熟練を要する滑らかなMT変速操作を可能にした
「レブマッチシステム」
自分が思うタイミングで自分が望むギアにスパッとシフトし、クルマを意のままに操ることができたときに悦びを得られるのがマニュアル・トランスミッション(MT)車を運転する醍醐味のひとつ。
「レブマッチシステム」はMT車の変速時、目標のギアに最適となるよう自動でエンジン回転数を制御し、スムーズな変速による車両挙動の安定化を実現させます。
習熟が求められる回転数合わせを自動化することで、ドライバーはよりステアリングやブレーキの操作に集中することが可能となりました。
ブリッピングを自動制御し
スポーツ走行に集中できる変速操作を実現
スポーツ走行で素早いコーナーリングを行うための運転テクニックにヒール&トゥがあります。つま先(トゥ)でブレーキを踏みながら、かかと(ヒール)でアクセルをふかし(ブリッピング)、シフトしたギヤに適切なエンジン回転数を合わせることで、コーナーの立ち上がり時に鋭い加速を得る技です。しかし、ヒール&トゥでブリッピングを上手に行うには練習が必要です。
「レブマッチシステム」はドライバーがシフトダウンするだけで、適切なエンジン回転数を算出し自動制御でブリッピング。ヒール&トゥを華麗に決めたかのようなドライビングを可能にします。
さらにシフトアップ時にドライバーのクラッチ締結が遅れても、回転数が低下しないように上段ギヤにシンクロさせます。3速、4速、5速とシフトアップしながら、滑らかにどこまでも伸びてゆくような加速感を堪能できます。
ドライバーの変速操作を瞬時に検出し
エンジン回転数を最適に制御
「レブマッチシステム」は、クラッチペダルのストロークセンサー、トランスミッションのニュートラルポジションセンサーとトランスミッションの回転数センサーの情報を元に、クルマの走行状態やドライバーの操作を常に検知します。
変速時にはクラッチペダルが踏み込まれ、ニュートラルポジションを通過し、トランスミッションの回転数が変化することから、システムはドライバーの変速操作を認識し、 トランスミッションの回転数からドライバーのシフトアップやシフトダウンの操作を検出します。
さらに、1速から3速、5速から2速といった操作にも適切に制御することで、MT車の経験が少ないドライバーから熟練ドライバーまで、幅広いお客様にMT車の操る悦びを感じていただけます。
3モードシステムとの協調制御で
シーンに応じた最適なパフォーマンスを発揮
ドライビングモードの機能に加わった「レブマッチシステム」は、2017年発売の「シビック TYPE R」に初めて搭載され、Hondaが誇るスポーツカーに、これまで以上のダイレクトな加速フィールとスムーズな減速をもたらしました。
更にレブマッチシステムと3モードシステムを協調制御させる事であらゆるシーンにおいてドライバーの要求にこたえられる走りを実現しています。
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[+R]モード[+R]モードはシフトダウン時のブリッピングレスポンスを、よりダイレクトでレスポンシブに制御を行います。
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[SPORT]・[COMFORT]モード[SPORT]・[COMFORT]モードのシフトダウン時のブリッピングレスポンスは、よりスムーズで変速ショックの少ない制御を行います。
なおレブマッチシステムは、ユーザーカスタマイズによってシステム自体をOFFにすることが可能です。
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テクノロジーレブマッチシステム