決勝日:1月3日(土) 会場:エジソン・インターナショナル・フィールド 観客数:4万5050人
今年も新年早々、AMAスーパークロス・シリーズがカリフォルニア州のアナハイムで幕を開けた。アナハイムのエジソン・インターナショナル・フィールドには4万5050人もの観客が詰めかけ、白熱した各レースを堪能したのである。
残念なことに昨年度16戦中7勝を挙げてAMAスーパークロス・チャンピオンに輝いたリッキー・カーマイケル(AMERICAN HONDA)は3週間前に負った膝の負傷のため開幕戦を欠場した。カーマイケルの負傷は膝の形成手術を必要とするほどひどかったため、復帰にはもうしばらく時間がかかりそうだ。
嬉しいニュースもあった。昨年、シーズン開幕前に左大腿骨を骨折し、2003年シーズンを棒に振ってしまったネイサン・ラムゼイ(AMERICAN HONDA)が復帰し、125ccレースで初登場の4ストロークマシン、CRF250Rに乗って2位に入ったのである。
250ccクラスのメインレースでは、カーマイケルの欠場によりAMERICAN HONDAのエースに繰り上がったエルネスト・フォンセカがホールショットをマーク。CR250Rに乗るフォンセカは第1コーナーでライバルたちに囲まれるが、そのままアグレッシブな走りでトップをキープした。
フォンセカの後方ではAmsoil Chaparral Factory Connection Honda Racingのマイク・ラロッコとケビン・ウインダムがフォンセカに追いつこうと激しいつばぜり合いを見せていた。しかし、当のフォンセカはトップに立って2位以下を突き放そうとした直後に転倒。再スタートを切った時点では最後尾になっていた。
ラロッコは決勝レース前に行われたセミファイナルで、フォンセカが転倒したのと同じ場所で転倒を喫したが最終的に優勝していた。しかし、ラロッコにとって決勝レースは別物だった。20周のレースで中盤まで10位以下と苦戦していたラロッコは、最終的に4位でフィニッシュした。
ラロッコの後ろではMotoXXX/Hondaのデーモン・ハフマンが健闘していた。CRF450Rに乗るハフマンは、中盤手からスタートしたが、レース終盤に追い上げて7位に入っている。
CRF450Rに乗るウインダムはラロッコやハフマンほどついていなかった。スーパークロスに出場するのは2002年2月23日以来というウインダムは、一時は5位につけていたが、その後、腕があがってしまったため後退し、9位に終わった。10位には最後尾の20位から必死で追い上げたフォンセカが入ったのである。
125ccレースではネイサン・ラムゼイがイバン・テデスコ(カワサキ)に続いて2位に入ったほか、一時は表彰台圏内につけていたが転倒のため後退したトラビス・プレストン(Amsoil Chaparral Factory Connection Honda Racing)とクリストファー・ゴッセラー(Amsoil Chaparral Factory Connection Honda Racing)が8位と10位に入った。また、もう1台のCRF250Rに乗るグレッグ・シュネル(Honda)が9位に入っている。 |