ALMS アメリカン・ルマン・シリーズ
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カナダ MOSPORT
モスポート
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ROUND
#09

AUGUST 26, 2007

リザルト ポイント

アンドレッティ・グリーン・レーシングがLMP2クラスの3位表彰台を獲得

第9戦 モスポート

2007年8月26日(日)・決勝
開催地:カナダ・オンタリオ州ボーマンビル
会場:モスポート・インターナショナル・レースウェイ
コース全長:3.9km

アメリカン・ルマン・シリーズ第9戦のモスポート・グランプリで、#26 XMサテライトラジオ・アキュラARX-01aを駆るマリーノ・フランキッティ/ブライアン・ハータ組(アンドレッティ・グリーン・レーシング)がすばらしい走りを見せた。ヒューストンに次ぐシーズン2度目の表彰台を狙うフランキッティとハータは、シリーズを席巻するペンスキー・ポルシェに対し、モスポート・インターナショナル・レースウェイの2.45マイルの高速ロードコースで見事な追撃を見せた。フランキッティとハータは、ペンスキーチームのマシンと接近戦を繰り広げながら、2時間45分に及ぶレースを戦い、最終的にLMP2クラス3位でゴールした。レースは、#7 ロマン・デュマ/ティモ・バーンハード組(ペンスキー・ポルシェ)の勝利により、ペンスキー・ポルシェは7戦連続優勝を飾った。

第9戦 モスポート

スタート時、フランキッティは前を走るデュマと1時間にわたり接近戦を繰り広げたが、電気系のトラブルによってペンスキー・チーム追撃のチャンスを逸した。フランキッティのマシンはダッシュボードの異常により、トラクションコントロール、エンジン回転数とシフトタイミングが表示されない状態となった。しかしながら、フランキッティとハータは辛抱強く周回を重ねて、ペンスキー・ポルシェの2台に次ぐ3位表彰台を獲得した。

#15 ロウズ・フェルナンデス・ローラB06/40は終盤まで3番手を走行していたが、他車との接触がルイス・ディアス/エイドリアン・フェルナンデス組の猛追を阻んだ。接触時に壊れた他車の部品がマシンのフロントにスタックし、ハンドリングが悪くなる結果となった。ピットストップ時に、クルーがその破損部品を取り除き、フェルナンデスは8番手からLMP2クラス6位に浮上してゴールした。

最も苦しい展開となったのは#9 ハイクロフト・レーシングのステファン・ヨハンソン/デイビッド・ブラバム組だった。ライムロックとロードアメリカでの表彰台から、ベテランペアはペンスキー・ポルシェとアンドレッティ・グリーン・レーシングとのモスポートでの戦いに準備を整えていた。総合2番手を走っていたが、かつてのF1スターでありルマンを制したヨハンソンは、後続のGT-2ポルシェに第2コーナーで接触された。ヨハンソンはマシンをなんとかピットに戻すことはできたものの、リアサスペンションのダメージが深刻でその後のレース続行は不可能だった。最終的にリタイアであったが、ヨハンソンとブラバムは、現在LMP2クラスのポイントで3番手につけている。

