ロードアトランタでの第10回記念レースとなったプチ・ルマン・スポーツカー・クラシックは、サバイバルレースとなった。12のコーナーを配す2.54マイルのロードコース上で行われたレースは、激しい消耗戦となった。1000マイルの耐久ロードレースは乱戦の様相を呈して、収束したあとのコース上には破損したクルマの部品が多く見られた。
#9 ハイクロフト・レーシング・アキュラARX-01aは、全12戦のアメリカン・ルマン・シリーズで最も過酷となったレースで、スピンするマシンと破損した他車の部品をかわしていった。
9時間22分に及んだレースの中盤、不具合の出たスターターの部品交換のために23分のピットストップを余儀なくされ、最終的に、ステファン・ヨハンソン/デイビッド・ブラバム/ロビー・カー組は、LMP2クラス6位でフィニッシュ。今シーズンのアメリカン・ルマン・シリーズにおいて5度目の表彰台を達成しようというハイクロフト・レーシングの努力は、長時間のピットストップによって打ち砕かれた。序盤の3時間、ヨハンソンはLMP2クラスをリードし、チームのすばらしいピットワークもあり総合2番手につけていた。ブラバムは一時3番手を走行し、最終的にハイクロフト・レーシングは365周でレースを終えた。LMP2クラスを制したのは、#7
ティモ・バーンハード/ロマン・デュマ/パトリック・ロング組(ペンスキー・ポルシェ)だった。
アキュラがエンジン供給を行っているほかの2チームは不運に見舞われ、ロウズ・フェルナンデス・レーシングがLMP2クラス8位、アンドレッティ・グリーン・レーシングは同クラス9位となった。ロウズ・フェルナンデス・レーシングのエイドリアン・フェルナンデス/ルイス・ディアス組は、ディアスが3台のクラッシュに巻き込まれるまでのレース序盤の3時間は上位5番手以内を走行していた。チームは1時間以内で車体全体と右のリアサスペンションの交換を行ったが、87周目で他のサスペンションに不具合を起こしリタイアを余儀なくされた。
セブリングを制した#26 XMサテライトラジオ・アキュラARX-01aを駆るブライアン・ハータ/トニー・カナーン/ヴィットール・メイラ組もまた、ハータが#20
ダイソン・ポルシェに追突され、サイドのラジエーターに穴が開くダメージを受けた。その結果、エンジンから水が漏れ、アンドレッティ・グリーン・レーシングは50周でリタイアを余儀なくされた。
アキュラのプロトタイプスポーツカーにとってデビューシーズンとなった2007年のアメリカン・ルマン・シリーズは、3チームで開幕戦セブリングでの優勝と計10回の表彰台獲得を記録している。今シーズンの最終戦モントレー・スポーツカー・チャンピオンシップは10月20日(土)にラグナセカで行われる。 |