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●CR-Xに乗ろう!レストアオーナーレポート(後編) 〜CR-Xその後〜 土谷直志さん
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毎日が楽しみ!アナログCR-Xを乗りこなす日々
Hondaディーラーの情報提供により、格安でCR-X1500Xを手に入れた土谷直志さん。「いつかはCR-X」の夢を実現した土谷さんは、交通事故で下半身不随というハンディキャップを持ちながら、手動運転装置を取り付け、毎日をCR-Xとともに過ごしている。

前回レポートしたときは、まだ装着直後。通勤途中の渋滞のストップ&ゴーなどギクシャクすることがたびたびだった。ATから乗り換えたこともあり、ギアを変える意識が薄く、高いギアのまま発進することが多かったからだ。
しかし、いまはかなりスムーズに走っている。たとえ3速のまま発進しても、ギクシャクすることなくスムーズに加速していけるようになった。
「アクセルの開け方ひとつで、うまいこと走るようになるんですわ」

土谷さんがはじけるような笑顔で語り出した。
「ホイールスピンだってさせられますよ。それにブレーキを強くかけるとタイヤがロックする感覚を久しぶりに味わいました。トラクションコントロールもないし、アナログ的に微妙なコントロールでクルマを操る楽しさを満喫できますね」

あれから六甲の峠に何度も出かけ、小気味よいシフトダウンのフィーリングも味わっている。左手のレバーでブレーキングを行い、一旦ブレーキレバーから手を離してシフトレバーを握る。レバーの頂点にあるスイッチを押してクラッチを切ってシフトダウン。再度ブレーキレバーを押して減速したり、ステアリングホイールに重なるようにある、アクセルリングを握ってコントロールしながらコーナリングを行う。
NSXオーナーズ・ミーティングで走り込んでいるため、クルマのどこに荷重がかかっているか、より的確に捉えられるようになっている。十年以上も前にCR-Xに乗っていた頃より、確実に速く走っているのだ。そう、土谷さんは、手動装置を付けたATのNSXのオーナーであり、ミーティングの常連でもある。

「ブレーキングしてからシフトダウンするとき、アクセルを煽るんですけど、そのときブウン!とやって完全に手を離さずに、少しアクセルを残しておくとクラッチがパッと繋がって素早くシフトダウンできることを発見したんですよ。すべてがこんな感じですから、ホント毎日が楽しくて仕方ないです」
シフトレバーを動かす速度、アクセルを開けるタイミングと量。ブリッピングの仕方によってギアの繋がりがかなりスムーズになる。普通にやっても問題なく走れるが、すご腕のドライバーがAT以上のスムーズさでMT車を走らせるように、芸術的領域までテクニックを掘り下げることができるのだ。

通常は、シフトレバーを握ろうとする手の動きを赤外線センサーが感知してクラッチを切る自動装置を付ける。しかし、土谷さんはかなりショートなカーボンのシフトノブをつけたいがために、クラッチ操作をノブの頂点にあるスイッチで操作することにした。
アクセルを開ける量と車速に応じて、クラッチの繋がりは自動にコントロールされる。フルブレーキングでタイヤがロックしてもクラッチは切れない。そのままフルブレーキを掛け続けるとエンジンが停止してしまう。したがって、ロックを微妙に解除するブレーキコントロールが必要になる。
もっとも、それは、かなりスポーティなドライビングを行ったり、不意に強いブレーキを掛けた場合のこと。普通に停車するときは、20km/hになるとクラッチは自動的に切れるので問題はない。“エンブレ”モードのスイッチを押すと、10km/hまでクラッチが切れずにエンジンブレーキを効かせられるという。ただし、それだと市街地走行ではエンストしてばかりになる。峠などをドライブするためのモードだ。

「マニュアルはホント楽しいですね。ヒール&トゥみたいにできないのがジレンマですけど、十分イケますよ。鈴鹿モータースポーツクラブのライセンスを持っているので、今度はNSXじゃなく、このCR-Xでまず南コースに行ってみますわ。どれくらいタイム出るんか想像もつかないんで、今から楽しみです」

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