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特別対談
テーラー × 純正用品デザイナー

「誂えの流儀」

テーラー ×純正用品デザイナー 特別対談「誂えの流儀」

「どんなに時代が変わっても、常に人間中心」。そのHondaの哲学は、カーアクセサリーの領域にも根付いているという。
「特別注文」という意味を持つ言葉【誂え】をキーワードに、奥深きアクセサリーデザインの道程を探るスペシャルトーク。
対峙したのは、NEW シビックのアクセサリーを開発したデザイナーと、独自のスタイルで1着ずつスーツを仕立てるビスポークカッター。
異なる職種のプロが、ものづくりの志を語り合った。

古川 順一朗

古川 順一朗(Jyunichiro Kogawa) Jyunichiro Kogawa

株式会社ホンダアクセス 商品企画部 プロダクトデザインブロック

2008年にHonda入社。車両デザイナーとしてACURA ILXや
Honda VEZELの外観デザインを担当。現在はホンダアクセスにて、
NEW シビックシリーズ向けアクセサリーデザインのプロジェクトリーダーを務める。
「アクセサリーのデザインはオーダーメイドに近い」という信念の下、
日々ものづくりに取り組んでいる。

有田 一成

有田 一成 (Kazunari Arita)Kazunari Arita

ビスポーク「テーラー&カッター」代表

英国スーツの聖地として知られるサヴィル・ロウに本店を置く
英国王室御用達テーラー『ギーブス&ホークス』でパターンと裁断を、
帰国後に国内のテーラーで縫製を学び、たった一人でスーツを誂える技術を習得。
2004年に東京・南青山で『テーラー&カッター』を開店した。

Vol.2 価値のある直感

わざわざ誇示する技術ではない

有田 アクセサリーへのオーダーを断るところから始めたと言われましたが、何も作らなかったわけじゃないんでしょう?

古川 ええ。でも、最低限です。シビック本来のデザインを生かすために、徹底的な引き算を心掛けました。今日はドアロアガーニッシュというアクセサリーの現物をお持ちしましたが、この細さは弊社においては前例がありませんでした。

有田 確かに細いですね。

古川 樹脂製部品は細くなるほど変形への対応が困難になるので、設計者は嫌がります。けれど、僕自身は細さにこだわったわけじゃありません。このサイズと形が新しいシビックのアクセサリーには必要だと思ったので、前例がないという理由だけでやめるわけにはいかなかった。もちろん設計者の協力なしには完成しなかったので、彼らにはとても感謝しています。

有田 無理を承知でもやり切るのが、プロとしてのプライドですしね。

古川 この部品、裏側も凝っています。樹脂製アクセサリーは強力な両面テープでボディーに装着しますが、幅が細いとテープを貼る面積が減ってしまいます。それを補うためにリブ(補強材)を設けて面を確保しました。僕はそれを「クシを立てる」と表現しています。これも設計者泣かせですが(笑)。

有田 デザイナーはそこまで考えるんですね。

古川 クルマは安全が最優先です。デザインのせいで部品が外れることがあってはなりませんから。ただ、そこまで考えるのは当然なので、手の込んだリブをお客さまが知らなくてもいいと思っています。

有田 なるほど。僕の仕事で言うと縫製に似ていますね。わざわざ誇示する技術ではない点で。

場数を踏んでこそ、人を説得できる空気をまとえる

古川 先ほど、フロントグリル用アクセサリーパーツの開発を突っぱねたという話をしましたが、最終的には作りました。

有田 それはまたどうして?

古川 結局のところ、会社サイドからどうしてもほしいと言われ、最後は開発責任者に「お前がほしいと思うデザインでやってみたら?」と提案されたんです。そこで、このプロジェクトの最後の仕事として、HATCHBACK用にフロントグリルガーニッシュをデザインしました。写真を見てください。

有田 これって、フロントグリルの印象を変えるほどではないですよね。

古川 言い訳でも妥協でもなく、結果的にやってよかったです。シビックの表情がより精悍になりました。

有田 徹底的な引き算という古川さんの考え方は守られていると感じますよ。

古川 HATCHBACKのアクセサリーでは、どんなオレンジを選ぶかでも苦労しました。シビックはHondaの元気印のような存在なので、明るいオレンジを差し色に使うことは先に決めていました。オマージュも込めています。オレンジは初代シビックで印象的なボディーカラーでしたから。

有田 初代シビックをリアルタイムで知っている世代には泣かせるアイデアですね。最終的にどうやって色を決めたのですか?

古川 シビックはグローバルに展開するクルマなので、ベルギーに欧州向けカーアクセサリーの現地法人があるのですが、そこのデザインスタッフと協力しながら、各国の空の下でもっとも映えるオレンジを開発しました。

有田 生地もそうです。たとえば紺色と一口に言っても、太陽光の強さでまったく違って見えます。

古川 最終的な色調整は担当のデザイナーに任せました。しかし、各所にアンケートを取ってもまとまらず、かなり悩んでいたんですね。だから言ったんです。直感で決めていいぞと。ある程度の情報を集めて吟味した末なら、それ以外に方法はありませんから。

有田 わかります。決してアバウトな感覚ではないんですよね。同じことをやり続けてきたからこそできる判断を、直感と呼ぶだけの話ですから。

古川 おっしゃる通りです。経験値は重要ですね。若い頃は好みやわがままが先走っていた気がします。

有田 僕は変に自信があったのか、自分の直感を子どもの頃から信じていて。でも、20代の頃は、「これだ」と思ったネクタイを提案してもなかなか認めてもらえなかったし、お買い上げいただいた時は手が震えたものです。じゃあベテランと何が違うのかと言えば、やはり経験なんです。場数を踏んでこそ人を説得できる空気をまとえる。それが、プロとして直感に価値を出すということではないでしょうか。

古川 直感って、言葉に落とし込めない種類のものなんですよね。

有田 形で示すしかないですから。ものづくりのプロは。

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