欧州で販売し、高い人気を獲得した
テールゲートスポイラー ダックテールタイプを
日本で発売します。欧州で生まれたデザインと、
アウトバーンなど速度域の高い欧州での使用条件を見定めて
日本の研究所で磨き上げた空力性能を持つ
ダックテールスポイラーです。
欧州の担当デザイナーの開発の想いと
みなさまへのメッセージをお届けします。
Jochen Schollaert
Chief Model Designer
HONDA ACCESS EUROPE N.V.
D-Division R&D Department Styling Function
ホンダアクセスヨーロッパ
チーフモデルデザイナー
テールゲートスポイラー ダックテールタイプのデザインは、ベルギーにあるホンダアクセスヨーロッパのデザイン部門で手掛けました。私は、2021年のシビックのフルモデルチェンジ時に、欧州のスポーティーなクルマでは定番ともいえるダックテールタイプのスポイラーをつくりたいと考え、たくさんのスケッチを描き、さらにドイツにあるホンダR&Dヨーロッパのデザイン部門の協力を得てシビックの1分の1サイズのモックアップモデルを使って、ダックテールスポイラーのスタイリングを、クレイモデルを削り込みながらデザインを磨き上げていきました。
60年代のヨーロピアンGT系のスポーツカーを思わせるような、オーセンティックかつエレガントで存在感があり、スポーツへの熱い想いをも表現するスタイリングをつくり上げました。シビックのボディーの一部であるかのような一体感、それでいて個性を高めるエモーショナルな造形を追求し、フィンの跳ね上げ方、厚み、全体のシルエットなどのバランスを妥協せずにつくりこみました。そして、そのスタイリングを日本に送って、風洞実験を繰り返すことで、ホンダアクセスとして納得できる「リアのリフトを低減させ空気抵抗を低減させる優れたバランス」を実現しました。
私は、シビックのエクステリアデザインを愛し、エレガントさを志向するオーナーに選択いただけることをイメージして、このダックテールスポイラーをつくり上げました。たとえば通勤で、愛車であるシビックを毎日目にするたびに気持ちが高揚するような、心くすぐるアクセサリーとすることを目指しました。気持ちを高める服を選ぶように、自分の感性に合致し、自分らしさを表現するアイテムとして、このダックテールスポイラーを選んでいただきたいと考えています。