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Hondaの安全技術

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ONE to ONE Safety Project
安全にかかわるエンジニアがそれぞれの安全技術に対する想いを議論するワークショップを開催

Hondaが考える
「安全」とは、
いったい何か?

それはクルマやバイクに乗っている人だけでなく、歩行者や自転車など、
道を使うすべての人が安心して暮らせること。

そのため、Hondaは、交通事故ゼロという高い目標を掲げ、
「人」を中心に捉えるという思想をもとに安全技術を進化させてきました。

人とクルマが真に共存できる社会を目指して。
Hondaが取り組む安全技術について、
安全技術開発部門 上席研究員の髙石秀明が語ります。

すべての人が心から安心して、
どこへでも自由に
移動することができる社会を

本田宗一郎は、1970年代から「積極安全」という事故を未然に防ぐ考え方で幅広く取り組んできました。日本で初めてとなる安全運転の普及活動も展開し、若者にオートバイに乗ることを止めようとする大人たちに、「乗らせないのではなく、事故をしないように正しい乗り方を啓蒙していくことが正しいのだ」と訴えてきました。こうした安全運転普及活動は、今では幅広い年齢層を対象に世界に広がっています。

この「積極安全」の考え方は、技術では、万が一の事故の際に乗員を保護する衝突安全(パッシブセーフティ)とあわせ、事故を未然に防ぐことを目的とした予防安全(アクティブセーフティ)の技術へとつながり、2003年には世界初となる「衝突軽減ブレーキ」の開発に至りました。

現在では、すべての人が心から安心して、どこへでも自由に移動することができる社会の実現を目指し、「Safety for Everyone」のスローガンのもとで、安全技術の開発に取り組んでいます。

「積極安全」の考え方での取り組みを始めた安全運転普及活動

「人」を徹底的に研究する

安全技術を開発するにあたっては、「人」の研究を最優先にしてきました。「人」を中心に捉えて開発した安全技術の代表例が、Hondaが1987年に国産初の実用化に成功したエアバッグです。エアバッグは衝突を感知した際にステアリングに収納されたバッグが膨らんで、ドライバーの頭部や胸部への衝撃を緩和する装置です。

Hondaはエアバッグが単純に膨らむだけでは満足せず、エアバッグが膨らむ過程で人体にどのような影響を及ぼすのか、徹底的に追求しました。
例えば、ハンドル近くに座る小柄なドライバーにはエアバッグを「早く」膨らませる必要がありますが、人を中心に捉えて開発したHondaのエアバッグは、同時に膨らませることによる衝撃を与えないように「やさしい」膨らみ方をします。

エアバッグに特殊な縫製を行うことで、従来型に対し「低衝撃」で展開し保護性能をより長く「持続」できる連続容量変化のエアバッグシステムを2008年 軽自動車へ搭載 <世界初>

「道路上のすべての人」を守る

「POLAR」と名付けた「歩行者ダミー」を1998年にHondaが世界で初めて開発したのも、人体が受けるダメージをなるべく少なくする衝撃を吸収しやすいボディ構造を作るためです。
当時、歩行者へのダメージを計測する実験ダミーが世の中にはありませんでしたが、Hondaは、生体工学を専門とする研究者と安全の技術者が連携しながら人を徹底的に研究したことで「POLAR」が生み出されたのです。

「Safety for Everyone」の「Everyone」は、道路上のすべての人の安全を指します。クルマに乗っている自分や同乗者だけを守ればいいというわけではありません。

体格差によるダメージをテストするため、あらゆる体格差のダミーを衝突安全実験施設に常時取りそろえる

重要なのは「想い」

Hondaは「リアルワールド」という言葉をよく使います。現実に世の中で起きていることを徹底的に調べ技術開発に着手することが、Hondaの安全に対する基本スタンスだからです。

例えば、2000年に完成した世界初の屋内型全方位衝突実験施設。これは、天候に左右されることなく、いろいろな角度からの衝突をリアルに再現するための施設で、規制で定められた項目だけではなく、現実に即した事故の研究を徹底的に行っています。

「規制を基準とせず」「無いものは自分でつくる」とする、Hondaの安全に対する考えを反映しています。

安全技術は、企業そして技術者の想いがどれだけ注ぎ込まれているかが重要だと考えています。

事故回避や運転負荷軽減のための先進安全技術も、我々の安全に対する譲れない想いを結実させたものです。

屋内型全方位衝突実験施設

一人ひとりの気持ちに
寄り添う、
新しい
安全、安心を

どんなにクルマの世界が大きく変わっても、Hondaには乗る人をワクワクさせるクルマを世界に届けたいという想いがあります。そのために、真摯に安全技術を高め、安全で安心できるクルマでなければ、自由な移動の喜びを届けることはできません。

Hondaはクルマに乗るすべての人を、一人 ひとり丁寧に見つめながら、クルマと共に生きる世界の人々の安全に実直に向き合い、事故ゼロ社会の実現を目指していきます。

ドライバーはそれぞれ、運転に対して異なる不安や困りごとを抱えています。
それぞれの人が持つ能力や状況に合わせてクルマが手助けし、安全運転能力を拡張する運転支援技術は、運転中の安心を提供する手段のひとつと言えます。ドライバーの状況認知や運転能力、体調や心理状態などをクルマ側が理解し、一人ひとりの状況に応じた支援を行い不安や困りごとを取り除くことが、安心につながり、自由な移動の喜びにつながると考えています。

それにはやはり、人を徹底的に研究することが必要です。安全技術の開発は人体の研究から始まりましたが、いまや人の脳神経まで研究する段階に達しています。そこまで研究するからこそ、クルマでの移動の際に事故のリスクから開放され、自由な移動の喜びに変えることができるのです。

株式会社本田技術研究所 四輪R&Dセンター 安全技術開発部門 上席研究員 髙石秀明

株式会社本田技術研究所 四輪R&Dセンター
安全技術開発部門 上席研究員 髙石秀明

パッシブセーフティとは?

万一の衝突事故の際に乗員の保護を目的とした安全性能です。
Hondaは事故を未然に防ぐ性能を充分に持たせたうえで、「人命尊重」の思想の下に、
衝突事故の際に人の人的被害を最小限にとどめる安全技術を開発しています。衝突安全、二次安全とも呼ばれます。