オリジナルトップへ
belt-inaction  
ワンダードッグトップへ

 それがアメリカ製の「リモートトレーナ」。本来は水猟犬のトレーニングに使うもので、犬の首につけた特別なカラーにラジオコントロールを利用してシグナルを送ることができる。そのシグナルが電気による刺激と聞くと、悪名高い無駄吠え防止の電気ショックカラーを連想する人がいると思うがご心配なく。僕の輸入したトレーナは刺激のレベルを5段階以上コントロールできる優れもの。マックにつける前にテストしたところ、レベル1だと「サワサワ」、レベル2で「ビック」っといった刺激。ちょうど低周波治療器のような感じと思っていただきたい。これなら動物虐待と後ろ指さされないと判断してマックに装着、さっそくトレーニングを開始してみた。

これが名犬養成カラー「リモートトレーナ」。カラーとトランスミッターがセットになっている。本来は遠く離れた犬にコマンドを伝えるためのものだが、悪い習慣を止めさせるためにも使える。使い方のポイントは犬をカラーワイズにしないこと。つまり、このカラーがついているときにだけ言うこと聞くようにしないこと。刺激の原因がこれであることに気づかせない。そのためには訓練の20分前にカラーをつけておくなどの工夫といつも一定したコマンドの要求が必要。くれぐれも安易な利用は避けたい。

 さて、いつもの公園に到着したマック、リードが離れた途端さっとばかりに手元を離れて立ち木にマーキング。「こい!」と呼んでも無視を決め込んでいる。さらに100メートル以上離れた道路にかわいい彼女(バーニーズのメス)を発見、一目散に駆け寄っていく。「待て!」も「こい!」もまったく聞かない。いつもならば追いかけていってカラーを掴んで引き戻すことになるのだが、ちょっと違うぜ、今日の僕は。さっと取り出したトランスミッターのボタンをプッシュ。
 マックの反応はというと「なんだなんだ、どうしたんだ」状態。これだけ離れていたらオトーサンも追いかけてこれないんだからわがまましても大丈夫、とタカをくくっていたら天罰がくだったという感じ。もう、びっくりして僕のところに飛んで帰ってきた。ここで怒ってはダメ。「よしよし」と声をかけてトレーニングビッツのご褒美をあげる。

コマンドに反応してちゃんと戻ってきたときのご褒美こそ大切。ボール遊びの好きな子にはボールを、引っ張り合うのが好きならばそのためのツールをいつも手元に用意しておく。マックの場合はなんといってもこのトレーニングビッツ。2センチ四方にカットされた訓練用の餌に目がない。主人のところが一番居心地がいいんだ、ということを教えてあげることが「呼び戻し」への道の第一歩。

 これをなんどか繰り返すうち、ほんの1時間程度でマックは見事、呼び戻しコマンドが入ったグッドボーイに変身してくれた。なんだ、初めからそれで教えれば……という意見も出そうだが、これまでの訓練のベースがあって初めて出来たことだと僕は信じている。使い方を間違えると逆に卑屈でおびえた犬にし兼ねない「諸刃の刃」という側面もありそうなので、この名犬養成カラーの安易は利用は避けたいところ。
 さて、かくしてノーリードで散歩できるようになったマックのおかげで僕の肩もすっきりでめでたし、めでたし。この連載もワンクールを無事終了、愛犬を連れてクルマで出かけてアウトドアで思い切り遊びたいと願っている方の参考になったことを祈りつつ、次回より新シリーズに突入、「クルマと愛犬のいい関係」情報をさらに磨きをかけてお届する。乞う、ご期待!

かくしてグッドボーイとなったマック、週末ごとにクルマで出掛ける先はアジリティ大会。コートに並べられた障害を僕の指示と自分の頭を使いながら、クリアするべく元気に走り回ってる。そう、呼び戻しができれば愛犬といろんなところに出掛けていろんな体験を共有することができるのです。

戻 る

 
インアクショントップへ
ワンダードッグへの道トップへ


chap 01 犬と出会う

chap 02 「人犬関係」に目覚める

chap 03 ドッグスポーツにはまる

chap 04 ラクーン・コンポを購入

chap 05 やっぱり食べるが基本

chap 06 アジリティの後はマックの洗車

chap 07 WAN!DER DOGとの出会い方1

chap 08 WAN!DER DOGとの出会い方2

chap 09 アコードワゴンで北海道を走る1

chap 10 アコードワゴンで北海道を走る2

chap 11 アコードワゴンで北海道を走る3

chap 12 アコードワゴンで北海道を走る4

chap 13 ウエストコーストのWander Dogたち

chap 14 マック、本部訓練競技会に出る

chap 15 英才教育犬、ラピスに会う

chap 16 名犬養成カラー導入記