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2位に6秒の差をつけてチェッカーフラッグを受けたカーマイケル |
'03年AMAスーパークロス第4戦の舞台となったのはサンフランシスコの"パシフィック・ベル・パーク"。サンフランシスコでAMAスーパークロス・イベントが開催されるのは初めてのこととあって、注目も集まり、観客数は4万人を超えた。
1月としては珍しく温かい一日となった第4戦当日、メインの250ccレースを制したのはCR250Rに乗るチームHondaのリッキー・カーマイケルだった。先週のアナハイムに続き2連勝を果たしたカーマイケルは、ポイント上でもトップのポジションをキープし、ランキング2位につけるチャド・リード(ヤマハ)との差を広げている。
250ccレースでホールショットを奪ったのはCRF450Rに乗るポール・カーペンター(ホワイト・ブラザーズHonda)。カーマイケルはカーペンターの背後につけ、序盤は慎重に走る作戦を取った。
6周目、その時点でトップを走行していたステファン・ロンカーダ(スズキ)を楽に抜き去ったカーマイケルは、その後一度もトップの座を手放さず、前週に続いて楽勝ペースで優勝した。チェッカーフラッグを受けた時点では、2位のチャド・リードに6秒も差をつけていたのである。
カーマイケルのチームメイト、エルネスト・フォンセカとマイク・ラロッコ(FACTORY CONNECTION HONDA)の二人は、中盤グループから追い上げようとしていた。しかし、10周目、不運が彼らを襲った。二人は接触し、ラロッコの方はレースを続行することができたが、フォンセカは転倒してリタイヤを余儀なくされたのだった。
ラロッコの方もフォンセカとの接触後、しばらく中盤グループから抜け出せずにいたが、その後リズムを取り戻し、5位でフィニッシュした。
ラロッコのチームメイト、マイケル・バーンは序盤の数周は3番手を走行していたが、その後徐々に順位を落として7位でフィニッシュした。「今日はすごく調子が良かったんだ。でも、コースがすごく荒れていた。レース終盤になると、もう荒れ放題という感じだったよ」とレース後にバーンは語った。
CRF450Rに乗るポール・カーペンターは11位と自己最高位でフィニッシュしている。
125ccレースではCR125Rに乗るクリス・ゲスラー(FACTORY CONNECTION HONDA)が3位に入った。昨年のチャンピオン、トラビス・プレストン(FACTORY
CONNECTION HONDA)は終盤まで2位につけていたが、他のライダーに押し出される形で転倒。再スタートを切って追い上げたが11位に終わった。
●リッキー・カーマイケル (250cc 優勝)
今日のコースはすごくゴツゴツしていて、滑りやすかった。だから最初の数周は無理しないでペースをつかむことに専念した。できるかぎりスムーズにスロットルを開けるように心がけていたんだ。今回、速いタイムを出すためにはスロットルをうまくコントロールしてスムーズな走りをするしかなかったね。
●エルネスト・フォンセカ (250cc リタイヤ)
僕はラロッコと接触してしまったけど、別にわざとぶつかったわけじゃない。レースではよくあることさ。僕の方は路面に激しくヒットしてレースを続けられなくなったんだ。先週アナハイムで大転倒したあと、一日だけ休んでプラクティスを再開した。そのとき、リッキーのシートを試したんだ。リッキーはシートのスポンジを削って低くしている。僕もそれを使ってみたらすごく気に入ったんだ。今日はそのセットアップでとても調子良く走れていただけに転倒は残念だ。ここのところ転倒が続いているけど、早く調子を取り戻して皆との差をつめたいね。
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