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CVCCエンジン発表 / 1972

世界のビッグメーカーに先んじた低公害エンジンの開発

CVCCエンジン発表 / 1972

AP研の発足

技術研究所では、1965年の夏、エンジン性能ブロックのリーダーを務めていた八木静夫が、将来の4輪車輸出を考え、米国における大気汚染の法規制の動向を探るため、同ブロック内に10人規模の大気汚染研究グループを発足させ、情報収集を開始した。
また、同年9月、技術調査室の伊藤薫平(くんぺい)は、日・米両国の自動車排出ガスによる大気汚染とその規制、ならびに先行メーカーの当時の対応状況について調査を行い報告会を開催。研究・設計グループを啓発した。この報告会をきっかけとし、伊達たすく(たすく)(当時、技術研究所取締役)、八木、中川和夫(当時、設計ブロック主任研究員)らは排出ガス対策研究を本格的に推進すべきであると合意し、機会を見ては大気汚染研究室発足の必要性を説いていた。

しかし、当時のHondaは、4輪車業界への進出を果たしたばかりで、次なるクルマの開発が急がれていた。その上、1964年1月にはF1への参戦を宣言しており、結果がすぐに出ない大気汚染の研究に、研究所の要員を割けるような状況ではなかった。

1966年6月、日本自動車工業会は、米国における自動車公害の現状視察を目的に調査団を組織し、渡米。メンバーの一員として、Hondaからは八木が参加した。調査は1カ月に及び、GM・フォード・クライスラーや関係官庁・大学などの関連研究所23カ所を訪問し、交通事故対策や排出ガスの研究状況をつぶさに調査した。

訪米調査をきっかけとし、かねてから大気汚染研究の必要性を説いていた伊達、八木、中川の3人が、研究所長の杉浦英男に報告。
「じゃあ、やろうよ」
と、杉浦は即座に返答した。

早速、要員を集め、約30人で大気汚染対策研究室(通称、AP〈Air Pollution〉研)が発足した。研究室はつくったものの、エンジンの高回転・高出力化を追求してきた研究者にとって、初めての経験である排出ガス対策は勝手が違い、ゼロからの勉強となった。

「大気汚染は何が原因で起きているのか解答が出ていないし、当時はCOを測定する機器ぐらいしかありませんでした。NOxやHCは何のことなのかという具合で、国内にはそれらを測定する機器が一般にはなかった。最初は、ガスクロマトグラフという機器を使い、注射器で排出ガスを吸って試薬を入れ、発色反応を観ていました。この方法では、測定しているうちにエンジンの状態が変化し、測定結果が活かせないんです」(伊達)
というような状況で、測定方法や機器の研究から行わなければならなかった。

しかし、本田宗一郎は、
「4輪の最後発メーカーであるHondaにとって、他社と技術的に同一ラインに立つ絶好のチャンスである」
と、新たなチャレンジとして、AP研に大きな期待を寄せていた。

