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AMA-SX
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第1戦
アナハイム(カリフォルニア州)
2003年1月4日 開催
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レースレポート

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最後尾からの猛追で2位ゴールのカーマイケル(右)
序盤をリードしたラロッコ(手前)はクラッシュ後17位完走
終始首位をキープし続けたプレストン(125cc)
リッキー・カーマイケル、アナハイムの開幕戦で2位
■決勝日時 :1月4日(土) 
■天候 :晴れ
■気温 :15.5℃
息詰まる戦いを見せたカーマイケル(手前)とパストラーナ
息詰まる戦いを見せたカーマイケル(手前)とパストラーナ

 いよいよ'03年AMAスーパークロス選手権シリーズが開幕した。開幕戦は伝統の地アナハイムで行われ、シリーズ開幕を待ちわびていた45,050人の観客は白熱した戦いに酔いしれた。期待と興奮が渦巻く中で、チームHondaの各ライダーは大健闘し、観客を魅了した。

 250ccファイナルでは、CR250Rに乗る昨年のAMAスーパークロス・チャンピオン、リッキー・カーマイケル(AMERICAN HONDA)が最後尾から猛然と追い上げて2位でフィニッシュ。125ccレースでは、昨年ウエスタン・リージョンで125ccスーパークロス・チャンピオンに輝いたトラビス・プレストン(FACTORY CONNECTION HONDA)が優勝し、今年も幸先の良いスタートを切った。

 アナハイムのコース全貌が明らかになった時、観客は息を飲んだ。トリッキーなループ・セクションや3段階ステップのテーブルトップ・ジャンプがあまりにもチャレンジングだったからである。さすがのカーマイケルも、プラクティスを走り終えたあとで、「ちょっといつもより難しいな」と語っていた。しかし、すぐにカーマイケルは「でも、僕はこのコースが好きだよ。チャレンジングな方がエキサイティングでいいじゃないか」と付け加えた。そして、このカーマイケルの言葉通りのレース展開となったのである。

 リッキー・カーマイケル(250cc)とトラビス・プレストン(125cc)の二人はすぐにこの難コースをマスターし、予選のヒートレースでは共に優勝した。しかし、この時点ではまだアナハイムに潜む"魔物"は顔を出していなかったのである。

 250ccのファイナルでは、CR250Rに乗るマイク・ラロッコ(FACTORY CONNECTION HONDA)が抜群のスタートを切ってホールショットを奪った。カーマイケルはいつもとは違ってバッドスタートを切る。

 軽快に飛ばしていたラロッコだったが、途中でシフトミスを犯して転倒。マシンを起して再スタートを切ろうとしていた時、後続ライダーが突っ込み、多重クラッシュが発生した。ラロッコのチームメイト、マイケル・バーンもこれに巻き込まれてしまった。クラッシュで激しくダメージを負ったものの、ラロッコは果敢に再スタートを切り17位でフィニッシュし、貴重なポイントを獲得した。今回は不本意な結果に終わったものの、ストイックで負けず嫌いのラロッコは、次の第2戦フェニックス大会での雪辱を誓ったのである。

 スタートで出遅れたリッキー・カーマイケルの方も苦戦していた。中盤グループで順位挽回を図っていたカーマイケルは、他のライダーと接触して一旦コースアウトし、コースに復帰した直後、コーナーでフロントから滑って転倒してしまったのである。

 マシンを起して再スタートを切ったカーマイケルだったが、この時点で順位は最後尾。普通のライダーなら諦めてしまうような状況だったが、リッキー・カーマイケルの場合は違った。そこから猛然と追い上げたカーマイケルは、前を行くライダーを次々と交わして2位でゴールした。トップを走行するチャド・リード(ヤマハ)までもう少しで手が届くところだったが、時間切れに終わってしまったのだった。

 チームHondaのエルネスト・フォンセカは序盤トップに迫る快走を見せたが、途中で腕があがってしまったため6位でフィニッシュした。

 125ccファイナルではトラビス・プレストンが序盤からトップに立つと、そのままずっと首位をキープして優勝。チャンピオンにふさわしい走りで開幕戦を制した。

 プレストンのチームメイト、クリス・ゴゼラーはプレストンに抜かれるまでトップを走行していたが、その後、腕があがってしまったために後退し、4位でレースを終えた。

 すべてのレースが終わり、各チームが後片付けを行う中、大半のライダーがすでに去ってしまったスタジアムにはリッキー・カーマイケルとトラビス・プレストンの姿があった。二人は真夜中を過ぎても残っていたファンのサインに応じていたのである。そう、二人のチャンピオンのスタミナは、レースを終え???たあとでも十分残っていたのだ。


R.カーマイケル(250cc、2位)
 転倒して最後尾になってしまった時には、冬の間に行ったハード・トレーニングのことを思い出していた。僕ほどトレーニングをやったライダーは他にいないと思う。そう、こんな状況のためにあれだけトレーニングを積んだんだからね。だから、ただ集中して全力を尽くせば順位を挽回できるって分かっていたんだ。

T.プレストン(125cc、優勝)
 僕はこのコースが好きだよ。僕は身長が183cmあるからこのコースでは有利なんだ。足が長いから、ウープでサスペンションが数センチ分長いことになる。今回もウープで他のライダーに差をつけたんだ。でも、途中メカニックの出すサインボードがよく見えなかったから、2位との差がどれぐらいあるのか分からないで走っていた。だからレースがすごく長く感じられたんだ。残り1周を示す白旗が振られたときには本当に嬉しかったよ。

 
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