マルチビューカメラシステム

技術の概要

多彩な視界で走行と駐車を支援。

マルチビューカメラシステムは、カメラで映した周囲の映像をナビゲーション画面に表示し、ドライバーの死角を減らすことで運転負荷を軽減する機能です。

画面に表示する映像は、車両の前後と左右のドアミラーに搭載した計4台のカメラで映します。前方左右を幅広く見渡す視界や、自車を上空から見下ろしたような視界など、合計8種類のビューを設定。
これらのビューは用途に応じて切り替えたり、自動的に切り替わることで、ドライバーの運転負荷を軽減します。

技術のしくみ

マルチビューカメラシステムが役立つシーンとは?

  • 見通しの悪い交差点
  • 狭い道でのすれ違い
  • バック駐車
  • 縦列駐車

見通しの悪い交差点では、左右の安全確認に気を遣います。
そんな時はフロントブラインドビューが役立ちます。
車両前方に搭載したカメラがナビゲーション画面に、車両前方を約180度見渡せる広角映像を表示。
車両の前方左右の状況を確認しながら、交差点に進入することができます。

狭い道で対向車などとすれ違ったり、路肩や料金所に幅寄せする時は、車両側面と対象物との間にどれくらいの間隔が空いているのか、不安になります。
そんな時は左右サイドビューが役立ちます。
左右のドアミラーに搭載したカメラがナビゲーション画面に、車両の前方側面を表示。
映像上には車両外側から約30cmの位置にガイド線を表示するため、対象物との距離感をつかむ目安になります。

駐車場にバックで駐車する時は、自車の後方がとなりのクルマにぶつかるのではないかと不安になります。
そんな時は、リアビュー+グラウンドビューが役立ちます。
画面左側のリアビューでは、ステアリングの舵角量に応じて走行軌道を示すガイド線を表示し、さらに画面右側のグラウンドビューではタイヤの向きを表示。
となりのクルマや区画枠線との距離感を確認しながら駐車することができます。

区画線のある駐車場に縦列駐車する時は、前後のクルマと接触しないように気を遣います。
そんな時は、リアビュー+グラウンドビューが役立ちます。
画面左側のリアビューでは、ステアリングの舵角量に応じて走行軌道を示すガイド線を表示し、さらに画面右側のグラウンドビューではタイヤの向きを表示。
前後のクルマと区画枠線との距離感を確認しながら駐車することができます。

技術のはたらき

  • マルチビューカメラシステムは、車速20km/h以下での走行時にカメラスイッチを押すか、セレクトレバーを「R」に入れることで映像が表示されます。各ビューはカメラスイッチ、またはナビゲーション画面内のビュー切り替えスイッチを押すことで、切り替えが可能です。
  • フロントカメラ
  • サイドカメラ
  • リアカメラ

フロント
ブラインドビュー

車両前方に搭載したカメラは、車両前方が約180度見渡せる広角映像で表示

フロントビュー
+グラウンドビュー

2つの視界を1画面に同時表示

画面左側にはフロントビューを表示。
車両前方に搭載したカメラで車両前方の映像を表示

画面右側にはグラウンドビューを表示。 車両の前後と左右のドアミラーに搭載した4台のカメラ映像を合成することで、自車を上空から見下ろしたような映像を表示

左右サイドビュー

左右のドアミラーに搭載したカメラは、車両の前方側面の映像を表示

左右サイドビュー
+グラウンドビュー

2つの視界を1画面に同時表示

画面左側には左右サイドビューを表示。左右のドアミラーに搭載したカメラは、車両の前方側面の映像を表示

画面右側にはグラウンドビューを表示。車両の前後と左右のドアミラーに搭載した4台のカメラ映像を合成することで、自車を上空から見下ろしたような映像を表示

リアビュー

車両後方に搭載したカメラは、車両後方の映像を表示

リアビュー
+グラウンドビュー

2つの視界を1画面に同時表示

画面左側にはリアビューを表示。
車両後方に搭載したカメラは、車両後方の映像を表示

画面右側にはグラウンドビューを表示。 車両の前後と左右のドアミラーに搭載した4台のカメラ映像を合成することで、自車を上空から見下ろしたような映像を表示

リアワイドビュー

車両後方に搭載したカメラは、車両後方が約180度見渡せる広角映像を表示

リアワイドビュー
+グラウンドビュー

2つの視界を1画面に同時に表示

画面左側には、車両後方に搭載したカメラは、車両後方が約180度見渡せる広角映像を表示

画面右側には、グラウンドビューを表示。車両の前後と左右のドアミラーに搭載した4台のカメラ映像を合成することで、自車を上空から見下ろしたような映像を表示

  • フロントカメラ
  • サイドカメラ
  • リアカメラ

Hondaのこだわり

ドライバーの視点からは、ピラー(柱)の陰になる部分や前後左右のウインドウの下側など、どうしても見ることのできない死角が存在します。これらの死角を極力減らすことがマルチビューカメラシステムのねらいです。そのため、マルチビューカメラシステムは広い視野角を持つカメラを採用しています。

※周囲の安全は、マルチビューカメラシステムの映像だけに頼らず、目視などで確認してください。

  • クルマの死角の例

  • 死角にある障害物を表示

ドライバーの運転支援機能のため、各機能の能力(認識能力・制御能力)には限界があります。各機能の能力を過信せず、つねに周囲の状況に気をつけ、安全運転をお願いします。車両をご使用になる前に必ず取扱説明書をお読みください。各システムは、いずれも道路状況、天候状況、車両状態等によっては、作動しない場合や十分に性能を発揮できない場合があります。

車種や発売時期によって本ページの説明とお客様所有の車両の機能が異なる場合があります。 実際の機能は取扱説明書をご確認ください。

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