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語り継ぎたいこと 〜チャレンジの50年〜

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世界一コンパクトな溶接ライン / 1982

革新的な合理化を達成した溶接システムの開発

世界一コンパクトな溶接ライン / 1982

SMワンパックシステム、海を渡る

1980年1月、Hondaはアメリカ・オハイオ州での4輪車工場の建設を発表した。
SMワンパックシステムは、この4輪車工場、ホンダ・オブ・アメリカ・マニュファクチャリング(HAM)への導入に先立ち、1980年5月に鈴鹿製作所に投入された。当初は治具やガンの故障、ボディーの歪みなどの問題が発生し、生産に支障を来すことも多々あった。しかし、EGと生産現場の技術者が一致協力して知恵を出し合うことで、治具やガンの改善、ボディー溶接精度の向上が図られたのである。

そして同年8月、EGではHAM向けに同システムの組み立てが開始された。同時にHAMのアメリカ人スタッフがEGに滞在し、受け入れ準備とシステムの取り扱い方法やメンテナンスの実習を行ったのである。さらに、量産に向けたトライ作業も行われ、習熟度を上げていった。

1982年11月には、HAMにおいてアコードの第1号車がライン・オフした。SMワンパックシステムの導入により、新工場でも、国内と同レベルでボディー溶接精度の高いクルマを生産することが可能になったのである。
また、1年後に実施したアコードのマイナーモデルチェンジや、3ドア車の投入では、国内で事前に量産確認を行った機種専用治具をHAMに持ち込むことで、短期間での立ち上げを実現した。

従来のシステムとの本質的な違いと優位性は、溶接ラインの総工程数が77工程から29工程へと激減したことにも現れている。また、スポット溶接の自動化率は約74%から89%へと向上した。
ロボットは、ティーチングによって機種変動に対応できるため、モデルチェンジに伴うフィクスチャーの投資額は大幅に削減された。残り約10%の残スポット溶接への対策として、EGでは1984年、天井走行式のファイナル・スポット・ロボット(FSR)を開発し、順次投入することにより自動化率100%を目指した。また、生産中の段取り交換も一層の簡略化が図られた。

このように、SMワンパックシステムによって、Hondaの溶接ライン体質は革新的な合理化が図られ、フレキシビリティーも一段と高まったのである。
この高集積・高密度型の車体溶接システムであるSMワンパックシステムは、1986年に(財)大河内記念生産賞を受賞した。

SMワンパック・システムは、現在も国内外の主要拠点で稼働しており、Hondaの4輪車生産を支えている。特に、多機種少量生産、変化即応生産ができ、世界一コンパクトな溶接ラインとして業界でも高い評価を得るとともに、Hondaの海外展開において大きな競争力になっていることは言うまでもない。

Hondaの生産技術の基礎には、ものづくりの本質をとことん追求するという、創業期から変わらぬ技術者の姿がある。問題意識を持ち、目標がどんなに高くても決してあきらめずに、その実現のために若さと情熱をかけて遮二無二取り組んでいく彼らのチャレンジ魂が、世界一コンパクトな溶接ラインを実現させたのである。

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