#26 XMサテライトラジオ・アキュラARX-01aを駆るマリーノ・フランキッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング)は6番グリッドからすばらしい出足を見せ、1周目に総合2位へ浮上した。フランキッティはLMP2クラスのトップに立ち、LMP1クラスのアウディを相手に総合1位の座をうかがった。
その後、ルイス・ディアス(ロウズ・フェルナンデス・レーシング)の#15 ロウズ・フェルナンデス・アキュラ・ローラがあざやかにフランキッティを抜き、クラス首位の座を奪う。ディアスは驚異的なペースを維持したまま26周を消化し、チームメートのエイドリアン・フェルナンデスにステアリングを託した。
その間にステファン・ヨハンソン(ハイクロフト・レーシング)の#9 ハイクロフト・レーシング・アキュラARX-01aが総合のトップに躍り出る。チームは燃料を節約する戦術を採っており、これが効果を発揮した結果だ。交代したデイビッド・ブラバムも果敢なドライビングを続けたが、45周目にトラブルに見舞われることとなった。
一時、アキュラのマシンはLMP2クラスのトップ3を独占していたが、ラスト30分に入るまでに、相次いで不運に襲われる。アンドレッティ・グリーン・レーシングのフランキッティはギアボックスのトラブルでピットストップを余儀なくされ、開幕戦セブリングを制したチームメートのブライアン・ハータは、一度もマシンに乗り込むことなく土曜のレースを終えることとなってしまった。ロウズ・フェルナンデス・レーシングのフェルナンデスは、遅いマシンに接触されリアタイヤをバーストさせてピットに戻らなければならなかった。
ブラバムもフランキッティと同様の運命をたどっている。ハイクロフト・レーシングもまた、駆動系のトラブルに見舞われたからだ。
結果的に、ペンスキー・チームのポルシェがLMP2クラスの1〜2位を占め、サーシャ・マーセン/ライアン・ブリスコー組の#6 ペンスキー・ポルシェが総合優勝を飾った。アウディは総合の2位となり、LMP1クラスを制することとなった。
ロウズ・フェルナンデス・アキュラ・ローラは、アメリカン・ルマン・シリーズ全12戦中5戦目にあたる2時間45分のレースをLMP2クラス5位、総合7位という結果で終えた。ペンスキー・チームのポルシェは3戦連続で総合優勝を手にし、アメリカン・ルマン・シリーズにおけるポイント争いのリードを広げた
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