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第9戦
インディアナポリス(インディアナ州)
2003年3月1日 開催
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レースレポート

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チェッカーを受けたカーマイケル
今季最高の4位でフィニッシュしたフォンセカ
プレストン(奥)をかわしたフォンセカ
カーマイケル、思い出の地で今季6勝目
■決勝日時 :3月1日(土) 
■観客数 :5万4720人
シーズン6勝目を思い出の地で飾ったカーマイケル
シーズン6勝目を思い出の地で飾ったカーマイケル

 1997年にまだ17歳だったリッキー・カーマイケルがスーパークロスでプロフェッショナル・デビューを飾ったのはインディアナポリスだった。125ccクラスに出場したカーマイケルは、その晩、予選で13番手になり、決勝レースでは1周目の1コーナーでクラッシュした。その後、再スタートを切って7位まで追い上げたが、再度転倒し、結局19位でレースを終えたのだった。

 インディアナポリスの観客は、この時のカーマイケルの走りを覚えていないかもしれない。しかし、カーマイケル自身はデビュー戦のことをよく覚えている。

 だからこそ、3月1日にインディアナポリスのRCAドームで行われたAMAスーパークロス第9戦での勝利は、カーマイケルにとって特別なものだったのである。

 今回もチームHondaのカーマイケルは決勝レースで圧倒的な強さを見せた。1周目にトップに立つと、その後一度も首位を譲らず、2位に入ったデビッド・ビュイレミン(ヤマハ)に3.158秒差をつけて優勝した。今季2度目の3連勝を飾り、6勝目を挙げたカーマイケルはこれでランキング2位につけるチャド・リード(ヤマハ)とのポイント差を22点に広げ、ランキング上でも独走体制を築いている。

 カーマイケルのチームメイト、エルネスト・フォンセカはシーズン序盤、転倒続きで不調だったが、ここに至って本来の調子を取り戻している。今回もフォンセカは予選のヒート・レースではトップに約3秒遅れで4位という好順位に入った。シーズン序盤に負った負傷の痛みがまだ取れていないというフォンセカだが、“痛みがあろうとなかろうと速い”ということを証明している。

 フォンセカと同じヒート・レースに出場したトラビス・プレストン(FACTORY CONNECTION HONDA)はトップに0.734秒差で2位となった。その後、RCAドームに集まった54,720人の観客は、決勝レースでもこの2人の活躍を見ることになるのだった。

 カーマイケルが出場したヒート・レースの方もエキサイティングだった。最終ラップにエズラ・ラスク(カワサキ)をかわして首位に躍り出たカーマイケルは、ラスクに0.521秒差をつけてトップでチェッカーフラッグを受けた。カーマイケルのタイムは46.019秒と予選最速だったのである。こうしてスターティング・グリッドで一番良いポジションを選ぶ権利を得たカーマイケルは、1コーナーでイン側を狙えるポジションを選んだのだった。

 250cc決勝レースで、Hondaライダーは全員好スタートを切った。250ccレース出場2戦目となるプレストンがCRF450Rでホールショットを決めると、CR250Rに乗るカーマイケルとフォンセカがこれに続いた。カーマイケルとフォンセカは、1周目を終える直前にプレストンをかわしてトップに立つと、リードを広げ始めた。

 序盤から逃げるというカーマイケルの作戦は奏功したが、10周目以降は2番手に上がったビュイレミンの追い上げも激しく、カーマイケルにとっても息を抜けないレースとなった。

 フォンセカの方は前週のアトランタに続いて4位でフィニッシュし、ランキングでも6位に浮上してきた。また、プレストンは前週の13位から順位を三つ上げて10位に入った。プレストン同様CRF450Rに乗ったHondaライダー勢では、デーモン・ハフマン(MotoXXヨシムラHonda)が9位に入ったほか、ポール・カーペンター15位、ラリー・ウォード17位、クラーク・スタイルズ19位となった。

 インディアナ州が地元のマイク・ラロッコ(FACTORY CONNECTION HONDA)は前週のアトランタでは負傷した肩が痛むのにもかかわらず8位に入ったが、今回は肩の治療を優先させるため欠場した。ラロッコの復帰がいつになるのかは未定である。

 第7戦ミネアポリス大会から125ccクラスに参戦しているマイケル・バーン(FACTORY CONNECTION HONDA)は前週のアトランタで予選のヒート・レース中に親指を骨折し、その後、親指にピンを埋め込む手術を受けたため今回は欠場した。「バーンの負傷が完治するまでには最低でも1か月かかるだろう」とHondaチームのマネージャー、エリック・キーホーは語っている。

 次戦はフロリダ州デイトナで行われる“バイク・ウイーク”の際に行われる。RCAドームがラフでわだちの多いコースであるのに対して、デイトナは砂地のアウトドア・スタイルのコースとなる。リッキー・カーマイケルはデイトナ4連勝目をめざすが、これが達成されると、かつてジェフ・スタントン(Honda)が記録したデイトナ最多勝と連勝記録に並ぶことになる。


●リッキー・カーマイケル (250cc 優勝)
 スーパークロスでプロフェッショナルとしてデビューしたのがインディアナポリスだった。あの時の結果は散々だったけど、その後、インディアナポリスでは1998年に125ccレースで優勝し、2001年には250ccレースで優勝している。RCAドームで優勝するということは、僕にとって特別なんだ。

●エルネスト・フォンセカ (250cc 4位)
 ここのところスタートがうまくいって、レースも楽になっている。1周目の1コーナーで混乱に巻き込まれずにすんでいるので、レース結果も良くなっているんだ

 
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