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午前中はフリー走行の後にタイム計測。クラブ員同士あちらこちらで集まっては計測されたタイム・リストに顔を寄せ合って話し込んでいる。NSXで臨んだクロードさんは、インテグラ タイプRで快走して最高速を出している青年と比較して、「彼は20歳そこそこだけど、僕はその3倍半の年齢だからね」と、2度繰り返した。
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S2000とNSXを所有するニコラさん。S2000はモディフィケーション専用車。
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6年前にサーキット走行を始めた72歳のフランツさん。NSXは2台目。
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単純計算しても彼は70歳ということになる。年齢を考えると敬服する一方で、冗談交じりにも悔しさが垣間見られる辺りが微笑ましい。実は彼に限らず50〜60代と思しき方々が目立っていたことも印象的だった。メンバーの最少年齢は18歳、そして最高は恐らく72歳でスイス人のフランツさんだという。
NSXで参加された彼は過去にもNSX、レジェンド、プレリュード、アコード2台と長年Honda車を乗り継いできている。仕事とも一切関係がなく、フランツさんは「もう運命だね」と一言。
しかもサーキット走行を始めたのは6年前、つまり66歳の時だったというのだから驚いてしまう。ラリーは約40年前からというベテランながら、サーキット・ドライビングは1998年にホッケンハイムでスクールに通って学んだというチャレンジャーである。クルマを労わりながら走らせるクラシック・カーのファンは多いかもしれない。けれど、レーシングスーツに身を包み、Hondaスポーツカーで果敢にタイムアタックする60代や70代のエンスージャストが多数存在するということは賞賛すべきこと。それが“特別な事”という意識が本人たちから感じられないだけに、さらに頭が下がる思いがした。
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| クラブ員の集合写真。ヴァカンス・シーズンとあってこの日は通常より参加者が少なかった。
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| Honda
Trophyの授賞式では3つのカテゴリーごとにトロフィーが授与される。 |
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| 彼のお気に入りはミニカーよりも既に1分の1サイズ!?
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午前中にHonda Trophyの第7戦が行われ、全員揃って和やかに昼食を取った後、第8戦が各10周で行われた。カテゴリーは「スタンダード」「モディファイ」「プロット」の3つが設けられ、カテゴリーごと上位3位までトロフィーが授与された。表彰式の後はフリー走行の時間に。ゆっくり雑談をする間もなく、メンバーは各自の愛車へ乗り込んで再びコースへ。スポーツ・ドライビングの極意を探求する姿があった
今回、タイムアタックには挑んでいないが、S2000で来場したニコラさんはNSXも所有しているとのことだった。
「父親が元Hondaの社員だったために小さい頃から親しみがあるし、とにかくクルマが良いですから。S2000は色々とモディフィケーションして楽しみたい。そしてNSXはベーシックの状態で長く所有していきたいと考えています」と、親しみを込めて語ってくれた。
会場には参加者やメカニックである父親に同行してきた少年たちもいた。ヘルメットを被って助手席に乗り込む幼い子供、メカニックの仕事を脇でじっと観察している小学生など、Hondaスピリットが代々継承されていく姿が此処彼処にある。お爺ちゃん、お父さん、そしてその息子……。ヨーロッパでは3世代が一台のHondaスポーツカーを乗りこなすファミリーがあっても不思議ではなさそうだ。そんな空想を巡らせながらサーキットを後にした。
(終り)
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