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フランスのパリから南に約300km。中南部のクレルモン・フェランに程近いシャラード・サーキットで8月14日「Honda
Trophy」が開催されると聞いて、取材にお邪魔した。
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クラブ設立時より代表を務めるジャン.C.ズッケ氏。NSX
Fiesta参加のために日本を訪れたこともある。 |
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このHonda Trophy(ホンダ・トロフィー)とは、スイスに拠点を置く“NSX & HONDA
SPORTCARS CLUB”が主催するメンバーのためのサーキット・ドライビングのことで、イタリアのイモラ、ベルギーのスパ=フランコルシャンなどヨーロッパ各地の著名サーキットで年7回ほど実施されている。
参加車両は、NSX以外にS2000、そしてインテグラやシビックなどのタイプRが中心となり、中にはクルマにPCパソコンを繋げてデータ収集をしている専門のメカニックが同行している参加者もいるなど、サーキット走行会というイメージとは掛け離れた、まさにレースのような雰囲気が漂っている。
同クラブの会長で、レーシングスーツ姿で迎えてくれたジャン・C・ズッケさんにクラブの第一印象を伝えると、「そうだね、僕たちは素人とプロの中間に位置しているかな」と誇らしげな答えが返ってきた。
その後、彼のインテグラ タイプRに同乗走行させてもらい、全長約4kmのコースを5周ほど回った。スタート地点が標高800mに位置するという山岳地にあるシャラードは、カーレース映画の名作『グラン・プリ』(1966年)に登場し、また、偶然にもHondaがF1に初参戦した1964年にはF1フランスGPの開催地として初めて利用されるなど、往年のモータースポーツ・ファンには懐かしい香りが溢れているサーキットだ。現在のコースは当時より短くなっているらしいが、全開で攻めていくインテグラの爽快な走りに揺られながら、しばらくノスタルジーに身を沈めさせてもらった。
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60年代にはF1フランスGPも開催されていたシャラード・サーキット。
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NSXが鮮烈なデビューを飾った翌年の1991年に同クラブは早速設立された。現在、スイスやフランス、ドイツ人を中心に世界12カ国、120名が在籍している。ズッケ会長は「Hondaスポーツカーを所有するメンバーの出会いの場になることがクラブの最大の目的です」と語り、「自分のクルマを熟知すること、そしてドライビングを向上させることです」と付け加えた。また、走行会以外にはジュネーブ・モーターショーでのクラブ・ミーティング、Honda
Trophyの年間成績発表を兼ねたクリスマス・パーティで1年を閉じるという年間活動が確立されている。
「でもね、言葉の問題があるから、オーガナイズする方は結構大変ですよ」と、多国籍が集まるヨーロッパらしい苦労もチラリ。ちなみにスイス人のズッケさんは6ヶ国語も操れるということだった。
(後篇に続く)
筆者:野口友莉氏
パリ在住ライター。F1やル・マン24時間レースに参加するチームの広報業務を始め、日仏間のコーディネイトや翻訳などモータースポーツの分野に長年従事。1998年渡仏。2004年4月にはモロッコの砂漠で開催される女性だけの国際ラリー「ラリー・アイシャ・デ・ガゼル」にドライバー兼ナビゲーターとして参加、完走している。
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