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ALMS アメリカン・ルマン・シリーズ
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アメリカ SALT LAKE CITY
ソルトレイクシティ
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ROUND
#05
MAY 19, 2007
リザルト ポイント

序盤の攻勢実らず。ユタで不運に見舞われた3台のアキュラ

第5戦 ソルトレイクシティ

2007年5月19日(土)・決勝
開催地:ユタ州ソルトレイクシティ
会場:ミラー・モータースポーツ・パーク
コースコンディション:ドライ

ユタ・グランプリのスタートから30分にわたり、アンドレッティ・グリーン・レーシング、ロウズ・フェルナンデス・レーシング、ハイクロフト・レーシングを擁するアキュラの3チームはLMP2クラスをリード。24のコーナーを含む1周4.5マイルと長いミラー・モータースポーツ・パークで目覚ましいスピードを披露した。

第5戦 ソルトレイクシティ

#26 XMサテライトラジオ・アキュラARX-01aを駆るマリーノ・フランキッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング)は6番グリッドからすばらしい出足を見せ、1周目に総合2位へ浮上した。フランキッティはLMP2クラスのトップに立ち、LMP1クラスのアウディを相手に総合1位の座をうかがった。

その後、ルイス・ディアス(ロウズ・フェルナンデス・レーシング)の#15 ロウズ・フェルナンデス・アキュラ・ローラがあざやかにフランキッティを抜き、クラス首位の座を奪う。ディアスは驚異的なペースを維持したまま26周を消化し、チームメートのエイドリアン・フェルナンデスにステアリングを託した。

その間にステファン・ヨハンソン(ハイクロフト・レーシング)の#9 ハイクロフト・レーシング・アキュラARX-01aが総合のトップに躍り出る。チームは燃料を節約する戦術を採っており、これが効果を発揮した結果だ。交代したデイビッド・ブラバムも果敢なドライビングを続けたが、45周目にトラブルに見舞われることとなった。

一時、アキュラのマシンはLMP2クラスのトップ3を独占していたが、ラスト30分に入るまでに、相次いで不運に襲われる。アンドレッティ・グリーン・レーシングのフランキッティはギアボックスのトラブルでピットストップを余儀なくされ、開幕戦セブリングを制したチームメートのブライアン・ハータは、一度もマシンに乗り込むことなく土曜のレースを終えることとなってしまった。ロウズ・フェルナンデス・レーシングのフェルナンデスは、遅いマシンに接触されリアタイヤをバーストさせてピットに戻らなければならなかった。

ブラバムもフランキッティと同様の運命をたどっている。ハイクロフト・レーシングもまた、駆動系のトラブルに見舞われたからだ。

結果的に、ペンスキー・チームのポルシェがLMP2クラスの1〜2位を占め、サーシャ・マーセン/ライアン・ブリスコー組の#6 ペンスキー・ポルシェが総合優勝を飾った。アウディは総合の2位となり、LMP1クラスを制することとなった。

ロウズ・フェルナンデス・アキュラ・ローラは、アメリカン・ルマン・シリーズ全12戦中5戦目にあたる2時間45分のレースをLMP2クラス5位、総合7位という結果で終えた。ペンスキー・チームのポルシェは3戦連続で総合優勝を手にし、アメリカン・ルマン・シリーズにおけるポイント争いのリードを広げた

 