Hondaのチャレンジングスピリット

エキスパートを生み出すシステム
  1. エキスパートを生み出すシステムエキスパートを生み出すシステム
  2. 技術研究所の分離・独立 / 1960技術研究所の分離・独立 / 1960
  3. 私の記録、資格制度の導入 / 1960私の記録、資格制度の導入 / 1960
ついに果たした四輪業界への進出
  1. ついに果たした4輪業界への進出ついに果たした4輪業界への進出
  2. S360・T360発表 / 1962S360・T360発表 / 1962
  3. 4輪車の販売体制づくり / 19664輪車の販売体制づくり / 1966
  4. N360発表 / 1967N360発表 / 1967
  5. Honda1300発表 / 1968Honda1300発表 / 1968
  6. CVCCエンジン発表 / 1972CVCCエンジン発表 / 1972
  7. シビック発表 / 1972シビック発表 / 1972
  8. アコード発表 / 1976アコード発表 / 1976
世界に市場を求め、需要のある所で生産する
  1. 世界に市場を求め、需要のある所で生産する世界に市場を求め、需要のある所で生産する
  2. アメリカン・ホンダ・モーター設立 / 1959アメリカン・ホンダ・モーター設立 / 1959
  3. ベルギー・ホンダ・モーター設立 / 1963ベルギー・ホンダ・モーター設立 / 1963
  4. ホンダ・オブ・アメリカ・マニュファクチャリング設立 / 1980ホンダ・オブ・アメリカ・マニュファクチャリング設立 / 1980
展開期に向けての爽やかなバトンタッチ
  1. 展開期に向けての爽やかなバトンタッチ展開期に向けての爽やかなバトンタッチ
  2. 本田・藤澤両トップ退任、河島社長就任 / 1973本田・藤澤両トップ退任、河島社長就任 / 1973
先進性・独創性にあふれた技術・商品群
  1. 先進性・独創性にあふれた技術・商品群先進性・独創性にあふれた技術・商品群
  2. 長円形ピストン・エンジン / 1979長円形ピストン・エンジン / 1979
  3. ホンダマチック・トランスミッション / 1968ホンダマチック・トランスミッション / 1968
  4. カーナビゲーションシステム / 1981カーナビゲーションシステム / 1981
  5. エアバッグ・システム / 1987エアバッグ・システム / 1987
  6. 舵角応動型4輪操舵システム(4WS) / 1987舵角応動型4輪操舵システム(4WS) / 1987
  7. VTECエンジン / 1989VTECエンジン / 1989
  8. MEエンジン(G100・150・200・300・400)シリーズ / 1977MEエンジン(G100・150・200・300・400)シリーズ / 1977
  9. ZEエンジン(GX110・140・240・270・340)シリーズ / 1983ZEエンジン(GX110・140・240・270・340)シリーズ / 1983
  10. DREAM CB750FOUR / 1969DREAM CB750FOUR / 1969
  11. CG125 / 1975CG125 / 1975
  12. ロードパル / 1976ロードパル / 1976
  13. シティ / 1981シティ / 1981
  14. NSX / 1990NSX / 1990
  15. オデッセイ / 1994オデッセイ / 1994
  16. 電気自動車・Honda EV PLUS / 1988電気自動車・Honda EV PLUS / 1988
  17. 携帯発電機・E300 / 1965携帯発電機・E300 / 1965
  18. 歩行型芝刈機・HR21 / 1978歩行型芝刈機・HR21 / 1978
  19. ミニ耕うん機・F200『こまめ』 / 1980ミニ耕うん機・F200『こまめ』 / 1980
ものづくりの本質を追求するHondaの生産技術
  1. ものづくりの本質を追求するHondaの生産技術ものづくりの本質を追求するHondaの生産技術
  2. ホンダエンジニアリング設立 / 1974ホンダエンジニアリング設立 / 1974
  3. 世界一コンパクトな溶接ライン / 1982世界一コンパクトな溶接ライン / 1982
  4. 箱物部品のモジュールトランスファーライン / 1981箱物部品のモジュールトランスファーライン / 1981
  5. 塗装自動化ライン / 1988塗装自動化ライン / 1988
レースへのあくなき情熱
  1. レースへのあくなき情熱レースへのあくなき情熱
  2. 鈴鹿サーキット完成 / 1962鈴鹿サーキット完成 / 1962
  3. 2輪世界GP参戦 / 19792輪世界GP参戦 / 1979
  4. F1参戦 - 第1期 - / 1964F1参戦 - 第1期 - / 1964
  5. F1参戦 - 第2期 - / 1983F1参戦 - 第2期 - / 1983
  6. インディカー・レース参戦 / 1994インディカー・レース参戦 / 1994
  7. ツインリンクもてぎ誕生 / 1997ツインリンクもてぎ誕生 / 1997
アイデアを出して大いに遊ぶ
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  2. 創立15周年を京都で祝う / 1963創立15周年を京都で祝う / 1963
  3. オールホンダ・アイデアコンテスト開催 / 1970オールホンダ・アイデアコンテスト開催 / 1970
自然と人々と社会との共生
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  2. 安全運転普及本部発足 / 1970安全運転普及本部発足 / 1970
  3. Honda・フランツ・システム車の開発 / 1982Honda・フランツ・システム車の開発 / 1982
  4. ホンダ太陽・希望の里ホンダ・ホンダR&D太陽設立 / 1992ホンダ太陽・希望の里ホンダ・ホンダR&D太陽設立 / 1992
  5. ふるさとの森づくりスタート / 1977ふるさとの森づくりスタート / 1977
  6. 『お礼の会』開催 / 1991『お礼の会』開催 / 1991