OWNER'S  REPORT

たけちゃん さん

(50代/男性/静岡県)
2015年5月3日 投稿

車種名:グレイス
タイプ/グレード:ハイブリッド EX
購入年度:2015
[総合評価]
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グレイスグレイス
テーマ1 外観
これはグレイスの大きなアドバンテージのひとつで、先進的かつ躍動的でセダンらしい気品も備えているとても良いデザインだと思います。
新鮮味に溢れ、全身に元気がみなぎるFIT3ですが、グレイスは幅広い年齢層に受け入れられそうな落ち着きを身にまといながらもオヤジ向けの平凡な大衆車臭さを感じさせません。
外観を様々な角度から見ても、連続性や統一性で破綻を感じたり、無理なこじつけが無いところも凄いですね。
一点だけ、雨が降った時に寝ているリアウィンドウは水滴や汚れが落ちにくく視界を妨げるように感じます。メーカーオプションでも良いのでリアワイパーの設定が欲しいです。
テーマ2 内装/居住性
ここがグレイス最大のハイライトだと思います。
何と言っても内装の質感が素晴らしい。我が家では先代フィットやN-BOX、N-WGNなどを所有しており、
今や普通車でなくても内装の質感は軽自動車で充分すぎる出来栄えになったと感心していました。
FIT3も試乗に行きましたが、進化は感じるもののNシリーズを突き放すような質感アップには至っていないように感じました。
新しいハイブリッド専用セダンに相応しい、内装の素材から高めた質感や仕上げの丁寧さを感じることが出来ますし、5ナンバーでありながらゆったり落ち着ける空間を造り出しています。
 改善してほしいのは内側からリアウィンドウを拭くときに手が入りにくいこと。リアトレイの形状を工夫したり、ハイマウントストップランプをリアスポイラーに移すことで改善できると思います。
テーマ3 走行性能
この部分は実にキビキビ走るFIT3と比べると、車重もあるしボディの骨格も違うので「充分な動力性能ながら落ち着いた感じ」だと思います。
FIT3発売当初の市場で感じた「エコノミーモードで町中走行した際のぎくしゃく感」は大幅に軽減されています。一方で一時的に燃費を忘れてSモードを選択すれば、低重心で路面を正確にトレースするスポーツセダンに大変身します。普段はエコノミー走行に徹するけど、たまには気持ちよく走りたいという想いを満たしてくれます。
乗り心地はどっしり感としなやかさを持ち合わせ、不快な突き上げやよじれ感がなく、セダンに要求される乗り心地をクリアしている感じがしますね。 
ご購入される前にこのクルマにどんなイメージをお持ちでしたか?デザイン、性能等で期待されていたことを含め、お聞かせください。
グレイスが発表された時には、「フィット アリアの後継モデル」と思い込んでいました。
最近ではめっきり需要が減ってしまった「5ナンバーセダン」というニッチな市場を埋めるために、大ヒットした初代フィットにトランクを付けただけの海外向け車種の逆輸入車というイメージです。
しかし、実際にグレイスを見て乗ってみると「これは本気でつくっているな!」と実感できた次第。
オーナーになった今では「皆さんに先入観なしにまずは実車を見て乗ってほしい」と思いますね。あらゆるところで「良く出来ているなぁ」と感じることが出来ると思います。