決勝日:1月17日(土) 会場:エジソン・インターナショナル・フィールド
AMAスーパークロス・シリーズ第3戦が1月17日、カリフォルニア州アナハイムのエジソン・インターナショナル・フィールドで行われた。
先週、フェニックスで行われた第2戦で優勝したAmsoil Chaparral Factory Connection Honda Racingのケビン・ウインダムは、今年約2年ぶりにスーパークロスへ復帰したのにもかかわらず、自身のポテンシャルの高さに変化がないことを証明した。
今季初優勝によって自信を深めたウインダムは、初の250ccタイトル獲得に向けて燃えており、今回も予選のヒートレースで土曜日の最速タイムをマークして優勝。決勝レースでも、優勝したチャド・リード(ヤマハ)に続いて2位に入った。2位だったとはいうものの、Honda CRF450Rに乗るウインダムは20周のレースのうち最初の9周でトップを走っており、チャンピオン争いの有力候補であることを示している。
2004年になって、出場したすべてのヒートレースで優勝しているウインダムは、今回のヒートレースでもスタートから飛び出し、2位に入ったHondaのプライベートライダー、ロビー・レイナード(CR250R)に12.6秒差をつけて優勝した。AMERICAN HONDAのエルネスト・フォンセカはヒートレース4位という成績で決勝レースに駒を進め、ウインダムのチームメイト、マイク・ラロッコ(Amsoil Chaparral Factory Connection Honda Racing)はセミファイナルで2位に入って決勝に勝ち残った。
250cc決勝レースはウインダムのヒートレースが再現されたようなものだった。1コーナーを立ち上がった直後から、ウインダムのパワフルなCRF450Rは過酷なウープ・セクションをトップで駆け上がっていった。
ダヴィッド・ビーラマン(ヤマハ)、リード、フォンセカの3人もウープで発生した混乱を尻目にウインダムの後方につけた。かたやラロッコはこの3人ほどはついていなかった。ラロッコはスタートで出遅れ、1周目を終えた時点で9位。トップ5とそれ以降のライダーの間には大きな差ができていたのである。
ウインダムがトップをキープし、ビーラマンとリードが順位を入れ替えてウインダムを追うという展開がしばらく続いた。序盤にビーラマンとリードはウインダムからトップの座を奪おうと試みたが、ウインダムは巧みに2人のライバルを抑えたのである。
しかし、中盤、リードがウインダムをかわしてトップに立った。その後、周回遅れのライダーが現れてしまったため、ウインダムはリードの逃げ切りを許してしまい、2位に終わったが、周回遅れの出現さえなければ熾烈なトップ争いはゴールまで続いたことだろう。
1周目を終えた時点で9位だったラロッコは、猛然と追い上げて4位に入った。フォンセカはラロッコに続いて5位でチェッカーフラッグを受け、昨年12月にオランダのアーンヘムで行われたワールド・スーパークロスGP以来の好成績を収めた。
125ccレースではCRF250Rに乗るトラビス・プレストン(Amsoil Chaparral Factory Connection Honda Racing)が15周のレースのうち11周目までトップを走行。最終的にイバン・テデスコ(カワサキ)に敗れて2位となったが、テデスコとの差は1.6秒と僅差だった。ネイサン・ラムゼイ(AMERICAN HONDA)も健闘し、4位に入っている。
次のレースは1月24日にサンディエゴのクアルコム・スタジアムで行われる。 |