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リザルト ポイント
第2戦 セント・ピーターズバーグ 第2戦 セント・ピーターズバーグview

ハイクロフト・レーシングがLMP2クラスの2位表彰台を獲得

2008年4月5日(土)
決勝
開催地:フロリダ州セント・ピーターズバーグ
会場:セント・ピーターズバーグ特設コース
コース全長:2.896km

4月5日(土)にフロリダ州セント・ピーターズバーグで行われたアキュラ・スポーツカー・チャレンジにおいて、#9 パトロン・ハイクロフト・アキュラARX-01bを駆る、デイビッド・ブラバム/スコット・シャープ組がアメリカン・ルマン・シリーズでのチームベスト記録となるLMPクラス2位表彰台を獲得した。アンドレッティ・グリーン・レーシングはLMP2クラス5位、ロウズ・フェルナンデス・レーシングはアウディと接触しながらも7位でフィニッシュした。

美しい湾に面した14のコーナーを配す全長1.8マイルのタイトなストリートコースで、1時間55分に及ぶレースが行われ、ハイクロフト・レーシングが、総合3位を獲得した。アキュラチームは昨年よりアメリカン・ルマン・シリーズに参戦し、初年度に4度の3位表彰台を獲得している。

ハイクロフトチームは、レース前半の36周を担当したシャープが2台のポルシェ、アウディとともにトップ4で激戦を繰り広げた。そして、コーション時に素早いピットワークを敢行して、昨年のル・マン24時間の覇者であるブラバムが後半の45周を受け継いだ。ブラバムは、混戦と多くのクラッシュの中で巧みなレースを繰り広げ、2位表彰台を獲得した。

セブリングで4位、セント・ピーターズバーグで2位を獲得したハイクロフト・アキュラチームは、4月19日のロングビーチでの次戦を前に、総合ポイントでLMP2クラス2位に浮上した。

IndyCarシリーズが、05年に初めてセント・ピーターズバーグで開催されたときのポールシッターであるブライアン・ハータが駆る#26 XMサテライトラジオ・アキュラ(アンドレッティ・グリーン・レーシング)は激しいレースの中、LMP2クラス5位でフィニッシュした。ハータのチームメート、クリスチャン・フィッティパルディはすばらしいスタートで3位を走行していたが、2周目の第5コーナーでスピンし、周回遅れを喫した。その後、ハータが42周で交代し、5位でチェッカーフラッグを受けた。

苦戦を強いられたのは#15 ロウズ・アキュラを駆るエイドリアン・フェルナンデス/ルイス・ディアス組(ロウズ・フェルナンデス・レーシング)だった。81周目後半までトップ5を走行していたが、その後、フェルナンデスがLMP1クラスのアウディに追突され、ピットインを余儀なくされたために7位となった。

レースは、ティモ・バーンハード/ロマン・デュマ組(ペンスキー・ポルシェ)が、セブリングに続く2連勝を飾り、総合ポイントでLMP2クラスをリードしている。

コメント

デイビッド・ブラバム〔LMP2クラス2位(総合3位)、パトロン・ハイクロフト・レーシング〕

「熱と湿度によって路面が滑りやすかったため、壁に衝突しないように注意しながらのレースだった。結果としてポルシェとアウディと競り合えたので、今日の結果には満足している。スタート時はグリップレベルで苦戦したが、安定してくると、常にトップ集団で走ることができた。今日の結果は、チームスタッフにとってとても大きなものとなった。我々はセブリングで4位、今回2位となり、よいシーズンスタートを切ることができた。新しいアキュラのシャシーを開発しており、ロングビーチに向けてやるべきことはまだある。今日のレースで、スコットがトップ集団で他車と競るすばらしいスタートを見せ、マシンのよい状態も保ってくれた。彼はインディカーでセント・ピーターズバーグを走ったことはあったが、大きなスポーツカーでの走りはまた異なる。我々は、今日の結果とよいシーズンスタートに満足している」

