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語り継ぎたいこと 〜チャレンジの50年〜

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世界一コンパクトな溶接ライン / 1982

革新的な合理化を達成した溶接システムの開発

世界一コンパクトな溶接ライン / 1982

革新的なSMワンパックシステム

1979年2月、EGでは新しい溶接システムを量産ラインに適用するため、メーンGWの設計・製作に入った。このシステムは、サブラインで溶接されたフロアー部品の位置決めを治具台車で行い、メーンGW内に供給する。GWの側面からは、サイドパネルのアウターとインナーが溶接治具にセットされ、反転中に溶接されて治具台車に移される。GW上部からは、ルーフ、ダッシュボードアッパー、リアトレイが組み合わされ、一度に約150カ所のスポット溶接を行い、1工程でホワイトボディーをつくり上げることができるという革新的なものであった。治具交換はすべて全自動(約5分)で行われ、多機種生産機能を備えている。このシステムは、サイドパネルのサブ・アセンブリーとメーン・アセンブリーを一体化したことから、その頭文字をとりSMGWと称された。

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SMワンパックシステムの一つであるロボットステーション。写真上部に設置されているロボットをサルロボット、下部の左右に設置されているロボットをカニロボットと呼んでいる
〔写真提供 布施元三氏〕

さらに同年4月には、ロボットステーションの開発がスタートした。ロボットは、それぞれ別の働きをするもので良いという発想から、ドアやウインドー開口部、ボディーの一般面など、それぞれの部分に最適な寸法と構造による、小型で軽量なロボットを基本とした。ロボットのタイプは、溶接の作業別に4種類になる。さらに、溶接作業をする場所により、フロアを溶接するロボットを側面に置き、ボディーのウインドー周りなどを溶接するロボットを上からつるすという方法を採ることで、ロボットの設置スペースを少なくすることが可能となる。これらのロボットを特定の機能を持つという意味でファンクションロボットと称した。

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増し打ち溶接工程の一部を行っているファンクションロボット

開発チームは、これらHonda独自のファンクションロボットをシステム化し、増し打ち工程の第1ステーションに8台、第2ステーションには6台、計14台を設置したのである。

これらのロボットは、その姿からサル・カニロボットと呼ばれた。サルロボットは、ロボットステーションの天井や側面に設置され、主にドアーの開口部やフロントガラス、リアガラスの取り付け部を溶接する。カニロボットは床面に設置され、フロアを中心に溶接を行うのである。サル・カニロボットは上下、左右と立体的に配置されていて、EGの現場では『サルカニ合戦』という言葉が流行した。おとぎばなしの中のサルカニ合戦と呼ばれる仇討ち物語とは違って、サルロボットとカニロボットが連合軍を組んで、ボディーの上下、左右、前後から一斉に増し打ちの溶接作業を処理する状況を見て、『サルカニ合戦』と呼んだのである。これによって、溶接ラインのポータブルジャングルは解消し、溶接組立におけるボディー品質は一段と向上した。

さらに、各ファンクションロボットは、機種ごとの動きをあらかじめティーチングしておくことで、機種切り換えは自動で行えるシステムとなり、多機種生産対応を実現したのである。

新しく誕生した溶接システムの周辺には、工程集約によってスリム化されたサブ・アセンブリーマシンと、ロボットステーションが1カ所に集中的に配置された。これにより、従来の溶接ラインに比べて、ライン全体のコンパクト化が図られたのである。このシステムを、通称、SMワンパックシステムと呼んでいる。

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