左コーナーに入っていく。その後、すぐに2本のラインは合流していたのだ。そして、2周目からはどちらのラインを通っても良いことになっていたのである。
決勝レースのスタートで若干出遅れたウインダムだったが、ホールショットを決めたチャド・リード(ヤマハ)にすぐに追いついた。
コースレイアウトによるラインの選択は観客にとって興味の焦点だった。ウインダムが左側のラインを選ぶことが多かったのに対して、リードは右側のラインを選んでいたからである。どちらのラインを通ったほうが速いのか・・・。
しかし、この晩、ウインダムはどちらのラインを通っても速かった。レースの中盤にリードをとらえたウインダムは、そのままリードをかわしてトップに躍り出た。ウインダムに抜かれたリードは焦って転倒。その間に3位につけていたラロッコが2位に浮上した。
ウインダムが単独トップに立って逃げ始めたため、観客の関心は2位争いへと変わった。18周目、再スタートを切ったリードがラロッコを捕らえた。しかし、ラロッコも再びリードをかわす。最終的にはリードがラロッコを振り切って2位に入り、ラロッコは3位となった。
4位にはMotoXXXHondaのデーモン・ハフマンが入った。敗者復活戦から勝ち上がって決勝レースに出場したハフマンは、ラロッコに抜かれるまで、一時は3番手を走行していた。こうして上位4位に3人のHonda勢が入るという好結果となったのである。
125ccレースではCRF250Rに乗るトラビス・プレストン(Amsoil Chaparral Factory Connection Honda Racing)が2位に入り、4戦連続表彰台を決めた。ネイサン・ラムゼイ(AMERICAN HONDA)の方は1周目に転倒し、再スタートを切って必死で追い上げたが9位に終わっている。
次戦は2月7日にサンフランシスコのパシフィック・ベルパークで行われる。
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