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S360・T360発表 / 1962

Hondaの4輪進出への道をつくったクルマ

S360・T360発表 / 1962

4輪開発の源流、第3研究課誕生

白子工場内の技術研究所には、1957年暮れから1958年にかけて、50人近い中途採用の技術者が入社。同年9月には4輪開発に着手するために、第3研究課(設計から走行テストまでを担当)が発足した。
当時、車体設計課で操舵系、および懸架系の設計係長をしていた中島源雄(もとお)は、同年6月、所長の工藤義人に呼ばれ、突然、新たに発足する第3研究課への配属を内示された。
「君、今度(Hondaとして)4輪の開発をやるのだけれど、それに行ってくれ。これはまだ極秘なのだ。人数は極めて少ないから、君も車体が専門だなんて言っていられないよ」。

Photo

XA170のテスト走行中に、富士吉田の修理屋へテスト車両を入れているところ。社外テスト走行時などは作業衣の着用は禁止されていて、隠密部隊のような存在だったという〔写真提供 中島源雄氏〕

メンバーは若手の技術者7人が選ばれたが、その中には、飛行機や3輪車などの開発経験がある中途採用技術者も含まれていた。
この第3研究課こそがHondaの4輪開発の源流であった。

彼らが最初に手掛けたのは、国民車構想に応じた軽4輪車であった。10月には図面が出され、翌1959年1月に試作車が完成。開発記号をXA170と称した。

エンジンは、2輪のレース技術を活かしたアルミ製OHC・V型4気筒の強制空冷方式で、FF方式を採用。後部座席を乗せればセダンになるというフラットフロアのセミ・モノコック構造で、フェンダーとボンネットは鋼板を折り曲げてつくり、幌を貼り合わせたルーフとドアを持つ、走行テストのためだけの車両であった。

テストを繰り返している時に、本田から、スポーツカーをやってみろという指示があり、2シーターの試作車2号機・XA190が1959年秋に完成した。その後、専務の藤澤武夫からは、トラックをやったらどうかとの提案があり、軽トラック・XA120の開発へと進んでいった。

本田は、既存メーカーと競合するよりは、むしろ新しい需要を開拓すること、日本の自動車産業を国際的に通用させるためには、2輪と同様にレース活動による早期育成が必要であるとの判断から、スポーツカーの開発を指示したのである。
一方、藤澤は、当時の社会情勢や市場状況から、4輪の需要は商用車であること、2輪販売店で販売しなければならないことを考慮し、軽トラックを提案したのである。

軽トラックの試作車は1960年の夏に完成し、テストを繰り返しながら、2XA120、3XA120へと発展させ、開発を進めていった。
メンバーたちは、トラックを中心に研究を進めながらも、スポーツカーとの2機種を熟成し、テストを繰り返していった。

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