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開くとルーフスポイラーのようになるアウタースライド・サンルーフ。新時代の軽量スポーツカーを示唆するサイドビューであった。
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ラップラウンドの全体形状と大きな三角形のメータークラスターを特徴とするダッシュボード。 |
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バケットタイプのシートは着座位置が低く設定され、ヒップポイントはペダルと同位置の420mmというスポーティなものだった。
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1983年に発表された3世代目のシビックには、初のスポーツクーペ、CR-Xがラインアップされていた。そのシビックがヨーロッパに紹介されて間もない1984年の初め頃、Honda技術研究所の木澤博司さんから連絡があって、ドイツにあるHondaのR&Dを通じてCR-Xを1台都合するから、それについて長期試乗リポートをお願いできないかと依頼された。
ヨーロッパの道路での適合性と市場での競争力を念頭において、日常の足として使いながら燃費や総合的な印象とともに、良い点、そして特に欠点をすべて教えて欲しいと言うのがHonda側の希望だった。
この初代モデルのCR-Xは新しく開発されたオール・アルミ製1.5リッター12バルブ・エンジン(F1にも採用されていた電子制御燃料噴射を装着)を搭載しており、100馬力という最高出力によって、個人的にとても好ましい、速くて小気味良い小型クーペに仕上がっていた。
1984年の5月に行った私自身の個人的な計測によれば、最高速度189km/h、0−100km/h加速9.4秒、0−1km30.7秒という高性能を示した。
加えて、出来のよい5速ギヤボックスを備え、軽いタッチのラック・アンド・ピニオン・ステアリングは非常に正確で、ハンドリングも素晴らしかった。6カ月前に鈴鹿でテストしたときに見られた、ブレーキの問題も改善されていて、この長期テスト車では一度も問題が発生しなかった。リア・サスペンションのストロークが不足気味というのが唯一気になる点で、2名乗車プラス2名分の荷物を積んで走る時には、頻繁に突き上げがあって乗り心地を損ねていた。長期テストは約1年間におよんだ。他メーカー車のテストをする合間に、乗る機会を見つけては繰り返しテストを行ったのだ。
初代CR-Xが搭載していた3バルブ(1気筒あたり)エンジンは、2年という短期間で終わりとなり、2世代目のCR-Xが届いたのは1986年の春であった。
リア・ブレーキがドラムからディスクに変わったが、性能的には初代と比べて劇的に変化したわけではなかった。しかし大きな違いは、初代と比べて最高出力が25馬力アップした、125馬力を発揮するヨーロピアン・バージョンの新型1.6リッター・ツインカム16バルブ・エンジンがボンネットの下におさまっていたことだ。
最初のモデルですでにスポーティなクーペであったCR-Xは、2世代目にして真にエキサイティングなクルマへと変貌を遂げた。性能テストでは、トップ・スピードが204km/h、0−100km/h加速が8.2秒、0−1kmは29.2秒を記録した。1600ccのクルマとしては前代未聞の高い性能数値であった。
しかし残念なことに、ある事件によってこのクルマとの蜜月は突然終ってしまう。というのも、それから2カ月ほど経ったころ、ニース空港駐車場に2日間停めて戻り、家に帰ろうとキーを捜したが、どこかでなくしたらしく、どこを探しても見つからなかった。しかたなく、ドイツHondaに電話をしてスペア・キーを送ってもらうことにした。ところが急遽届けられたキーを持って空港にかけつけたところ、今度はCR-Xそのものが跡形もなく消えていたのだった。クルマが盗まれたことは残念でならなかったし、その数ヵ月後に盗まれたCR-Xがドイツの某所で見るも無惨な姿で見つかったと聞かされたときには、胸を痛めたものだった。 |
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