美しいだけでは、

私たちが理想とする
デザインは生まれない。

渡邊 岳洋

デザイナーズトーク

株式会社 ホンダアクセス 渡邊 岳洋 商品企画部 プロダクトデザインブロック

PREMIUM AERO STYLE

同化させることで、個性を際立たせる

ヴェゼルは世界戦略車として各国で販売されていますが、
どの国でもエクステリアデザインが好評です。

デザインに一目惚れして購入したという方がとても多いのです。

そこでチームがめざしたのが、ベースモデルのデザインを損なうことなく、
その個性を際立たせるエクステリア用品を開発することでした。

そこで、通常の用品のようにアドオン(何かを加える)するのではなく、
今回はリプレース(置き換える)という考えのもと、
用品デザインを考えました。

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日本刀をモチーフにした、

フロントバンパー。

フロント〜サイド〜リアへと連なるエッジの効いた
キャラクターラインは、ヴェゼルのデザインの特徴です。

特にリアに向かうにつれてシャープに絞られていくボディー形状は
ヴェゼルの個性といえます。

この個性に負けないアウトラインを表現するために、
フロントバンパーでは金属のマテリアルを採用し、
日本刀の刃先と棟(むね)のように明るい上面と暗く影になる部分を
表現することで、シャープな印象を演出しています。

そうすることで、
ベースモデルのボディー形状とのマッチングを図りました。

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見えないところに、
機能を潜ませる。

フロントバンパーの目に見える部分では、
ベースモデルのシャープな印象を際立たせるデザインをするいっぽうで、
目に見えないアンダーフロアにあたる部分では、空力性能に寄与する機能性をもたせています。

具体的には、フロントバンパー下面の中心に空気の軸をつくる造形を施し、左右にフィンを設けることで、
風の流れをよりスムーズにしています。

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経験値と走り込みから生まれた、造形。

もちろん、狙った空力性能を最初から実現できたわけではありません。

バンパー前面の断面を削ったり、コーナー部分に突起を付けて整流効果を狙ったりと、
チームで議論を重ねては試してみましたが、どれも思うような結果が得られませんでした。

そこで、空力性能も追求するなら小手先の工夫ではなく
徹底的にやり切るということで、
見た目に影響しないフロントバンパー下面に目をつけました。

そこに空気の軸をつくる造形を施すというアイデアが浮かび、
大きさや形状など、何タイプも作っては、テストコースで走り込みを繰り返し、
ようやく現状の造形に辿りつきました。

フロントバンパー下部に造形を施すことで、空力性能を徹底追求。フロントバンパー下部に造形を施すことで、空力性能を徹底追求。 イメージ

見た目と要件をクリアした、
コンマ1ミリの戦い。

フロントグリルは、ベースモデルのU字型の造形をさらに
強調するデザインを模索しました。

見た目だけを考えればそんなに難しいことではありません。

しかし、フロントグリルはヘッドライトの配光エリアに近かったり、
吸気のための開口面積を考慮したり、取り付け位置も限られるなど、様々な制約があります。

さらに、今回はU字を強調するメッキパーツをヘッドライトのポジションランプと
連続性をもたせるように設定したので、
デザインの自由度はかなり低くなりました。

そんな中、まさにコンマ1ミリ単位での調整を繰り返し、
見た目と要件のバランスを両立させました。

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LEDフォグライトをさらに際立たせる、ビームライトガーニッシュ。

マテリアルを多用したり、ボディー同色にしたりと、ベースモデルのデザインを強調する手法は何通りもあります。

今回は、全体のバランスとシルエットをキープしながら、5連のLEDフォグライトをさらに際立たせるために
クロームメッキを施した金属のマテリアルを採用しました。そのマテリアルでフォグを挟み込むようにして
華美になりすぎないようにし、さらに下部にはLEDフォグライトと同じ横幅のアクセサリーライトを配しました。

これによりベースモデルのデザインを強調しながら、ベースとの違いも感じられるデザインができました。

TOUGH SUV STYLE

都会的なヴェゼルに、

SUVらしい力強さを吹き込む。

エクステリアデザインで好評を得ているヴェゼルですが、
その魅力は、従来のSUVとは一線を画した
洗練された印象にあると思います。

ただ、オーナーの方のなかには、
やはりSUVとしてのアイデンティティーも求められる方が
少なくありません。

そこでTOUGH SUV STYLEでは、
PREMIUM AERO STYLEとは逆に、
装着することで違いが際立つアドオンという
考えをもとに用品を開発しました。

それが、SUVらしさを表現したフロントとリアのバンパーです。

デザインでベースモデルにはない凹凸感を演出することで、
しっかりと車両が守られているというマッシブ感、
力強さを与えています。

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