検索
ウエルカムプラザ青山トップ > イベント一覧 > N360 誕生50周年記念展示

N360 誕生50周年記念展示

2017年12月2日(土)

Hondaウエルカムプラザ青山では、12月2日(土)にHonda初の本格的な量産自動車として発売した「N360」の誕生50周年を記念し、特別展示を行いました。

「Nコロ」の愛称がつけられたN360は、“誰もが買える普通のクルマ”でありながら“すべてに並外れたクルマ”というHondaの想いが込められ、誕生から50年経った今でも多くの人に愛されています。このクルマから始まった“人のためのスペースは最大に、メカニズムは最小に”という「M・M(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)思想」は、N-BOXやN-ONEなどにも受け継がれています。

今回は、1983年に創立され、現在も北海道から沖縄まで65名の会員が活動を続けている「Honda N360 Enjoy Club」の方々が有志で企画したイベントで、“N”を愛するファンの皆さまと一緒に楽しめるプログラムとなりました。

館外には、そんなHonda N360 Enjoy Clubのメンバーが大切にする20台の“N”が集い、館内では、Hondaコレクションホール秘蔵のオリジナルN360をはじめ、先日ホームページで先行公開されたNEW N-ONEも展示。発売当時のカタログや販売店用の広告なども披露され、当時を懐かしむ方から目新しく観ている方まで、たくさんの人にNシリーズの魅力をお伝えすることができました。

また、イベントでは“N”にまつわるゲストを招き、午前・午後の2部構成によるトークショーを開催。冒頭には、Honda N360 Enjoy Club代表の濱野雅典さんがイベント開催への想いなどを会場の皆さまにお伝えしてくださいました。そして、午前の部ではモータージャーナリストの吉田匠さん、Honda N360 Enjoy Clubの菊島幸一さんが登場。司会進行は、自動車関連書籍などで有名な三樹書房の小林謙一代表が担当し、N360の思い出などを語っていただきました。

吉田さんは、東京モーターショーで初めてN360に出会った当時、広い室内やモダンなデザインを見て「自分のクルマにしたい」と思い、その気持ちを記事にしたこと、この時代からオプションで3点シートベルトや全席シートベルトを用意するHondaの安全への考え方に「すごいな」と感心した思い出を語ってくれました。また菊島さんからは、英国向けに開発された“幻のN500”にまつわる話など、会場のマニア心をくすぐる貴重な話をうかがえました。

午後の部では、米国カリフォルニア州から、N600などのレストアをしているTim Mings(ティム・ミングス)さんが登場。ティムさんは、入手したN600を「Serial One」と名付け、一年かけてレストアを実施。米国には無いパーツを集めるなど、大変な作業だったことを映像と当時の話で振り返ってくださいました。そんなティムさんから日本のNファンに向けて「米国も日本も、Nを愛するファミリーです」とうれしい言葉が。最後に「5速のトランスミッションがないので、どなたか助けてくれませんか?」と本音を交えたジョークで会場を盛り上げてくれました。

次に、N360のエクステリアデザインを担当した本田技術研究所OBの宮智英之助さんと青戸務さんが、Nシリーズの開発秘話を、本田宗一郎の思い出とともに話してくれました。

宮智さんによると、全長3m、幅1.3mという軽自動車の枠で広い室内空間を実現するためにデザインの自由度が限られ、大変な苦労をしたそうです。特にフロントグリルのデザインは、本田宗一郎と一悶着があったとのこと。何度も反対されましたが、周りのみんなにも励まされ、最終的に採用を勝ち取ったというストーリーなど、N360の特徴的なグリルデザインが誕生した背景には、会場の皆さまも感慨深く耳を傾けていました。

青戸さんも「そうだったね」とうなずきながら、デザイナーと本田宗一郎との攻防を懐かしそうに語ってくださいました。そんな攻防はありましたが、メッキの輝きをよく見せるためにバンパーを上下逆にする案など、本田宗一郎の独特なデザイン美学には感銘を受けたとのことです。

そんなお2人に本田宗一郎についてうかがってみると、宮智さんは「今でも夢に出てきます。いろいろな攻防がありましたが、一番親近感があって、自分を奮い立たせてくれた人です」と、青戸さんは「初めての出会いでいきなり怒鳴られて、すぐに辞めてやるって思いました(笑)。ただ“こういう物を作りたい”という強い意志を感じ、その気持ちがよく分かるクルマをつくる人でした」と話してくれました。

最後に、自身が手掛けた“N”を今でも大切にし、このようなイベントを企画してくれたHonda N360 Enjoy Clubの皆さまへの感謝が述べられ、大きな拍手とともにイベントは幕を閉じました。