|
■セーフティ
さて、数ヶ月前、私は世界から集まった何人かのジャーナリストとともに、Hondaの安全に関する最新技術の発表会に招かれた。
その最新技術の一つは追突軽減ブレーキCMS+E-プリテンショナー(運転席/助手席)と呼ばれる新しい形の安全技術であった。高ミリ波レーダーにより前走車を検知し、追突のおそれがあると判断した場合に警報(音・表示)でドライバーに知らせ、さらに接近した場合には軽いブレーキとシートベルトの引き込みによってドライバーに体感警報を行うというもの。そして追突の回避が困難と判断した場合には強いブレーキ制御を行い、ドライバー自身のブレーキ操作との相乗効果によって追突速度を低減。同時にシートベルトも強く引き込み、効果的に追突事故の回避支援とダメージ軽減を図るというもの。このクレバーなシステムはすでにインスパイア、オデッセイ、エリシオン、レジェンドにオプション設定されている(2004年10月時点)。
|
 |
|
|
|
ミリ波レーダーイメージ |
|
|
もうひとつの興味深い新システムはLKAS(レーンキープ・アシストシステム=車線維持支援機能)で、フロントウィンドウ上部内側に設置されたカメラを通して、走行中のクルマが車線から逸脱する可能性がある際には警報を発し、ドライバーに注意を促すとともに、車線維持をアシストするのに必要なステアリングトルクをECUにより算出し、EPS(電動パワーステアリング)の動きによってステアリング操作を適切にアシストするというもの。この画期的なシステムには、いたく感心させられた。
 |
|
|
|
| テスト車両によるクルマ相互の衝突実験 |
|
|
|
また、大きく重い車両と、小さく軽い車両の前面衝突というテーマはHondaの安全性能開発における重要なものである。Hondaはこのテーマに真剣に取り組んでおり、この日、Honda車で一番大きく重いレジェンドと一番軽いライフとの50%前面衝突実験を見せてくれた。両車ともに衝突実験用ダミーをフルに載せ、時速50kmのスピードで衝突した。合わせて時速100kmという衝突のインパクトは凄まじく、耳を覆わんばかりの衝撃音であった。当然軽くて小さいライフのほうがレジェンドよりもダメージが大きかったが、それでもパッセンジャー・キャビンに影響が及ぶことはなく、しっかりと守られていた。両車とも4枚のドアは問題なく開いたし、見たところステアリングコラムやペダル類も元の位置のままでダメージを受けていなかった。この衝突実験はとても感銘深いデモンストレーションであった。
(後篇に続く) |
|