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| ●ラリー・リヨン・シャルボニエール・ローヌ(後篇) | ||||||
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2日目は、リヨンの北西ボジョレーやブルイーといったワインで有名な地域を通る9つのSS(競技区間)179.41km、総走行距離566.04kmで戦いが行われました。新緑が芽生えたばかりの葡萄畑が一面に広がる山中を舞台に、小石を蹴散らしながら次々とクルマが通過。SSの中でも、ロープが張られた立入禁止地帯以外なら、人々は自由に動き回り、間近で観戦できるため、エキゾーストノートを全身に浴びることも、疾駆していく風を直接受けることも、ドライバーの表情さえ見ることもできるほどの大迫力です。 SSではクルマより先にエンジン音が聞こえてくるのが普通で、3台のHonda車もそれは同じこと。VTECエンジンの轟きが徐々に大きくなり、いよいよ姿を現すと、アグレッシブながら安定してコーナーを立ち上がり、あっという間にワインディングの向こうへ。 そして再びVTECサウンドの余韻に包まれる。その繰り返しでした。
成績については、「関係ないです。完走することが大切ですから」と順位には無頓着な様子。実は、エントリーの3分の1以上に当たる68台がリタイア、ほとんどがメカニカルトラブルで、クルマにとっては非常に厳しいラリーだったのです。ルレさんは、それでも、総合トップから23分06秒9遅れの2時間12分23秒6でゴール、総合順位も61位(グループN3クラス6位)で、前日よりジャンプアップしていました。 総走行時間2時間16分05秒6、総合70位でフィニッシュしたシビックのアムブラールさんは、「タイヤの空気圧を間違えてしまって、今日の前半はプッシュできませんでした」と、少し悔しそうでした。ラリー人生36年、参戦340回以上を誇るアムブラールさんが88年型のシビックで出場するようになったのは8年前。「とにかく壊れにくい。クルマが正確に動いてくれる。それが大切なんです」ときっぱり。ご夫人でコ・ドライバーを務めるエヴリーヌさんも「ラリーでマシンが不調というのは危険なんです。以前、コースアウトして横転したことがありますから。それで信頼性の高いHondaを選んで乗り続けています」と語っていました。エスケープゾーンもタイヤバリアもないラリー競技ならではの特性を熟知した経験から辿りついたクルマがHondaだったそうです。長年シビックを愛車にしているのは、信頼性が高く費用を倹約するため。「年に10回程ラリーに出ていますが、その代わり、ヴァカンスも趣味もありません」とエヴリーヌさん。「幸い私もラリーが大好きですし、彼は私が読み上げるペースノートを、私は彼のドライビングを信頼し切っています。ラリーはドライバーとコ・ドライバーの信頼がとても大切ですからね。おかげで夫婦仲も円満です!」と、屈託のない笑顔が印象的でした。 2時間19分37秒1、総合84位で完走したS2000のベランクールさんが戻ってきたのは、夜11時過ぎ。「S2000でラリーをするのはまだ2回目ですから、とにかくクルマのポテンシャルを探ることを目標にしていました。S2000はサーキットに適したクルマですが、ラリーではコーナーの立ち上がりがちょっと大変なんです。それは僕たちの重量が問題なんですけどね」と、コ・ドライバーのジャン=イヴ・ニエルさんと、お互いに恰幅の良い体躯を見ながら苦笑。「S2000は美しいし、ラリーでは他にいないだけに挑戦する価値があります」と語り、未知の可能性を開拓するチャレンジ精神には感銘を受けました。 Hondaスポーツカーを堪能する場と言えばまずサーキットを思い浮かべてしまうもの。ですが、クルマの性能に惚れ込んで、あるいは、アマチュアとして究極のラリー・ライフを実現するため、あるいは、未知のポテンシャルを開花させるため。理由は各々異なっても、Honda車はラリーのエンスージャストにとっても大きな魅力に溢れているようです。(終わり) |
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インテグラとS2000がSSのワインディングを走り去ると、辺りはVTECサウンドの余韻に包まれます。 |
インテグラで参戦したルレさんは、全エントリーの3分の1にあたる68台がリタイヤするなか、見事総合61位でフィニッシュしました。 |
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コース周辺はフランス有数のワイン産地。ブドウ畑の中を走るベランクールさんのS2000。 |
88年式シビックで参戦したアムブラールさんは「壊れにくく、クルマが正確に動いてくれる」という信頼性が、ラリーカー選びに重要なポイントなのだと語りました。 |
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