Round03アンダルシアアンダルシアGP

MotoGP

2020年7月26日(日)

ヘレス・サーキット・アンヘル・ニエト
天候:晴れ
気温:36℃
コースコンディション:ドライ

第3戦 アンダルシアGP

中上貴晶がベストリザルトとなる4位。アレックス・マルケスが8位でフィニッシュ

第3戦アンダルシアGPは、最高気温が36℃、路面温度が59℃いう厳しいコンディションとなりました。ライダーにもタイヤにもマシンにも厳しいレース。その中で予選8番手から決勝に挑んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、好スタートからオープニングラップ6番手につけると、終盤は、2位争いを繰り広げるヤマハ勢2人を追撃し、4位でチェッカーを受けました。

今大会は、フロントのフィーリングに苦しんだ前戦スペインGPのデータを徹底的に分析、加えて、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)のデータを参考に新しいセットアップにチャレンジ、それが功を奏し、ベストタイム、連続周回のアベレージを上げることに成功しました。

MotoGPクラスに参戦して3年目のシーズン。今大会の4位は、昨年のイタリアGPの5位をしのぐ自己ベストリザルト。表彰台まであと一歩の走りに大きな自信を得ることになりました。

Repsol Honda Teamで2戦目を迎えるルーキー、アレックス・マルケスが、21番グリッドから8位でフィニッシュしました。今大会の目標は初ポイントを獲得することでしたが、シングルフィニッシュを果たし、出迎えたチームスタッフから大きな拍手が送られました。

今大会は、2週連続ということもあり、フリー走行ではタイムもポジションも大きく前進しました。しかし、予選Q1で転倒を喫しことで21番手という厳しいグリッドからのレースとなりました。しかし、決勝ではフリー走行の走りを再現し、8位までポジションを上げました。大きな自信を得たアレックス・マルケス。次戦からの走りに注目されます。

前戦スペインGPで左手首の舟状骨を骨折、万全の状態ではないカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が13位でフィニッシュ。今大会の目標であるポイント獲得を果たしました。次戦チェコGPまで1週間のインターバル。チェコGPの舞台となるブルノを得意とするクラッチローだけに、左腕が回復する次戦の走りに注目されます。

 

コメント

中上貴晶(MotoGP 4位)
中上貴晶「今日はこの2週間で最も気温が高い過酷なコンディションでしたが、ベストは尽くせたと思います。前には表彰台争いをする2人。後ろにも追い上げられるという厳しい状況でしたが、最後まで集中することができました。そして、ミスもなく、現状の持てる力を出しきれたと思います。表彰台に立てなかったのは悔しいですが、MotoGPを戦うようになって一番のレースができました。やっとここまでこれたという大きな自信になりました。先週のスペインGPは、フロントのフィーリングに最後まで苦しみました。今週は、チームがすばらしい仕事をしてくれました。HRCがいろいろアドバイスしてくれたことにも感謝しています。今週は高いパフォーマンスを発揮することができました。やっと、RC213Vの走らせ方をつかんだような気がします。次のチェコも引き続きがんばります」

アレックス・マルケス(MotoGP 8位)
アレックス・マルケス「MotoGPで2度目のレースとなりましたが、今日はいいレースができました。とてもうれしいです。先週のスペインGPに比べたら明らかにいいセットアップが実現しました。これが一番の目標でした。2週連続同じサーキットでレースがあるということで、いろいろなことを試せたし、前進するいい機会となりました。そのアドバンテージをうまく活かすことができました。レースは先週に比べて9秒速くなりました。今日のようなコンディションで前進できたこともうれしいです。いいセットアップを見つけ、いいベースがありました。次はブルノです。大好きなサーキットの一つです。そこからの3週連続のレースでも前進するのが楽しみです。いいシーズンスタートになりましたが、まだまだこれからです」

カル・クラッチロー(MotoGP 13位)
カル・クラッチロー「今日は厳しいレースでした。しかし、レース中盤に少しだけピットストップをしてレースを完走することができました。スタートでは前のライダーたちにすぐに追いついたのですが、何人かのライダーが転倒し、ポジションを落としました。今日は最後までベストを尽くしました。残念ながら、左手首のケガの影響で右腕への負担が大きく、マシンをホールドするのが厳しくなりました。加えて、痛みのためにピットボードが見えづらかったので、ピットに戻ったとき、ポイント獲得圏内にいることがわかったので、レースに戻り13位でフィニッシュしました。難しいレースでしたが、ポイントを獲得することができました。次のブルノが楽しみです」

MotoGP リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
120F.クアルタラロヤマハ41'22.666
212M.ビニャーレスヤマハ+4.495
346V.ロッシヤマハ+5.546
430中上貴晶Honda+6.113
536J.ミルスズキ+7.693
64A.ドヴィツィオーゾドゥカティ+12.554
744P.エスパルガロKTM+17.488
873アレックス・マルケスHonda+19.357
95J.ザルコドゥカティ+23.523
1042A.リンススズキ+27.091
1153T.ラバトドゥカティ+33.628
1238B.スミスアプリリア+36.306
1335カル・クラッチローHonda+1Lap
RT63F.バニャイアドゥカティ+6Laps
RT21F.モルビデリヤマハ+9Laps
RT33B.ビンダーKTM+13Laps
RT9D.ペトルッチドゥカティ+14Laps
RT43J.ミラードゥカティ+15Laps
RT41A.エスパルガロアプリリア+17Laps
RT27I.レクオナKTM+20Laps
RT88M.オリベイラKTM-

MotoGP ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
120F.クアルタラロヤマハ50
212M.ビニャーレスヤマハ40
34A.ドヴィツィオーゾドゥカティ26
430中上貴晶Honda19
544P.エスパルガロKTM19
646V.ロッシヤマハ16
743J.ミラードゥカティ13
873アレックス・マルケスHonda12
95J.ザルコドゥカティ12
1021F.モルビデリヤマハ11
1136J.ミルスズキ11
1263F.バニャイアドゥカティ9
1388M.オリベイラKTM8
149D.ペトルッチドゥカティ7
1553T.ラバトドゥカティ7
1642A.リンススズキ6
1738B.スミスアプリリア5
1833B.ビンダーKTM3
1935カル・クラッチローHonda3

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1ヤマハ50
2ドゥカティ26
3Honda19
4KTM19
5スズキ11
6アプリリア5

チーム

順位 チーム 総合ポイント
1Petronas Yamaha SRT61
2Monster Energy Yamaha MotoGP56
3Ducati Team33
4LCR Honda22
5Pramac Racing22
6Red Bull KTM Factory Racing22
7Hublot Reale Avintia19
8Team SUZUKI ECSTAR17
9Repsol Honda Team12
10Red Bull KTM Tech 38
11Aprilia Racing Team Gresini5

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