シビック 試乗してみよう!~おしえて道上店長! Vol.3乗り心地とハンドリングはどうなの?

■前回までのあらすじ■

山道を走っていたら、突然現れたナゾのカーディーラー。そこの店長は、自らを「道上龍」であると名乗り、試乗を勧めてくる……。果たしてこの店長、何者なのか。(→ 第2回はこちら

答える人

道上店長
どこからどう見ても、レーシングドライバーの道上龍選手にそっくり。シビックに特別な愛着を持ち、メカニズムとテクノロジーと走りを愛するところまでそっくり。

チェックポイントその3:TYPE Rまで見据えたプラットフォームによる走りのパフォーマンス

──プラットフォーム、ってよく聞きますけど、つまるところどういうことなんでしたっけ。

文字通り、クルマとしての「土台」になる部分ですね。「タイヤはどこに配置するのか」、というのもそうですし、Vol.1でお話しした「ドライバーはどの位置に座るのか」というのもそう。さらには「ボディはどんなかたちなのか」というのもこれに含まれます。アフターパーツではイジれない、そういった部分のことを指します。
「TYPE R」まで見据えたからこそ、シビック全体のパフォーマンスが大きく底上げされた
ということは、ぜひお伝えしたいですね。

ローングホイールベース!

たとえば、TYPE Rまでを見据えてロー&ワイド、ロングホイールベースのディメンションとしたことで、タイヤがクルマの「四隅」に配置されるようになりました。タイヤの間隔が、前後に長く、左右に広い配置ってことですね。

──四隅に配置されるとどうなるんですか?

ひとつ。ホイールベースが長くなることで、直進安定性が増します。シビック TYPE Rの時速270kmの世界まで見据えたロングホイールベースにより、いつもの高速道路でビタッと路面に張り付くような安定感を感じていただけます。

──なるほど。

もうひとつ。複雑になるので簡単にお話ししますが、タイヤの左右間隔を広げてワイドトレッド化されることで、コーナリング時に左右方向の荷重移動量が穏やかになります。つまり、スタビリティが向上します。あらゆるシーンでクルマのことを信頼しながらコーナリングを楽しめるようになるというわけです。
このたたずまいから伝わってくる走行フィール、必ずお客さまにも感じ取っていただけると思いますよ。

プロポーションが違うんですよ。

これまでの「ハッチバック」のイメージを一新するような、流麗なリアのフォルムも、「TYPE R」を見据えたからこそのデザインだといえます。
これまでのハッチバックは、セダンと違ってリアのバルクヘッドを持たず、大きな開口を持つために、リアまわりの剛性が低いとされてきました。

──なるほど、そうですね。だから補強をたくさん加える必要があり、重量がかさむ……そう聞いたことがあります。

一方、今回のシビック。リアダンパーからの入力は、その真上にあるリアハッチの取り付け部分が受け持つんです。もともと頑丈に作ってある部分なので、大きな入力を受け止めてもビクともしません。こうすることで、追加の補強を不要とし、全体の軽量化に繋げているんですね。

リアダンパーからの入力は、リアハッチの取り付け部が受け持つんですよ。

──まさに「走りのためのカタチ」ってことですね。なるほどなあ。

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