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●日本にもヨーロッパにもない新たな驚きと出会う国、アメリカ。(前半) 鈴木亜久里 1/2
2003年より、Hondaエンジンを載せたマシンでインディカーレースを闘う、スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング。そのチームオーナーとしてアメリカを転戦する鈴木亜久里氏。
鈴木氏は、日本のトップフォーミュラのチャンピオンを経てF1に参戦し、日本人ドライバー初の表彰台獲得などの活躍を果たした。日本とヨーロッパのモータースポーツをドライバーとして経験した同氏が、チームオーナーという立場ながらアメリカンモータースポーツに参戦したのははじめての経験。鈴木氏は、ヨーロッパとも日本とも違う風土を持つアメリカ全土を回り、大きな驚きと出会った。
鈴木氏は、自身でさまざまなクルマを所有するだけでなく、雑誌などでクルマの評論も行うひとりのエンスージャストである。そこで今回、クルマ文化、レースの印象などについて、エンスージャストである鈴木氏が出会ったアメリカでの驚きをここにご紹介したい。エンスージャストの鈴木氏ならではの印象を、同氏に存分に語っていただいた。

(前半)

―インディカーシリーズでアメリカ全土を回られたわけですが、おひとりのエンスージャストとしてアメリカのクルマ文化をどう感じましたか?
風土によって、自分のクルマの価値観が大きく変わることに驚きましたね。僕は、今までいろいろなクルマに乗ってきて、自分なりにクルマのよさとか、クルマに合ったライフスタイルを楽しんできました。こういうクルマがカッコいいとか、このスポーツカーに乗るときはこんなファッションを身に付け、この道を流したいなどこだわりを持っています。
そうしたこだわりは、僕が拠点としている東京やモナコの街でつくりあげられたものです。東京やヨーロッパの都市を走るのが中心で、ときどきサーキットに出掛けたりするドライビングフィールドで培われた価値観です。
 
でもアメリカに行って、広大な風土のなかで過ごしていると、クルマ価値観が自分の中で変わっていくんです。日本やヨーロッパを走るなら、コンパクトで走りやすいスポーツカー、たとえばアルファロメオの147や156などがいいなと思ったりしますよね。でもアメリカに行ったら147に乗りたいとまったく感じないんです。
やはり、大きなエンジンを搭載したクルマに乗りたいと思う。ハマー2などの大きなクルマがやたらカッコよく見えたりします。東京でハマー2が走っていたら、大きくて使いづらそうだなと感じると思うんです。でもアメリカではそれが自然。大きなピックアップトラックなどがすごくカッコよく感じる。もちろん、アメリカは大きなクルマが似合う国だと知っていましたが、実際アメリカ全土を回ってみて、自分のクルマに対する価値観の変化を肌で感じ、驚きました。
僕はクルマを評論する仕事もしていますから、日本とヨーロッパで築いた価値観だけで語ってはいけないと思いました。まだまだ知らない世界があったんだなと、今さらながら感じましたね。
 
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フッタ
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