|
ロードスポーツモデルのフレームの進化には、レースが大きく関わっています。レースに勝つためにはエンジンの出力向上だけではなく、高速操縦安定性やマシンの切り返しなど、運動性能を総合的に向上させる必要があったのです。そのためにはフレームの剛性アップと軽量化が必要となり、また限られた時間内にマシンをセットアップしたり、メンテナンスするためには整備性の向上も要求されてきたからです。こういった背景のもと、ダブルクレードルフレームの次世代をになう、軽量・高剛性で整備性のよいフレームを追求。その結果、アルミニウムツインチューブフレームがレースフィールドで生みだされ、そして市販車へとフィードバックされました。軽量化と高剛性を両立させるための構造力学的な合理性を追求したHondaのアルミニウムツインチューブフレームは、3つの特長を持っています。
(1)ヘッドパイプとピボットプレートの間をアルミニウムの太いパイプで直線的につなぐ、ツインチューブフレーム方式。(2)ただ太いパイプとするのではなく、Hondaオリジナルの目の字断面構造としねじれ剛性を向上。(3)エンジンを構造体として使う、いわゆるダイヤモンド式フレーム構造の採用。このHonda独自の軽量・高剛性アルミニウムツインチューブフレームは、スーパースポーツから、ビッグツアラーまでそれぞれのモデルごとに進化を遂げ、さまざまなHondaのロードスポーツモデルに採用されています。
|
|
|
| 従来のダブルクレードルフレームのようにエンジンを抱えるのではなく、メインチューブ本体から伸びたエンジンハンガーによって、エンジンをダイレクトに固定。エンジンをフレームの強度部材としながら、ツインチューブフレームをエンジンの側方を通すことで、剛性と整備性を向上させています。 |
| メインチューブの材料は、「目の字断面」構造を持つアルミニウムの押し出し材を採用。クローズドボックス構造でありながら、押し出し成形の特長をを活かして部分的に板厚を厚くすることによって補強部品を廃止し、強度と軽量化を両立。また、断面形状も単純な長方形の「目の字断面」から、ニーグリップ部や強度バランスを考慮した斜めに面取りをした5角断面構造も採用されています。 |
|