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ホンダ新・衝突安全技術
1998/08/25


歩行者傷害軽減ボディ
最もダメージを受けやすい頭部保護から、
歩行者安全のスタートを切りました。




■交通事故死亡者のおよそ3割は、歩行者。

 日本の交通事故死者の3割近くを占める歩行者。交通事故での死者低減のために、ホンダでは、歩行者の安全が乗員の傷害軽減とともに重要な課題であるととらえ、1988年から積極的に研究を進めてきました。
 そして今回、ホンダは独自の評価基準を定め、この大きなテーマの具現化の第一歩を踏み出します。






▲日本の交通事故死者実態



■第一歩は、事故実態から頭部への傷害低減を最優先。

 交通事故調査によると、歩行者が車体から受ける衝撃により死亡するケースが約70%を占め、しかも衝突箇所の大半がボディの前面という結果が出ています。一方、死者の傷害部位を見てみると、頭顔部が63%と圧倒的に多いことがわかります。
 その際クルマの加害部位は、ボンネット、フェンダーとダッシュボードアッパーが80%。この結果を受けてホンダは、頭顔部への衝撃による死者低減を最優先に考え、ボンネット、フェンダーとダッシュボードアッパーなどに対策構造を採用します。



▲歩行者事故の車体における死亡の内訳    ▲歩行者死亡事故の傷害部位および加害部位



■ホンダASV3号車での研究成果がいかされています。

ホンダASV3号車は、事故予防と傷害軽減をめざした歩行者安全研究車です。歩行者を発見しやすくする事故予防技術と、万一の場合の歩行者の傷害軽減技術の二つの方向から研究。衝突の際の保護すべき身体部位を明確にし、保護対策を研究します。今回発表する歩行者傷害軽減技術には、ASV3号車での研究の積み重ねがいきています。

ASV:Advanced Safety Vehicleは、エレクトロニクス技術の応用によりクルマを高知能化するなど、その安全性を格段に高め、事故予防、被害軽減等に役立たせることを目的に、21世紀初頭に実用化することをめざし1995年に開発されたものです。ASVプロジェクトは、運輸省の提唱により自動車メーカー9社が参加。自動車メーカー各社は、技術テーマを20項目の先進安全技術の中から自主的に選択し、研究するものです。





■事故分析、歩行者挙動分析をもとに、 歩行者の傷害レベルを軽減しました。

衝突時の歩行者の挙動を解析するために、 歩行者衝突シミュレーション&歩行者ダミーを新開発。  衝突するクルマの形や歩行者の体格によって、その挙動は変化します。そこでホンダは、コンピュータによる歩行者衝突シミュレーションを開発。これは、さまざまな形状のクルマや歩行者を自由に想定できるとともに、車両の開発初期段階から繰り返し使用できるという特徴があります。
 さらに、ホンダは歩行者ダミーも開発。衝突時の歩行者の挙動再現を可能にし、よりリアルワールドに近い解析が実現できるようになりました。
 この歩行者衝突シミュレーションと歩行者ダミーにより、歩行者傷害軽減対策部位を決定しました。


▲歩行者衝突シミュレーション


▲歩行者ダミーによる実験



■頭部傷害での50%以上の救命率をめざし、 ボディ前部に歩行者傷害軽減技術を投入。

 ボンネットをはじめとして、フェンダー、ダッシュボードアッパー、ワイパーピボットなど、傷害値の厳しい部位に歩行者傷害軽減技術を投入。従来に比べてHIC(頭部傷害基準)を大幅に低減しました。



▲歩行者傷害軽減ボディ構造








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