スコット・シャープ〔LMP2クラス2位(総合3位)、パトロン・ハイクロフト・レーシング〕

「ハイクロフト・アキュラチームにとってすばらしい結果だ。ミスをせずに、トップ集団で走ることを心がけた。滑りやすい路面と、タイトな壁面に苦戦を強いられるコースだ。デイビッドによいコンディションでマシンを託したかった。彼の走りもすばらしかった。今回が一緒にレースをする2度目であり、我々は、まだお互いについて学んでいるところだ。ペンスキーとダイソン・ポルシェに勝つのはまだ難しいが、チームは一丸となってきており、近い将来、彼らとすばらしいレースができるだろう」

ブライアン・ハータ〔LMP2クラス5位(総合6位)、アンドレッティ・グリーン・レーシング〕

「残念な結果だが、チームスタッフには本当に感謝しなければならない。彼らはすばらしい仕事でともに戦ってくれた。マシンの調子はよく、ロングビーチでのレースを楽しみにしている」

クリスチャン・フィッティパルディ〔LMP2クラス5位(総合6位)、アンドレッティ・グリーン・レーシング〕

「スタート時、特別なことは何もしなかった。ただ、よいスタートが切れ、よい走りができただけだ。今朝、スタートを練習しており、まだ温度が上がっていないタイヤでどうブレーキをかけるべきか把握していたつもりだったが、実際の状況は異なっていた。結果としてよい方向に転じたが、2周目でミスをしてしまった。ブレーキをかけたとき、2インチ深く踏み込んだため、リアタイヤがロックしてスピンしてしまい、防壁に追突しかけた」

エイドリアン・フェルナンデス〔LMP2クラス7位(総合10位)、ロウズ・フェルナンデス・レーシング〕

「金曜日の最初の練習走行でマシンにトラブルがあり、ルイスと私が好むグリップレベルでは決してなかった。マシンは我々が望む以上にスライドした。後方から追突してきたアウディに何が起こったのかは分からない。新しいリアタイヤに交換するためにピットインせざるを得ず、数周のビハインドを負ったが、フィニッシュすることはできた。ロングビーチでよい結果を出すことを楽しみにしている」

ルイス・ディアス〔LMP2クラス7位(総合10位)、ロウズ・フェルナンデス・レーシング〕

「今日のマシンの状態は我々が好むものではなかった。しかし、レース終盤まではエイドリアンがトップ5で走っていた。アウディとの接触は不運だった。ロングビーチに向けては、マシンのハンドリングを向上させなければならない。我々はまだアキュラの新しいシャシーでの経験が浅く、更なるセッティングに取り組む必要がある。ロングビーチでのレースをとても楽しみにしている」

決勝リザルト

順位 No. クラス ドライバー マシン 周回数
1 2 LMP1 L.ルーハー / M.ワーナー アウディ 81
2 7 LMP2 T.バーンハード / R.デュマ ポルシェ 81
3 9 LMP2 D.ブラバム / S.シャープ /S.ヨンハソン Acura 81
4 6 LMP2 P.ロング/ S.マーセン ポルシェ 81
5 16 LMP2 C.ダイソン / G.スミス ポルシェ 81
6 26 LMP2 B.ハータ / C.フィッティパルディ Acura 80
10 15 LMP2 A.フェルナンデス / L.ディアス Acura 78

ポイントスタンディング

ドライバー:LMP2クラス

順位 ドライバー マシン 総合ポイント
1 R.デュマ ポルシェ 50
  T.バーンハード ポルシェ 50
2 S.シャープ Acura 36
  D.ブラバム Acura 36
3 C.ダイソン ポルシェ 33
  G.スミス ポルシェ 33
4 E.コラール ポルシェ 30
5 B.ライジンガー ポルシェ 28
  M.フランキッティ ポルシェ 28
6 A.ラリー ポルシェ 26
7 B.ハータ Acura 24
  C.フィッティパルディ Acura 24
8 S.ヨハンソン Acura 20
10 M.アンドレッティ Acura 16
13 A.フェルナンデス Acura 4
  L.ディアス Acura 4

シャシー:LMP2クラス

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 ポルシェ 50
2 Acura 36
3 ローラ 6
4 ラディカル 3

エンジン:LMP2クラス

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 ポルシェ 50
2 Acura 36
3 マツダ 6
4 AER 3

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