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●Honda F1マシン、RA273を走らせて。(前篇) 宮城 光
Hondaが自社製のマシンを擁し、はじめてF1に参戦した翌年、1965年の最終戦メキシコGPで初優勝を成し遂げたのはRA272というマシンだ。1500ccの60°V型12気筒エンジンを横置きにした、二輪の技術を活かした独特のレイアウトのマシンである。
明けて1966年になると、レギュレーションの変更でエンジン排気量が1500ccから3000ccとなり、Hondaはレースエンジン初の90°V型12気筒エンジンを縦置きにしたRA273を新設計した。世界の強剛とわたり合い、1967年の第1戦アフリカGPで3位入賞を果たしたマシンである。

それからおよそ40年のときを経て、ホンダコレクションホールのスタッフの手により復活を果たしたRA273とはいかなる乗り物なのか。その印象をレポートしたい。話を伺ったのは、Hondaの元ワークスライダーであり、2輪車を中心にホンダコレクションホールが所蔵するマシンの“動態保存”のためのテスト走行を行っている宮城 光氏。四輪ドライバーでない彼に、RA273について率直な印象を尋ねてみた。

「ホンダコレクションホールの “動態保存”のポリシーは、変更を最小限に抑えほぼ当時のままの状態で走行可能にすること。ですから、まさに1967年にタイムスリップし、往年のF1の走りを体感することができたのです」
レストアには相当苦労したようだ。部品はないのはもちろんだが、1点仕様のレーサーであるため正式な図面もほとんどない状態だったとのこと。まさにHondaのあくなき情熱により、RA273は息を吹き返したのだ。

「まずは、デザイン。最近のフォーミュラカーを見慣れている我々にとって新鮮なデザインです。アルミ材をリベットで組み上げた、ハマキ型のモノコックボディ。エンジンが剥き出しで機械式インジェクションの吸入口が見えたり、複雑な取り回しのエキゾーストパイプが目に飛び込んできます。コンピュータシミュレーションを駆使し一分の隙もなくつくり上げられた現代のマシンとは違った意味での芸術性を感じますね」
RA273の特長は、何といってもエンジンの上に配された、オブジェのようなエキゾーストパイプであろう。必然から生まれたデザインであろうが、まさに芸術を感じさせる大胆な意匠である。

「そしてコクピットに乗り込んだとき、僕はびっくりしました。何とこのF1マシン、シートベルトがないのです。これは座ってはじめて気づいたこと。40年前とはいえ、最高速が350km/hオーバーのマシンにシートベルトがないなんて驚きです」といって彼は目を見開いた。
(次回へ続く)

城 光(みやぎ ひかる)
元Hondaワークスライダー。全日本GPおよび全米選手権でチャンピオンの獲得経験を持つ。現在は、レースを続けながら、Hondaのフォーミュラドリームや安全運転講習で講師を務めるほか、ホンダ・コレクションホールで動態確認を行っている。1962年11月19日生まれ。兵庫県西宮市出身。A型。
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