ベル・アイルのストリートコースで行われた初開催のデトロイト・スポーツカー・チャレンジにおいて、#9 ハイクロフト・レーシング・アキュラARX-01aを駆るベテランのデイビッド・ブラバム/ステファン・ヨハンソン組が他車のトラブルによる影響や混戦をかわし、LMP2クラス3位を獲得した。ハイクロフト・レーシングにとって今シーズン4度目の表彰台となり、ブラバム/ヨハンソン組はアメリカン・ルマン・シリーズLMP2クラス総合3位をキープした。また、ハイクロフト・レーシングのLMP2クラス3位フィニッシュは、アキュラにとって今シーズン9度目の表彰台獲得となった。
24のコーナーを有す全長2.096マイルの狭いストリートコースで行われた2時間45分に及ぶ激戦の序盤、ブラバムは2度接触を受け、ハイクロフト・レーシングにとっては波乱含みのスタートとなった。ブラバムはサーキットに落ちた他車の部品や炎上するマシンを回避しながらのレースとなった。しかし、堅実なピットワークと給油戦術により、元F1ドライバーのブラバム/ヨハンソン組は再び優勝争いに加わった。最終的に、1992年にベル・アイルでのCARTシリーズでも3位を獲得したヨハンソンが、エイドリアン・フェルナンデスとLMP2クラス3位を争ったあと、チームオーナーのダンカン・デイトンに第6戦ライムロック以来となる表彰台を献上した。レースは、#7
ティモ・バーンハード/ロマン・デュマ組(ペンスキー・ポルシェ)が4戦連続優勝を飾り、#16 ブッチ・ライジンガー/アンディ・ウォレス(ダイソン・ポルシェ)がLMP2クラス2位を獲得する結果となった。
#15 ロウズ・フェルナンデス・アキュラ・ローラを駆るルイス・ディアス/エイドリアン・フェルナンデス組は27台が出走する中、総合2位まで浮上したが、最終的にLMP2クラス4位でフィニッシュした。ベル・アイルでの9度目のレースとなったフェルナンデスは、ヨハンソンと3位争いを繰り広げたが、滑りやすいコースに苦戦した。
#26 XMサテライトラジオ・アキュラARX-01aを駆るマリーノ・フランキッティ/ブライアン・ハータ組にとっては過酷なレースとなった。デトロイト出身のハータは金曜日の予選を3番手で通過し、ベル・アイルでの総合優勝が期待された。しかし、総合3番手を走っていたフランキッティは、レース開始から1時間後、メカニカルトラブルによりピットインを余儀なくされ、14周の遅れを背負うこととなった。その後、前戦での表彰台獲得に貢献したハータが追撃したが、LMP2クラス8位でフィニッシュするにとどまった。
次戦は、10月6日(土)にロード・アトランタで10回目となる伝統のプチ・ルマンが行われる。また、シーズン最終戦は10月20日(土)にカリフォルニア州モントレーのラグナセカ・レースウェイで開催される。 |