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アメリカ LAGUNA SECA
ラグナセカ
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ROUND
#12
JULY 22, 2007
リザルト ポイント

最終戦ラグナセカ、フェルナンデス、カナーンが反撃の3-4位入賞

第12戦 ラグナセカ

2007年10月20日(土)・決勝
開催地:カルフォルニア州モントレー
会場:ラグナセカ・レースウェイ

エイドリアン・フェルナンデス、トニー・カナーンという2人のベテランドライバーが、全長2.238マイルのラグナセカ・レースウェイで開催されたアメリカン・ルマン・シリーズ最終戦において、終盤まで続くスリリングな戦いを披露した。

第12戦 ラグナセカ

フォーミュラレースのスタードライバーだった2人は、2007年からAMLSへの参戦を開始。今回の4時間のスポーツカーレースでも多くのファンを魅了する見事な活躍を演じた。157ラップに及ぶ激戦の末、フェルナンデスは、#15 ロウズ・フェルナンデス・レーシングの、アキュラ・ローラを駆ってLMP2クラス3位となった。#26 XMサテライト・ラジオ・アキュラARX-01のカナーンも、これに次ぐ4位でゴールしている。

強力なペンスキー・ポルシェと戦うためにラグナセカ入りしたアキュラ・ファクトリーのドライバーたちは、期待通りの力を発揮した。ハイクロフト・レーシング・アキュラのデイビッド・ブラバム/ステファン・ヨハンソン組をはじめ、アキュラの支援を受ける3台のプロトタイプマシンは、見事な走りでライバルや声援を送るファンたちに強い印象を残した。

アキュラ勢にとって、滑り出しては決してよいものではなく、ブライアン・ハータ(アンドレッティ・グリーン・レーシング)とブラバムは1周目にスピンを喫してしまった。しかし両者は態勢を立て直し、上位争いに復帰する。フェルナンデスとコンビを組んだルイス・ディアスは、スタートから1時間にわたって先頭争いに加わり、残り2時間の走行をパートナーの手にゆだねた。ハータも90分でカナーンと交替し、アンドレッティ・グリーン・レーシングのペアは、2周の遅れをばん回して終盤には勝敗を争う位置に返り咲いていた。2時間を経過したところでブラバムは6位まで順位を回復し、ハイクロフト・レーシングの#9 ARX-01をヨハンソンに手渡した。ヨハンソンはただちに前を走るマシンをパスするものの、思わぬ不運によって完走を阻まれることとなった。後方からほかのマシンに接触され、ランオフエリアに飛び出してしまったのだ。マシンは修復不能となり、クラス9位でレースを終えている。

その間、フェルナンデスとカナーンは、遅いマシンを次々に抜き去りながらパワーに優るアウディや優秀なペンスキー・ポルシェと激しいバトルを展開。その過程でそろって最速ラップを塗り替えるスピードを見せつけた。

ゴールまで30分となったところで、フェルナンデスとカナーンのアキュラによる接戦が開始され、ひんぱんに位置を入れ換えながら周回を重ねていった。2台のアキュラは、優勝に手が届く位置をキープし続けたが、夕闇の中で3〜4番手に落ち着くこととなった。

ペンスキー・チームのロマン・デュマとライアン・ブリスコーが1〜2位でチェッカーフラッグを受け、フェルナンデスとカナーンがこれに続いた。

全12戦で争われたアメリカン・ルマン・シリーズはこうして幕を閉じ、アキュラ・ファクトリーの3チーム、アンドレッティ・グリーン、フェルナンデス、ハイクロフトはデビューシーズンながら、1勝(セブリング12時間)、表彰台11回、ロングビーチとヒューストンでの総合ポールポジション獲得などの成果を収めた。

