「日本三大美林」のひとつに数えられる秋田杉をはじめとした
豊かな自然、人、食材……「美」を枕詞にして語られることの多い秋田。
鮮やかな紅葉とスケールの大きな建築物、名湯・秘湯をアコードとともに巡る。
「みちのくの小京都」、角館。江戸時代初期の1620年に
現在に続く町並みが完成し、佐竹北家の城下町として繁栄した。
重厚な武家屋敷と鮮やかな紅葉のコントラストは息を呑む美しさ。
この町のシンボルとして有名な桜並木と並び、多くの人の心を惹きつける。
知への飽くなき欲求に応える、24時間365日「眠らない図書館」が中嶋記念図書館である。
「本のコロセウム」をテーマとした半円のユニークな造形、
伝統技術を活かした傘状の屋根などが独特の存在感を示すとともに、
ふんだんに用いられた秋田杉が、安らぎと落ち着きを与えてくれる。
名湯・乳頭温泉郷。中でも最も古い温泉宿「鶴の湯」は、2代目秋田藩主
佐竹義隆公が訪れた際に警備の者が詰めたという茅葺きの本陣が残り、
開かれた当時の雰囲気を今に伝える。
まさに「秘湯」というロマンあふれる呼び方こそが相応しい。
宇宙をイメージさせる壮大な造形の中に、伝統工芸「ごてんまり」を
モチーフにした鮮やかな色彩が映えるホールをはじめ、
人の想像力を刺激する仕掛けが随所に施された由利本荘市文化交流館「カダーレ」。
名前は「仲間に入って」という意味の方言「かだれ」に由来する。