新しく始まったアキュラ・スポーツカー・プログラムに、フランキッティはLMP1クラスも押さえ、初のポールポジション獲得という成果をもたらした。25台が出走したレースでも46周を消化してグリーンフラッグ提示中にピットストップを行った時点では、後続に30秒の差をつけていた。しかしチームメイトのブライアン・ハータが燃料補給を行い、ニュータイヤを装着して戦列に復帰したときには、5台の先行車を追う状況となっていた。
ロングビーチの市街地に設けられた1周1.9マイルの公道コースを舞台に繰り広げられた1時間40分のレースが終了したとき、先頭に立っていたのは、巧みな戦術を駆使した2台のペンスキー・ポルシェだった。これでペンスキーはLMP2クラスにおいて2連勝を飾ったことになる。3位にはダイソン・ポルシェが入り、これにハイクロフト・レーシング(Highcroft Racing)、ステファン・ヨハンソン/デイビッド・ブラバム組の#9ハイクロフト・アキュラARX-01が続いた。
ハイクロフトのクルーは見事にピットワークをこなし、ヨハンソンからブラバムへのドライバー交替はイエローフラッグが提示されている間に行われた。73周を消化したレース中、ブラバムは首位を争うポジションにつけていたが、惜しくもスピンを喫し、コースを外れてしまう。その後、オーストラリア出身のベテランは、11番手から4位まで追い上げる果敢なドライビングを披露し、アキュラ勢では最上位でチェッカーフラッグを受けた。
終盤の給油を余儀なくされたフランキッティ/ハータ組は、総合6位でレースを終えた。上位がいずれも小排気量のプロトタイプマシンによって占められていたため、LMP2クラスの順位も同じく6番手となっている。7位にはアウディが入ってLMP1クラスのトップに立ち、ロウズ・フェルナンデス・レーシング(Lowe's Fernandez Racing)、エイドリアン・フェルナンデス/ルイス・ディアス組の#15ロウズ・フェルナンデス・アキュラ・ローラB06/40が続いた。フェルナンデスはロングビーチの表彰台を狙える位置につけていたが、最終ラップに給油を行わなければならず、順位を落としてしまった。
次戦のアメリカン・ルマン・シリーズはヒューストンへ移動し、レリアント・スタジアムや名高いアストロドームに近いコースで熱戦が展開される。決勝レースは、4月21日(土)の午後5時30分にスタートする。
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