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DREAM CB750FOUR / 1969

『ナナハン』のジャンルを築いたオートバイ

DREAM CB750FOUR / 1969

2輪量産車初のディスクブレーキを装着

原田はアメリカに出張した折に、オートバイ用品店で、市販されているディスクブレーキを見つけた。それはHondaのCB450仕様だった。早速、このディスクブレーキを開発・製造しているロックハート社を訪ね、ディスクブレーキの在り方などについて討論し、一式の用品を買って帰ってきた。そして、ひそかに、これから開発する新機種にはディスクブレーキを装着したいと考えていた。

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DREAM CB750FOURのカタログに記述されているスペック

1966年10月のモーターショーの直前に、最後までどちらにしようかと迷っていた2台のブレーキ仕様を用意し、本田宗一郎に相談を持ち掛けた。

「従来型のドラムブレーキ装着車と、ディスクブレーキ装着車の2通りをつくってみました。ただ、ディスクブレーキは出来上がったばかりで、これからいろいろテストしなければなりません。来年の春を目指すのはちょっと自信がないんですが」
との原田の言葉に、
「ディスクブレーキに決まってるよ!」
との本田の一言で、CB750FOURはディスクブレーキ装着車としてモータショーに出展され、大反響を呼んだのである。

その後、市販までには、ディスクブレーキ装置に生じやすいパッド摩耗、異音発生などの問題点を徹底的に解析・究明することに、多くの労力と時間を費やした。しかし、CB750FOURの開発のキーワードである、"ハイパワーをより安全に"を貫くためには、必要なことだった。

本田は、1969年1月発行のホンダ社報124号の中で、CB750をつくった意図は何かという従業員の問いに、次のように答えている。

「(前略)昨年6月にスイスに行った時、公園にお巡りさんが白バイに乗ってきて、降りたんですよ。なんだ小さなオートバイに乗ってきやがったなあと思っていたら、なんとそれがトライアンフの750ccなんだよ。だから実際はでかいんだよ。それがどうして、そんなに小さく見えたかというと、お巡りさんがでかすぎるんだよ(笑い)。(中略)なるほど、これじゃ日本の感覚でオートバイを作っていたんじゃだめだわいなあ!と思ったんですよ。(中略)それで急に早く作れ作れとハッパをかけたわけですよ」。

CB750FOURがアメリカで発表されたのは、1969年1月であった。この年はラスベガスで、初めて全米の2輪ディーラーが一堂に会して、ディーラー大会が行われた。それは、1966年から低迷し始めた2輪販売の回復を期して企画されたもので、春のシーズンに先駆けて行われ、特に、日本からは社長の本田が出席した。同大会のハイライトは、CB750をはじめ、Z50、SL350などを中心とした新製品群であった。

「ラスベガスでのディーラー大会で、アメリカン・ホンダの川島喜八郎支配人が公表した発売価格は、1495ドルでした。アメリカでの大型バイクの価格は2800ドルから4000ドルでしたから、2000人のディーラーからは、その価格と製品に対して万雷の拍手が送られたそうです。そして売り出した直後には、1800ドルから2000ドルのプレミアムがついたと聞いています」(原田)。

その後、CB750FOURには注文が殺到し、年産計画台数であった1500台が月産台数になり、月産計画はさらに倍の3000台に引き上げられた。

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第15回東京モーターショーで注目を集めたDREAM CB750FOUR(1969年10月)

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