OWNER'S  REPORT

B太郎 さん

(40代/男性/埼玉県)
2011年1月2日 投稿
PCからの投稿
車種名:フィット
タイプ/グレード:RS(6MT)
購入年度:2010
[総合評価]
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フィットフィット
テーマ1 外観
外観については「賛否両論」なのでしょう。が、私は「大好き」です!
まず専用のバンパーを備えた“顔つき”ですが、誰もがそう思うと思いますが「不敵な笑み」を浮かべています(笑)。
私は、クルマのフロントマスクには表情がないとつまらないと思っています。以前、初代のステップ ワゴンに乗っていましたが、非常に愉快な表情をしていて毎回乗り込む時に見つめ合っていました。恐らくデザイナーさんもその辺、クルマとオーナーのコミュニケーションの第一歩である「顔」としてのフロントグリルを、バンパーの造形作りにまで相当拘ってくれたのではないか?と感じます。
リヤバンパーも、一昔前のGr5カー(ちょっと言い過ぎ…笑)のオーバーフェンダーを連想させるような造形で雰囲気出ています!
他のグレードではメッキや単なるブラックの装飾となるガーニッシュ類も、RSはガンメタに塗装されているので精悍な印象です。
そして何よりも魅力に挙げたいのが「サンセットオレンジII」のボディカラーです。
残念ながら、私は初代シビックのRSにリアルタイムで触れてはいませんが、最初に買ったクルマは中古の2代目シビック CX-Sのオレンジ色でした。が、その頃は真っ白なクルマ以外は売れないと言われた時代だったので、買った時に白へオールペイントしてもらうことにしてました。なので、オレンジ色のクルマに乗るのは今回が初めてになります。初代のサンセットオレンジはもう少し赤みがかった色だった記憶がありますが、RSのサンセットオレンジIIは、特に青い空とのコントラストで非常に美しく映えます。ノスタルジックな懐古趣味的感情ではなく純粋にきれいな色だなあと、いつも眺めては悦に浸っています。。
テーマ2 走行性能
実はまだ慣らし中なので3000rpm以上は回していません。1.5Lの実用車エンジンなので分厚いトルク特性も、官能的な出力の伸びも元々期待はしていませんが、慣らしの段階で“必要にして十分”という印象です。
元より、車重が1.3トンを超えるフリードにも使っているエンジンですから、それより250kgも軽いFitで不満が出るはずはないのですが。
足は硬めになっているらしいのですが、慣らし中だし激しい走りをする方ではないのであまり分かりません。ノーマルグレードとじっくり乗り比べると違いが分かるのかも知れませんが、日常で硬いと気になるレベルではない、という表現でしょうか。いずれにしても、シートの硬さ含めシッカリ感(硬いというわけではない)は高いです。
で、6MTですが、とても楽しいの一言に尽きます!
ストロークも短く、腕全体ではなく肘から先だけの動きでコクッコクッとシフトイン出来ます。
一番びっくりしたのはクラッチミートポイントの寛大さです。20年前のクルマと比べてもしょうがないのでしょうが、以前所有していたビートは慣れが必要(すぐ慣れますが)でしたが、RSは初めて試乗した時から「いとも簡単に繋がる」という印象です。スロットルもDBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)でケーブル接続ではないので色々制御も入っているのでしょうが「安楽なクラッチワーク」はシフトワークに集中できる良い性能だと思います。
DBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)の恩恵といえば、発進時の加速感への演出も挙げられますね。アクセルペダルの動きに対し、スロットルバルブの開度特性が非線形になっているそうです(Hondaホームページによる)。
ハイブリッドとRSを乗り比べた時に、最初ハイブリッドに乗って「こんなものか。」と思って身体にしみついたアクセルワークのままで直後にRSを試乗した時に、ディーラーを出てすぐ信号待ちになり青になって発信する際、「グイッ!」と背中を押される感じがして思わず「ニンマリ」してしましました。この時に「ハイブリッドではなくRS!」に決心したんです。
今さらMT車なんて戻れない、、、と思っている人は、ひょっとすると損をしている可能性があるので、現代のMT車をぜひ乗ってみるべきです。ホント、80年代の印象からすれば、安楽そのものですよ(笑)
テーマ3 装備/オプション
唯一、購入の際に残念だったのがオプション選択幅の少なさです。

個人的には、スカイルーフとスマートキーは絶対条件だったのですが、スマートキーは今回のマイナーチェンジからオプション扱いになり、スカイルーフに至ってはRSでは装着不可能になりました。
RSはスポーツカーではなくてスポーティーカーなのですから、重心が高くなる云々を気にして乗る人は殆どいないと思います。あの何とも言えない爽快感を味わえるスカイルーフは、決して高い買い物ではない思います。

また、メーカーオプションのHDDナビがスマートキーと一緒に装備できないのも不満でしたが、今回のマイナーチェンジからディーラーオプションのナビにもハンドルにリモコンスイッチが付けられるようになったのでちょっと我慢できるようになりました。
ディーラーオプションの方も、もっと頑張って欲しいです。

意外な装備としてお勧めなのが、センターアームレストです。MT車なのにアームレスト?と思うなかれ、走行性能の項でも挙げたとおり、肘より先の動きだけでシフト操作ができるので全然邪魔になりません。むしろ、肘を掛けたままでも操作できるほどです。信号待ちや渋滞の停車中にちょこっと肘を掛けられて楽です。値段の割に非常に質感も高く、これはMT車の人も是非装備してみてください。
ご購入される前にこのクルマにどんなイメージをお持ちでしたか?デザイン、性能等で期待されていたことを含め、お聞かせください。
Fitに抱くイメージは「1台で何でもこなす、良くできた低燃費のコンパクトカー」というものです。おまけに、超人気車なのでしょっちゅう街中で見掛けますから、あまり他の人と同じものを持つことに喜びを感じない私には、ちょっとオーナーになるのは無理ではないか?という印象がありました。
RSというグレードがあることももちろん知っていましたし、MT車があることも知っていました。が、個人的にはむしろ一昨年秋に1.3Lに加わった5MTが、車重も1トンを切っていて面白そうな気がしていました。お値段的にも手頃でしたし、パーソナルな場面(例えば通勤など)で使うのに欲しいな、、、と思っていました。
ところが、昨年の秋にマイナーチェンジされる情報を雑誌で知って、その中でハイブリッドも加えた4つのグレード分けがより明確になることを知り、特にRSの見た目の変貌ぶりに驚きました。最初から無限のパーツがついているような印象で、何よりも「6MT」と「サンセットオレンジII」が気になって気になって。。
エンジンは、Fitである以上大きく変化することはないだろうと思っていましたし、エアロについては沢山アフターパーツも出ているので何とかなるけど、「6MT」が組み合わされることと真新しいボディカラーが何よりも魅力的な進化に映りました。
この「6MT」と「サンセットオレンジII」が欲しいために、「ハイブリッド」ではなく「RS」を選んだと言って間違いないです。