立山連峰の勇姿や日本の原風景を思わせる五箇山などの絶景、
「天然のいけす」と言われる富山湾の味覚などが人々を惹きつける富山。
アコードとともに、富山各地の魅力に触れる旅に出る。
富山県の南西端、庄川沿いの地域に日本の原風景とも言うべき光景が広がる。
「相倉」「菅沼」の集落が白川郷荻町集落とともに「世界遺産」に登録されたのは1995年。
以来、日本を代表する文化遺産として多くの人々が訪れている。
立ち並ぶ北前船の船主の蔵が、この町のかつての姿を、
河岸に係留された船が現代の生活の息吹を感じさせる内川。
古くから現代に至るまで、川面に人々の暮らしを映しながら生き続ける姿には
「日本のベニス」の名が相応しい。
風情あふれる町並み、華麗で荘厳な曳山をはじめとした伝統文化から
「越中の小京都」とも呼ばれるのが南砺市の城端(じょうはな)。
4つの蔵を回廊で結んだ「蔵回廊」は、土蔵そのものを「展示品」としてじっくり堪能することができる。
江戸時代には城端と小松で織られた絹織物は「加賀絹」と呼ばれ、
その質の高さで江戸、上方で大きな人気を博したとされる。
現在も「しけ絹」を人の手で一糸、一反ずつ織り続ける松井機業では、
伝統的な製法を受け継ぎつつ、絹の新たな楽しみ方を現代に提案している。