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COMMENT

コメント

Luis Diaz ルイス・ディアス
ロウズ・フェルナンデス・レーシング:LMP2クラス5位(総合7位)
「アキュラのマシンはよかった。ポルシェより速く、アウディについていくことができた。スタートは変な感じだった。ペンスキーのマシンが何をやっていたのか分からない。かなり長い間、マツダに引っかかっていたけれど、その前へ出ると上位グループに追いつけた。残念ながら、エイドリアン(・フェルナンデス)が遅いマシンと接触してしまった。本当なら、もっといい位置でゴールしていたはずだ」
Adrian Fernandez エイドリアン・フェルナンデス
ロウズ・フェルナンデス・レーシング:LMP2クラス5位(総合7位)
「よくあることだ。2台のGTカーがこっちを見ていなかった。抜きかかっていたタイミングで、フェラーリが左のリアにぶつかってきた。こっちを見ていなかったのだろう。反対側にいたポルシェのGTも、まったくこちらを見ていなかった。私としては、どうしようもなかった。仕方がない。ツキがなかったということだ。マシンは強力で優勝も狙えたと思う。残念なことに、うまくいかなかった」
David Brabham デイビッド・ブラバム
ハイクロフト・レーシング:LMP2クラス6位(総合21位)
「結果は残念だが、得るところはたくさんあった。フリー走行で時間をロスした割には、ずいぶん差を詰められたと思う。セッティングの手際は見事だった。マシンを引き継いだあと、グリップがよくなってからは速いペースで走れた。そのころにギアボックスが壊れたのは残念だ。それでもポイントを取ったし、レースからいろいろなことを学んだ。次のライムロックは地元だし、この先の何戦かは期待できるだろう」
Stefan Johansson ステファン・ヨハンソン
ハイクロフト・レーシング:LMP2クラス6位(総合21位)
「スタートはものすごかった。ポルシェはどうしていたのだろう。まるでまだペースカーの後ろにいるような感じだった。1コーナーへの進入は、かなり激しかった。何台かのマシンに囲まれ、ポルシェが横からぶつかってきた。右のリアホイールが曲がったけれど、なんとかエア抜けはまぬがれた。そのあと、マシンの感触はよかったが、燃料を節約する作戦だったから、序盤は抑えていた。全体的にみてもマシンは悪くなかった」
Marino Franchitti マリーノ・フランキッティ
アンドレッティ・グリーン・レーシング:LMP2クラス8位(総合25位)
「タイヤがパンクしたように感じ、次の瞬間にはバーストしていた。スタートはよかったが、どうなったのかはっきり分からない。ペンスキーのマシンは止まっているようだったから、すき間を探し、そこを抜けていった。セント・ピーターズバーグのスタートと似たようなものだったが、今回は接触せずに済んだ。ルイス(・ディアス)は抑えられると思っていたけれど、1コーナーでポルシェに進路をふさがれ、そのすきにインから抜かれてしまった。今日の結果は残念だったが、クルーはすごいマシンを用意してくれていた。不運にもギアボックスが壊れて走れなくなっただけだ。ステアリングを握れなかったブライアン(・ハータ)がかわいそうだ。ここでも速かったはずなのに」
Bryan Herta ブライアン・ハータ
アンドレッティ・グリーン・レーシング:LMP2クラス8位(総合25位)
「XMサテライトラジオ・アキュラ・チームにとって、大変残念な結果になってしまった。マリーノ(・フランキッティ)はすばらしいスタートを切り、私の感じでもマシンのハンドリングは抜群だった。マリーノは、十分トップグループについていけると言っていた。ところがギアボックスのパーツが壊れ、時間内に修理するのは困難だった。ポルシェについていこうとしたけれど相手は速すぎた。ライムロックまでに6週間のインターバルがある。その間に全力で準備を整えるつもりだ。このあとの2レースではいいところをみせたい」
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RESULT × POINT

決勝リザルト

ROUND
#05
MAY 19, 2007
順位 No. クラス ドライバー マシン 周回数
1 6 LMP2 S.マーセン / R.ブリスコー ポルシェ 66
2 1 LMP1 R.カペッロ / A.マクニッシュ アウディ 66
3 7 LMP2 R.デュマ / T.バーンハード ポルシェ 66
4 16 LMP2 A.ウォレス / B.ライジンガー ポルシェ 66
5 20 LMP2 C.ダイソン / G.スミス ポルシェ 66
6 2 LMP1 E.ピロ / M.ワーナー アウディ 66
7 15 LMP2 A.フェルナンデス / L.ディアス ローラ 61
21 9 LMP2 D.ブラバム / S.ヨハンソン Acura 47
25 26 LMP2 B.ハータ / M.フランキッティ Acura 20
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ポイントランキング

ドライバー:LMP2クラス
 
順位 ドライバー マシン 総合ポイント
1 R.デュマ ポルシェ 91
  T.バーンハード ポルシェ 91
2 S.マーセン ポルシェ 78
  R.ブリスコー ポルシェ 78
3 D.ブラバム Acura 55
  S.ヨハンソン Acura 55
4 A.ウォレス ポルシェ 54
  B.ライジンガー ポルシェ 54
5 B.ハータ Acura 52
6 A.フェルナンデス ローラ 48
  L.ディアス ローラ 48
8 D.フランキッティ Acura 32
9 T.カナーン Acura 26
10 M.フランキッティ Acura 20
12 D.デイトン Acura 16
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シャシー:LMP2クラス
 
順位 シャーシ 総合ポイント
1 ポルシェ 99
2 Acura 71
3 ローラ 48
MORE
エンジン:LMP2クラス
 
順位 エンジン 総合ポイント
1 ポルシェ 99
2 Acura 73
3 ジャッド 10
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