アキュラはすでに2008年のアメリカン・ルマン・シリーズに向けて活動を開始し、ARX-01シャシーと3.4リッターV8エンジンの開発に着手している。

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COMMENT

コメント

Adrian Fernandez エイドリアン・フェルナンデス
ロウズ・フェルナンデス・レーシング:LMP2クラス3位(総合5位)
  「チームにとっては、すばらしいレースだった。ロウズの首脳陣や(アキュラ)NSXカークラブの声援を受けて最高のパフォーマンスを演じられたことがたいへんうれしい。今日、マシンの状態は最高だったが、GTマシンとの混走でストレスが溜まった。抜こうとするとラインを塞がれる場面が続いたからだ。ライアン(ブリスコー)をパスしてクラス2位を狙っていたが、GTマシンが目の前でスライドしたために果たすことができなかった。それでも全体としては、2008年に向けていい形でシーズンを終えることができたと思う」
Luis Diaz ルイス・ディアス
ロウズ・フェルナンデス・レーシング:LMP2クラス3位(総合5位)
「今日はチームにとって、大変エキサイティングな一日だった。開幕戦のセブリングで表彰台に立ち、最後にここでも表彰台に立つことができた。トニー(カナーン)を抑えて3位でゴールしたエイドリアン(フェルナンデス)のがんばりはすばらしかった。今日はトラブルを避け、いい状態でマシンをエイドリアンに渡したいと考えていた。ピット作業でのチームの働きも最高で、走っている間、マシンはずっと好調だった。激しいバトルもあり、手を抜くことはできなかった。ずっと全力で戦わなければならなかった。そうして3位でゴールできたので、2008年のアキュラ・プログラムが楽しみだ。ポテンシャルは非常に高い」
Tony Kanaan トニー・カナーン
アンドレッティ・グリーン・レーシング:LMP2クラス4位(総合6位)
「私たちのチームにとって、今日のレースは非常に厳しかった。2周の遅れを取り戻さなければならなかったからだ。それでもアンドレッティ・グリーン・レーシング、XMチームはパニックに陥ることなく、おかげで首位と同一周回に復帰することができた。終盤はアウディやペンスキー・ポルシェ、それにエイドリアン(フェルナンデス)を相手に全力疾走を続けた。エキサイティングなバトルだったし、アキュラのマシンを走らせるのはとても楽しかった。それに、ここは好きなサーキットなので、いつも最高の気分を味わえる。アキュラ・プログラムはこれからも進歩し、2008年シーズンへの準備を整えることだろう。来年のALMSシーズンが開幕したとき、AGRアキュラはきっとセブリングで勝敗を争う力をつけているはずだ」
Bryan Herta ブライアン・ハータ
アンドレッティ・グリーン・レーシング:LMP2クラス4位(総合6位)
「スタートするとき、あんなにタイヤの温度が下がっているとは思わなかった。あれで最悪の状況になってしまったのは本当に残念だ。1周目の単純なスピンだったが、グラベルトラップにつかまり、1周遅れになってしまった。トニー(カナーン)がマシンを引き継ぎ、上位争いができるところまでばん回してくれた。すばらしいドライビングだったと思う。2008年のアキュラ・プログラムは、非常に高い戦闘力を身につけていることだろう」
David Brabham デイビッド・ブラバム
ハイクロフト・レーシング:LMP2クラス9位(総合28位)
「自分の走行の最初にスピンしたにもかかわらず、遅れをばん回することができた。スピンの原因は、おそらく後方から軽く接触されたことだと思う。それでもコースに復帰し、6位まで順位を取り戻すことができた。私が乗っている間、マシンの状態はずっと非常によかった。みんながそうだったように、グリップは低く、時間の経過にともない、気温が下がったあとはとくに滑りやすかった。小石をずいぶん拾っていたので、同じタイヤで走り続けるのは苦しかった。それでも順位をキープし、いい形でステファン(ヨハンソン)にマシンを手渡すことができた」
Stefan Johansson ステファン・ヨハンソン
ハイクロフト・レーシング:LMP2クラス9位(総合28位)
「なんと言っていいのか分からない。今日は本当に残念だった。勝つチャンスがあったと思う。マシンはそれくらいいい状態だった。最初にぶつけられ、最後にもっと激しくクラッシュさせられたのだから最悪だ。ダメージを修復できたかどうかは分からない。ボディを傷めただけで、サスペンションは大丈夫そうだったから、ピットに戻ることができたかもしれない。あと一歩というところだったが、うまくいかなかった」
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RESULT × POINT

決勝リザルト

ROUND
#12
OCTOBER 20, 2007
順位 No. クラス ドライバー マシン 周回数
1 1 LMP1 R.カペッロ / A.マクニッシュ アウディ 157
2 7 LMP2 R.デュマ/ T.バーンハード ポルシェ 157
3 2 LMP1 M.ロッケンフェラー / M.ワーナー アウディ 157
4 6 LMP2 S.マーセン / R.ブリスコー ポルシェ 157
5 15 LMP2 A.フェルナンデス / L.ディアス ローラ 157
6 26 LMP2 B.ハータ / T.カナーン Acura 157
28 9 LMP2 D.ブラバム / S.ヨハンソン / R.カー Acura 89
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ポイントランキング

ドライバー:LMP2クラス
 
順位 ドライバー マシン 総合ポイント
1 R.デュマ ポルシェ 239
  T.バーンハード ポルシェ 239
2 S.マーセン ポルシェ 186
  R.ブリスコー ポルシェ 186
3 A.ウォレス ポルシェ 128
  B.ライジンガー ポルシェ 128
4 C.ダイソン ポルシェ 124
  G.スミス ポルシェ 124
5 D.ブラバム Acura 115
  S.ヨハンソン Acura 115
6 A.フェルナンデス ローラ 102
  L.ディアス ローラ 102
7 B.ハータ Acura 98
8 M.フランキッティ Acura 53
10 T.カナーン Acura 39
11 D.フランキッティ Acura 32
17 D.デイトン Acura 16
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シャシー:LMP2クラス
 
順位 シャーシ 総合ポイント
1 ポルシェ 251
2 Acura 156
3 ローラ 119
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エンジン:LMP2クラス
 
順位 エンジン 総合ポイント
1 ポルシェ 251
2 Acura 169
3 マツダ 48
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