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●思い出のHondaスポーツ 第2回 高橋国光さん(チーム国光 監督)
伝統のル・マンでクラス優勝したNSXは日本の誇るべきリアルスポーツカー
僕には、Hondaの思い出が大きくわけて2つあるのです。その2つは、両方とも日本人として誇りを持つことができた思い出。ひとつは、前回お話した4輪の痛快なスポーツカーであるSシリーズの世界的な人気や2輪レースでの活躍、そしてもうひとつは、NSXの思い出です。

1995年、ル・マンにNSXで出場してクラス優勝したこと。これは僕のレース人生のなかでもとても大切な思い出として胸に残っています。
日本が誇るNSXというスポーツカーで、日本人のスタッフで、日本人のドライバー。オール日本のチームでル・マンの表彰台の真ん中に立つことができた。これはすごく価値のあることだと思います。
NSXの抜群の信頼性と高いパフォーマンスもさることながら、土屋圭市選手と飯田章選手の頑張りもすごかった。優勝してみんなで心から泣けた。あんな経験をしたことはありません。感動のレースとして今も僕の胸のなかで、鮮やかに思い出されます。

あのときは、日本に帰ってから十勝24時間レースでも勝ち、そのノウハウを活かしたGTマシンがその後大いに活躍しました。GTマシンのなかでは群を抜いたカッコよさも魅力です。低重心、ミッドシップ、空力のよさなどNSXの基本性能の高さが、GTマシンのメリットとして活かされています。
とにかくNSXというクルマは、世界に誇れる日本のスポーツカー。クルマ自体だけでなく、NSX fiestaなどオーナーが集ったり、サーキット走行を楽しむ活動も活発で、スポーツカー文化の牽引役としても日本を代表するスポーツカーだと思います。NSXに誇りを持って乗っている参加者の顔を見ると、自然と顔がほころんでいる自分に気づきます。僕も長い間所有していましたから。

Hondaは、レースを通じても、スポーツカーを通じても、日本人が誇れるような一本筋の通った活動を行うメーカーとして僕の思い出に残っています。青春の日に、レース界で生きていく僕の人生を決定づけた存在と言っても過言ではありません。
(終わり)
高橋国光さん
チーム国光代表。1958年に日本で初めて開催された二輪レース「第1回 全日本モーターサイクル・クラブマンレース」に出場し優勝、レース界に入る。HondaワークスライダーとしてWGPを転戦。1961年ドイツ・ホッケンハイムサーキットで日本人として初めて優勝。その後、1965年より四輪レースへ転向し1977年に富士スピードウェイで行われたF1日本GPに出場。1985年〜1987年、1989年と4度の全日本耐久選手権のチャンピオンとなる。
そして、1992年より「チーム国光」を結成し自ら監督兼ドライバーとなり、全日本ツーリングカー選手権へ参戦。1994年からNSXで土屋圭市、飯田章と組んでル・マンに挑戦し完走を果たす。そして1995年にはNSXで念願のル・マンクラス優勝、十勝24時間レース総合優勝、鈴鹿1000kmでクラス優勝を果たし前年度から合わせて耐久5連勝を達成。
1998年の全日本GT選手権ではチーム悲願の優勝を獲得し、自らのレーサーキャリア通算70勝を飾った。2000年より、自ら率いるチーム国光の監督に専念、全日本GT選手権にNSXにて参戦中。
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