第10戦は、9月1日(土)にミシガン州デトロイトで開催される。

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COMMENT

コメント

Bryan Herta ブライアン・ハータ
アンドレッティ・グリーン・レーシング:LMP2クラス3位(総合5位)
  「また表彰台に上がれたことは今後のレースへの弾みにもなり、とてもうれしい。電気系のトラブルがあり、それにともないペナルティーも科せられたが、マリーノ(フランキッティ)はレース序盤で先頭集団とともに走るすばらしいレースをしてくれた。トラブルがあったにもかかわらず、終盤も同じペースもしくはそれ以上の走りができていた。このレースからはいいデータがたくさん得られると思う。あらかじめコースでテスト走行ができることはとても重要であり、それがチームにとってカギとなっている。この新しい車をテストする時間がもう少し必要だ。ダッシュボードの表示を失っていなければ、より速い走りが可能だっただろう。しかし、全体として、マシン、スタッフ、そしてスピードには満足している。来週のデトロイトではさらに期待が持てるマシンの仕上がりになるだろう」
Marino Franchitti マリーノ・フランキッティ
 アンドレッティ・グリーン・レーシング:LMP2クラス3位(総合5位)
「今日のXMアキュラは最高だった。ペンスキー・ポルシェに対する対策が採れていたと思う。しかし、電気系のトラブルにより、立て直しに数周を要してしまった。ダッシュボードの表示が失われていたにもかかわらず、デュマに対して一貫した走りをしていた。我々のマシンはより速かったが、このコースでは実際に追い抜くことはとても難しかった。レース序盤ではポルシェを攻めたが、無理はできないと思った。今日のシャシーはすばらしく、アンドレッティ・グリーン・レーシングのスタッフは完ぺきな車に仕上げていた。トラブルに耐え、再び表彰台を獲得できたことはチームの努力の賜物だ。ブライアンの3位フィニッシュの懸命な走りを誇りに思う。新たな自信とともに来週のデトロイトに臨むことができる」
Adrian Fernandez エイドリアン・フェルナンデス
 ロウズ・フェルナンデス・レーシング:LMP2クラス6位(総合8位)
「よいレースだったと思う。ウオームアップで生じたトラブルを修正し、レースでのマシンの仕上がりはとてもよかった。ルイスがよい走りをしてくれたあとでハンドルを握り、ペンスキー・ポルシェの2台に次ぐ3位につけていた。しばらくの間は順調かと思われたが、周回遅れを追い抜く際に左のフェンダーがそのマシンに触れ、破損した部品がマシンにスタックした状態になった。そのあと、右に曲がれず大きな抵抗を受け、ピットインせざるを得なかった。オイル交換だけではなく、タイヤにかかった負担によりタイヤ交換をしなければならなかった。そのピットインのあとマシンは生き返ったが、時間のロスはばん回できなかった。少なくともマシンから部品を取り除くために10秒の時間を要した。アメリカン・ルマンのレースは難しく、トラフィックの処理が重要になる。今日のレースはそれを物語っており、ピットストップがレースを左右した。しかし、よいレースができ、パフォーマンスには満足している」
Luis Diaz ルイス・ディアス
 ロウズ・フェルナンデス・レーシング:LMP2クラス6位(総合8位)
「レース序盤、特に接近戦で消極的になっていた。ペンスキー・ポルシェとステファン(ヨハンソン)とともによいポジションにつけていた。マシンはとてもよく、快適な走りができていた。表彰台にふさわしいマシンの仕上がりだった。しかし不幸にも、他車の破損部品をマシンのフロントウイングで拾ってしまい、序盤のような走りができなくなってしまった。その部品除去にピットで長い時間を要した。#6 ポルシェと競るレースができるマシンコンディションを持続させ、インディ・ライツでレース経験のあるデトロイトに臨みたい」
Stefan Johansson ステファン・ヨハンソン
 ハイクロフト・レーシング:リタイア
「#73 ポルシェがインサイドポジションで第2コーナーに入り、プロトタイプマシンがGTカーに対して行うように、アウトサイドからの追い越しをかけた。しかし、ポルシェがマシンの左後部に接触した。何が起こったのか分からなかった。かなり激しい接触を受けた。スタッフはリアサスペンションを修理しようとしたが、破損が激しくレースを続行することはできなかった。ペンスキー・ポルシェと競っていただけにとても残念だ。ハイクロフト・アキュラはとても力強いマシンであり、スタッフとアキュラにとっては辛抱どころだ」
David Brabham デイビッド・ブラバム
 ハイクロフト・レーシング:リタイア
「よいマシンだっただけに、ステファンとチームにとっては残念なレースとなった。決勝レースで走る機会がなかったが、ステファンは堅実にラップを刻んでおり、ペンスキーチームと競るレースができたはずだった」
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RESULT × POINT

決勝リザルト

ROUND
#09

AUGUST 26, 2007

順位 No. クラス ドライバー マシン 周回数
1 7 LMP2 T.バーンハード / R.デュマ ポルシェ 125
2 1 LMP1 R.カペッロ / A.マクニッシュ アウディ 125
3 6 LMP2 S.マーセン / R.ブリスコー ポルシェ 125
4 2 LMP1 E.ピロ / M.ワーナー アウディ 125
5 26 LMP2 B.ハータ / M.フランキッティ Acura 125
6 8 LMP2 J.バッチ / B.デブリン ローラ 124
8 15 LMP2 A.フェルナンデス / L.ディアス ローラ 124
24 9 LMP2 D.ブラバム / S.ヨハンソン Acura 48
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ポイントランキング

ドライバー:LMP2クラス
 
順位 ドライバー マシン 総合ポイント
1 R.デュマ ポルシェ 170
  T.バーンハード ポルシェ 170
2 S.マーセン ポルシェ 149
  R.ブリスコー ポルシェ 149
3 D.ブラバム Acura 90
  S.ヨハンソン Acura 90
4 A.ウォレス ポルシェ 87
  B.ライジンガー ポルシェ 87
5 C.ダイソン ポルシェ 83
  G.スミス ポルシェ 83
6 B.ハータ Acura 82
7 A.フェルナンデス ローラ 76
  L.ディアス ローラ 76
8 M.フランキッティ Acura 50
9 D.フランキッティ Acura 32
10 T.カナーン Acura 26
13 D.デイトン Acura 16
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シャシー:LMP2クラス
 
順位 シャーシ 総合ポイント
1 ポルシェ 182
2 Acura 118
3 ローラ 83
MORE
エンジン:LMP2クラス
 
順位 エンジン 総合ポイント
1 ポルシェ 182
2 Acura 128
3 マツダ 25
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